今日は、【陥入爪】と【巻き爪】 の手当てと治療・予防について書かせて頂きます。
*手当て*
軽症の段階では、皮膚にあたっている部分の、爪の角の下に、毎日少しづつ、米粒くらいの綿を詰めて、皮膚を押し下げ、爪が成長して皮膚の外に出るのを待ちます。爪が伸びて、皮膚に食い込まなくなれば、痛みは治まります。一度に綿を詰め過ぎると、爪が割れる事がありますので、少しづつ、詰めるよう注意なさってください。足の爪は、1カ月に約2ミリ伸びますから、6ミリくらいの深爪をすると、治るまでに3カ月くらいかかると思って、焦らずに手当てしましょう。ただし、痛みが強い時や、炎症を起こしている時は、足の専門外来か、皮膚科、形成外科などを受診しましょう。
*治療*
”爪矯正治療”というのがあります。形状記憶合金のプレートや、超弾性ワイヤーを使って、爪を少しづつ矯正していく方法です。歯の矯正と同じで、時間がかかりますが、爪の生え際にある遺伝子情報を、「巻かないで生えるように」と、書き換えていくことで、爪が巻きにくくなります。プレートよりもワイヤーの方が見ためが痛々しい感じがしますが、実際は痛みも無く、効果は確実なのだそうです。私の母も、ワイヤーを使った方法で、良くなりましたが、治療する為には、ワイヤーを装着する為に、爪を指先から2ミリ程、伸ばしておかなければなりません。爪が短くて、手当てで痛みが治まらない場合は、お医者様にご相談ください。ちなみに、1~2ヶ月に1回の通院で、早い方では1年、遅い方で2年程で良くなられるそうです。
*予防*
深爪をしない・・・爪の角を残すようにカットしましょう。入浴後など、爪が柔らかくなっている時に、爪やすりで削ると、深爪しにくくなり、爪が割れるのも、予防してくれます。
靴 ・・・つま先は丸く、甲とかかとが、ピッタリと合って、足指が、中で動かせるタイプを、選びましょう。ヒール靴は4センチ以下にして、長時間履かないようにしましょう。
ストッキング・・・ストッキングを履いたら、一度、つま先を引っ張って、爪や足指への圧迫を解除しましょう。きついストッキングは、なるべく履かないようにしましょう。
幸いにも今は、私も母も、痛みから解放されていますが、もう二度と、あの痛みは、味わいたくありません。再発しないよう、予防を心掛けたいと思います。私の巻爪は、痛みと戦っていた期間についてしまった、足指を使わずに歩く”悪い癖”
の嬉しくないおまけ付でした。一度ついた癖は、なかなか治らない(気長に、矯正中)ので、そうならない様、皆様も、お気を付け下さいませ!