監督 ロブ・サベッジ

ウィル(クリス・メッシーナ)

ソウヤー(ヴィヴィアン・ライラ・ブレア)

サディ(ソフィー・サッチャー)

2023年/アメリカ

 

 スティーヴン・キング原作。

 謎の存在ブギーマンが一家に襲い掛かる。影のような漆黒の存在。怨霊でもないようだ。恨み辛みではなく、とにかく人を殺していく。目的不明の邪悪な何か、とでもいうべきか。でも、銃で撃たれたり、焼かれたりするので幽霊ではないようだ。

 

お勧め度

★★☆☆☆

 

 

 母親を交通事故で無くし、そのショックがまだ癒えない一家。父親ウィルは精神科医で、自宅でセラピストのようなことをしている。上の娘が高校生のサディ、下の娘が小学生低学年くらいのソウヤー。サディは学校で友人関係の問題を抱えている。気を使ってくれ慰めててくれる友人もいるのだが、無神経なことをいって、サディの気持ちを逆なでするクラスメイトもいる。

 

 あるとき、唐突にウィルに診察を求め、不気味な中年男が現れる。病的な感じでまともには見えない。その男がいうには、娘たちが邪悪な存在に3人とも殺されてしまった。娘たちはそれを「ブギーマン」と呼んでいた。

 

訪ねてきた男

 

ウィル

 

 ウィルが男を待たせて席を立ち、別室で警察に電話するが、その間に男は、家族の母親が使っていた部屋で死んでしまう。警察は自殺と断定するが、そのとき家にいたサディはどことなく違和感を覚える。

 

サディ

 

 その後下の娘ソウヤーのもとに不気味な存在がその影を現すようになる。

 

ソウヤー

 

 ソウヤーは姉のサディに訴えるが、サディはそれをまともに聞かない。母親が亡くなったせいで、精神が不安定になっていると思う。しかしその後、サディも不気味な何かの存在を確信するようになる。

 父親のウィルは、二人の娘の様子見て、やはり母親の死からまだ立ち直っていないために気持ちが不安定で、有りもしないものを想像して怖がっていると考える。

 

サディ     ソウヤー

 

 サディは、自宅で死んだ不気味な男の住所を調べてその家に向かう。そこには、男の妻がいて、不気味なものの存在を確信しており「撃ち殺す」という。廊下には蝋燭を焚き、家の中は幽霊屋敷のようになっている。

 死んだ男の妻は、邪悪なものをおびき寄せ、銃を向ける。邪悪なものは傷つき、死んだかに見えたが逆襲してくる。そしてサディたち一家にも襲い掛かってくるのだった。

 

サディ    ウィル   ソウヤー

 

 

 画面が暗くよく見えなく、少しイラつく。話の展開もよくわからない。なぜ邪悪なものがその家に取りつくのか理由もわからない。誰でもいいのだろうか。

 最後に邪悪なものは姿を現すが、虚弱なエイリアンのような造形でがっかりする。

 ソウヤーのあどけなさは、かわいらしくてよかった。勇気のある行動も見せる。姉役のサディ(ソフィー・サッチャー)は映画の中では陰気な高校生だが、他の写真を見るといかしたお姉さんである。