監督 コリン・トレヴォロウ

オーウェン(クリス・プラット)

クレア(ブライス・ダラス・ハワード)                

グレイ(タイ・シンプキンス)

ザック(ニック・ロビンソン)

マスラニ(イルファン・カーン)

ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)

ロウリー(ジェイク・ジョンソン)

ザラ(ケイティ・マクグラス)

2015年/アメリカ

 

ジュラシック・パークが悲劇に終わった後、

マスラニ社は惨劇のあった島を買い取った。

そして「ジュラシック・ワールド」として

世界的な恐竜の夢の島として観光施設化した。

その運営はうまくいっているかのように見えた。

 

お勧め度

★★★☆☆

 

 

ザック(兄)とグレイ(弟)の兄弟は

両親に見送られて

恐竜の島イスラ・ヌブラル(ジュラシック・ワールド)に向けて旅立つ。

 

グレイ      ザック

 

二人の叔母に当たるクレアは

ジュラシック・ワールドの運営責任者だが、

多忙で二人にかまっている暇がない状態だった。

その代わりにザラという女性が2人に付き添う。

 

ザラ      ザック

 

島には恐竜の研究所があり、

日々、恐竜のDNAを発掘して

新たな恐竜を誕生させている。

この島では動物園の象やライオンのように

恐竜を展示して観光客を楽しませているのだった。

遺伝子操作を施して、

それまでにない大きな、

または凶暴な恐竜を生み出すということもしており、

それを材料にして

投資家の投資意欲をあおっていたりもする。

 

しかし、本来はいなかった新種の恐竜を作り出す

というのは危険なことである。

マスラニ社は最新のバイオテクノロジーと商魂が結合した

商売根性のたけだけしい企業なのだった。

 

毎日2万人の観光客が訪れるが、

ザックとグレイは、クレアのコネで

VIP扱いで優先的に島内を見て回ることができる。

 

テーマ・パークは、表向きは、

うまく運営されているようだが、

所々で恐竜が思うとおりに管理できなく

小さなトラブルが発生している。

ハインリッヒの法則にしたがうと、

大事故が発生する前兆である。

 

クレアはCEOのマスラニとへりに乗り、

研究施設を訪れる。

 

CEO

 

クレア

 

その施設には新たに育種した凶暴で知能の高い

インドミナス・レックスが飼われている。

数種の恐竜のDNAの他に、

アマガエルのDNAで赤外線の発散を押さえることができる

(なので生体反応を抑制することができる)。

さらに、イカのDNAで擬態することができる。

これまでの恐竜にはないハイブリッドな形態だ。

どのくらいの力を発揮するのかまだよくわかっていないので

施設を補強する計画だ。

CEOはクレアに、

その計画のプロジェクトに、

元海軍のオーウェンをスカウトしたと告げる。

クレアは彼を知っているがあまりいい顔をしない。

 

オーウェンは恐竜を調教している。

ラプトルだ。

 

 

恐竜を単なる見世物ではなく、

名前を付けて生き物として尊重している。

チャーリー、エコー、デルタ、ブルーの四頭。

互いにリスペクトして付き合っていこうと考える。

 

警備会社インジェン社のホスキンスはラプトルを

戦争兵器に使えないかと

オーウェンに持ち掛けるが一蹴される。

 

ホスキンス   オーウェン

 

しかしホスキンスはあきらめず

チャンスを待つことにする。

 

ホスキンス   オーウェン

 

クレアにとって恐竜は経営上の資産で、

机上で計算するものと考えている。

オーウェンの考え方とはかみ合わないが、

パークを運営するために互いに協力関係を築く。

二人は過去に少しだけ、

付き合っていた時期もあるようだ。

 

ザックとグレイは付き添い役のザラの目を盗んで、

二人だけで行動しだす。

 

クレアはオーウェンを連れて

インドミナス・レックス(I・レックス)の施設に行く。

餌をぶら下げても出てこない。

生体反応もなくなっている。

そして、爪痕が内壁の上の方までついている。

 

 

I・レックスが、施設から逃亡したのだ、一大事だ、

と思い込む。

 

クレアは管理室のロウリーに連絡を取り、

I・レックスのGPSの確認を依頼する。

 

ロウリー

 

