監督 J・リー・トンプソン
ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)
カレン・シェルドン(ケイ・レンツ)
ネイサン・ホワイト(ジョン・P・ライアン)
ライナー刑事(ジョージ・ディッカーソン)
エド・ザカライアス(ペリー・ロペス)組織のボス
ノザキ刑事(スーン=テック・オー)
フランコ(ピーター・シェレイコ)
ジャック・ロメロ(マイク・モロフ)組織Ⅱのボス
トニー・ロメロ(ダン・フェッロ)組織Ⅱのボス
エリカ(ダナ・バロン)
ランディ(ジェシー・ダブソン)
1988年/アメリカ
『DEATH WISH』シリーズの4作目。原題は『Death Wish 4: The Crackdown』。
お勧め度
★★★☆☆
建築コンサルとして事務所を構えるポール。従業員も複数抱え、経営はうまくいっている。大きなプロジェクトも進行中だ。
新しいパートナー カレンもいて順風満帆な人生に復帰している。カレンは新聞記者でその記事をポールは褒めたりしてアツアツの関係だ。カレンには高校生の娘エリカがいる。エリカとポールの関係も順調で、エリカはポールを父親のように慕っている。カレンはエリカの門限を11時と決めるなどしつけにはしっかりとしている。
エリカ ポール
カレン
エリカにはランディというボーイフレンドがいるが、この男が軽率な奴でエリカをだまし麻薬組織に接近させ、結局は、エリカはオーバードーズで死んでしまう。
エリカ ランディ
カレン ポール
ランディはエリカに麻薬を渡した男ジョジョに文句を言いにいき「警察にすべて話してやる」といったところ、腹を刺されて殺される。ランディのあとをつけてそれを目撃していたポールはジョジョを追い、持っていた拳銃で撃ち殺す。
ポールはあるとき謎の手紙を受け取る「お前が誰だか知っている」とそこには書いてある。
タイミングよく電話が鳴る。電話の男は「会って話がしたい。我々は情報通でね」という。ポールはそれに応じて大きな屋敷を訪れる。
屋敷の主は新聞社のオーナーネイサンだった。ネイサンは、ポールに依頼する「人を殺してほしい」ネイサンは一人娘を麻薬で亡くしていたのだった。
ネイサン
「売人の背後には巨大な組織がある。そこを叩かなければ、若者たちがこれからも死んでいく」
ネイサンはロサンゼルスの麻薬組織の情報を収集していた。そしてポールにその情報も武器も提供するという。
ロサンゼルスには二大組織がある。ザカライアスの率いる組織とロメロ兄弟がボスをしている組織だ。縄張りを分け合って今は静かな状態だ。
ポール ネイサン
カレンはエリカが死んだことについて自分を責めていた。
「仕事にかまけていて、ちゃんと面倒を見てあげていなかった」
ポールは「自分を責めてはいけない」といってカレンを慰める。
エリカは会社へ申し出て、麻薬関係の記事を書く許可を得る。死体安置所へ赴き、麻薬で死んだ若者の死体を見る。死体が何体も置かれている。その中に、エリカの死体もある。
警察がジョジョの死体から出てきた銃弾を調べると、かつて私刑人の放った銃弾の線条痕と一致した。警察はポールにも話を聞きに行く。
ポールはザカライアスの部下、そしてロメロ兄弟の部下を殺していく。敵対する組織は相手側が戦争を仕掛けているのではないかと疑う。組織同士の対立をあおっているのだ。
ポール
ロメロ側の殺し屋ボグスもポールによって殺される。ノザキ刑事は、ポールが犯人と目星を付ける。しかしそれを上司のライナー刑事には伝えることをしない。
ボグス
ノザキ刑事 ライナー刑事
ポールはネイサンからガライアスの麻薬の精製工場の情報を得る。表向きは水産加工場だが、魚の腹に麻薬を隠しその工場で精製していたのだ。
ポールは労働者に化けて工場に忍び込み、精製所で働くガライアスの手下たちを撃ち殺しダイナマイトで工場を吹き飛ばす。
ガライアスがヘリで飛び立とうとしていたところ、ノザキ刑事が現れる。ノザキはガライアスと通じていたのだ。情報を売り、金をもらっていた。ノザキは「黒幕はロメロ兄弟ではない」と告げる。ガライアスは「黒幕を探しそいつを殺せ」とノザキに命じる。
ガライアス ノザキ刑事
ノザキは、夜遅くポールの事務所を訪ねる。そして、雇い主をいえと銃を突きつけ迫るが、ポールにあっさりと射殺される。
ノザキ刑事
ポール
翌日、郊外でノザキの死体が発見され、それを知ったライナー刑事はショックを受ける。犯人をあげる決心をする。
ライナー刑事
二つの組織のボスたちは話し合いをすることにする。待ち合わせの場所は殺漠とした油田施設だ。ポールは離れたところから様子をうかがっている。
ポールが銃を一発放つと、ギャングたちは撃ち合いとなる。次々にギャングたちが死んでいく。ロメロ兄弟の兄がガライアスの手下に撃ち殺され、弟はポールが撃ち殺す。打ち合いの末、ガライアスは部下に見捨てられ置き去りにされる。ポールはガライアスを射殺する。
ガライアス
ネイサンはポールに電話で祝福を伝え、ポールと夜8時にゴルフ場で会う約束をする。
ポールが車を運転していくと、リムジンが待っている。運転手に中へ通されるが、外から閉じ込められる。運転手は迎えに来た車に乗って立ち去る。ポールは危機感を覚え、後ろの窓を銃で割って表にはい出る。走って逃げると、直後に車は爆発する。
ポールはネイサンの屋敷へ行く。強引に召使いを押しのけて中へ入ると、そこにはネイサンと名乗る老人がいる。前に会ったネイサンとは違う人物だ。本物のネイサンはこの老人らしい。ポールは自分が騙されていたことを知る。組織同士のつぶし合いをさせて、市場を独占しようとしていたのが偽のネイサンだったのだ。
ライナー刑事はノザキ刑事が残した資料から、ポールが犯人と推察し、ポールの家に忍びこむ。帰ってきたポールはライナーに拳銃を突きつけられる。ポールは、ことの顛末を伝えるがライナーは信用しない。そこに電話が鳴る。ポールが出ると相手はカレンを人質にポールをとある場所へと呼びだすのだった…。
建築コンサルというよりは、殺し屋である。その腕前はプロ中のプロの領域に達している。ポールの身辺の者たちは頻繁に死んでいく。そしてポールは復讐に走る。単純なプロットの映画だがブロンソンらしくていいと思う。
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