松田優作が主演していた『探偵物語』は、

ハードボイルド小説の翻訳者として名の知れた

小鷹信光の原案とうことだ。

 

テレビの『探偵物語』の主要なメンバーは

工藤俊作(松田優作)

ナンシー(ナンシー・チェニー)

かほり(竹田かほり)

服部刑事(成田三樹夫)

松本刑事(山西道広)

1979年から1980年にかけて放映された

 

 

 

松田優作は映画では、

ハードボイルで冷酷な男というイメージであるが

このドラマでは、

緩いところの多分にある探偵を演じている。

コメディドラマの軽快で

独特のユーモアを発揮する松田優作を

楽しむことができる。

 

第1作「聖女が街にやって来た」

ゲスト出演に、シスター役の緑魔子、

女子高生役で熊谷美由紀

やくざ者で佐藤蛾次郎が出ている。

 

お勧め度

★★★★☆

 

工藤           シスター

 

探偵工藤の事務所に、

シスターがやってくる。

シスターは有名私立の

お嬢さん高校の教師を務めている。

教え子のひとりがバッグを万引きし

シスターのもとに届ける。

シスターは一晩悩み、

探偵の工藤を訪ねる。

そして、持ち主に返してほしいと依頼する。

バッグの持ち主はスチュワーデスの横山俊江。

工藤が彼女のマンションを訪ねると、

ぐったりとして床に倒れている。

かがみこみ様子をうかがう工藤の背後から、

男が2人、工藤の後頭部を鈍器で殴る。

 

工藤が目覚めると、隣に横山俊江が死んでいる。

 

俊江         工藤

 

そこに近所の肥った女がやってきて

工藤を犯人と思い込み騒ぎ出す。

そして、工藤は殺人犯として

警察の服部、松本両刑事に追われることになる。

 

太った女   松本刑事   服部啓二 

 

工藤はシスターのところへ行き、ことの顛末を話すが

シスターはにわかには信じようとしない。

そして工藤が自分をも殺そうとしているといいだし、

逃げようとするが、そこにやくざ者がやってきて

襲われることになる。

そして工藤のいうことを信じるようになる。

 

やくざの親分

 

シスターの教え子は、

親が仕事で海外にいっているとかで、

一人で暮らしている。

 

工藤とシスターは、街に出て、

警察とヤクザから身を隠しながら

教え子を探す。

シスターは修道福から

赤いワンピースを着て変装している。

 

シスター

 

やくざたちはハンドバッグに入っていた何かしらの物を

手に入れようとしている。

そのブツのありかをめぐって

探偵とシスターと教え子とやくざが

追いつ追われつのドタバタを起こす、という物語。

 

工藤    教え子

 

シスター

 

教え子

 

刑事役の成田三樹夫は、鋭い目つきのやくざ役が

印象に残っているが、このドラマでは、少々間の抜けた

高圧的だけれどもなんだか人の好い堅物刑事を演じている。

 

緑魔子は、このころ35歳くらいで、かわいらしい。

 

佐藤蛾次郎は、ヤクザの親分役だが、

やはりすこし抜けたキャラクター。

最近逝かれたが、個性的な俳優だったと思う。

個性的過ぎて役どころが限られていたのか、とも思う

 

竹田かほりがちらりと出てくるが、なんともかわいらしい。

 

かほり       ナンシー