その間、オーウェンと警備員二人は、

恐竜の飼育エリアへと入って調査を始める。

 

ロウリーは、GPSの信号では、

I・レックスは飼育エリア内にいることを、

クエアに伝える。

なんと、I・レックスは中にいたのだ。

隠れていたのだ。

アマガエルのDNAで生体反応を抑えていた。

頭のいいやつだ。

 

I・レックスはオーウェンたちを襲撃し、

施設から脱走する。

オーウェンは助かったが

一緒に入った2人は食われてしまう。

 

さあ、大変だ。

早くI・レックスを捕まえないと

島中が破壊されてしまう。

 

CEOはI・レックスを生け捕りにしようとするが、

捕獲に向かった要員たちは全滅する。

麻酔銃が通じない。

オーウェンはCEOに実弾を使用するようにいう。

しかし拒否される。

慌てたクレアは

指令室に観光客の避難をするように命令する。

 

その頃、ザックとグレイは、

球形の乗り物ジャイロスフィアに乗って、

自然のエリアを探索している。

そんななか、探索をやめて戻るようにアナウンスが入る。

弟グレイは戻ろうというが

兄ザックはいうことをきこうとしない。

怯える弟を励まし、勝手な行動にでる。

二人で探索を続ける。少しだけ、と言いながら…。

そして、危険な場面に遭遇することになる。

やれやれという展開だ。

 

CEOはI・レックスを生け捕りにしようと

部隊を送りこむが、

知能の高いI・レックスに返り討ちに遭って全滅する。

 

CEOは事態を重く見、

自からへりを操縦して、闘いに臨む。

しかし、翼竜に攻撃されて墜落し玉砕される。

 

翼竜の飼われていた施設をI・レックスが破壊して、

多数の翼竜たちが逃げ出していたのだ。

 

観光客やオーウェンたちは、

空からの攻撃にさらされることになる。

少しして、翼竜は、

避難した観光客を襲う。

多くに人たちが死んでいく。

パークはパニックに陥る。

 

ホスキンスはこの混乱を好機と捉える。

ラプトルを兵器として利用することを考え、

オーウェンを巻き込んで、

軍を組みI・レックスを追う。

 

一行はI・レックスを発見するが、

I・レックスがラプトルたちと会話をしだす。

I・レックスにはラプトルのDNAも配合されていたのだ

一行はI・レックスと

寝返ったラプトルに攻撃されて多数の死者を出す。

 

ザックとグレイは自力で、

ジュラシック・パーク時代の打ち捨てられていた

ジープを運転して逃げ延びる。

 

クレアはザックとグレイを別の車に乗せて

島の研究施設へ向かう。

そこにウォーエンもバイクで迎い追いつき一緒に施設へ行く。

 

恐竜たちを開発してきた施設の中は

もぬけの殻で、研究者たちは逃げ出した後だった。

研究施設の責任者は、裏でホスキンスと組んでおり

新種の恐竜で一儲けしようと企んでいたのだ。

重要な資料や検体を持ち出している。

 

研究施設の責任者

 

そこに、ホスキンスが現れて、

勝ち誇ったようにクレアとオーウェンに

自分たちの計画について語る。

なすすべなく立ち尽くすクレアとオーウェンだったが、

そこにラプトルが一頭現れて、

ホスキンスを食い殺す。

 

その隙に、クレアとオーウェン、兄弟二人は逃げ出すが

I・レックスに追われて窮地に立つ。

 

インドミナス・レックス

 

しかしそこにラプトルが出てきて、

オーウェンたちを狙うのだが、

オーウェンとラプトルたちは以前の絆を取り戻し、

一団となってI・レックスに立ち向かっていくのだった…。

 

 

 

最後はハッピーな雰囲気で終わる、

ザックとグレイは無事両親と再会し、

クレアとオーウェンも

前よりも深い愛情で互いを意識するのだが、

島の後始末はどうするのだろうか。

 

オーウェンはともかく、CEOの死んだあと、

施設の責任者だったクレアの説明責任は免れないだろう。

多くの死亡者、負傷を施設の関係や観光客にだしている以上、

損害賠償は必須である。

頭が痛くならないのだろうか。

 

多分、この映画を見てこんなことを考えてはいけないのだろう。

 

沢山の恐竜が出てきて「楽しかった」と思うべきなのだ。