監督 サム・メンデス

ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)

フランツ・オーベルハウザー /

 エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド

(クリストフ・ヴァルツ)

マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)

M(レイフ・ファインズ)

ルチア・スキアラ(モニカ・ベルッチ)

Q(ベン・ウィショー)

ミス・マネーペニー(ナオミ・ハリス)

ミスター・ヒンクス(デビッド・バウティスタ)

C:マックス・デンビー(アンドリュー・スコット)

Mr.ホワイト(イェスパー・クリステンセン)

前任のM(ジュディ・デンチ)

2015年/イギリス、アメリカ

 

 

お勧め度

★★★★☆

 

メキシコシティ。

死者の祭りの日。

通りを大きな山車が練り歩き、

大勢の観衆が催しを楽しんでいる。

突然、ビルが崩壊し人々は逃げまどう。

ヘリコプターが乱飛行して

広場の人々を混乱させる。

 

ボンド

 

ロンドン。

ジェームスボンドは

そのメキシコシティで

MI6の許可なく、ひと騒動起こし

帰国後Mに咎められる。

 

M

 

諜報部門が組織の再構築をしている最中に

MI6で不祥事を起こすと、部門が統合され

00セクションが廃止されてしまう。

Mは微妙な立場なのだ。

 

ボンドはメキシコで

スキアラという男を追っていた。

 

スキアラ

 

スキアラ一味はスタジアムを

爆破する計画であったが

ボンドに阻止される。

スキアラはヘリコプターで逃げようとするが

あとを追うボンドと

機上で格闘となる。

ボンドはスキアラからタコのような文様の入った

指輪を手に入れる。

そして、スキアラをヘリから蹴り落とす。

 

ボンドがスキアラを追っていた理由は

前任のMからの遺言だったのだ。

前任のMは自分が死んだら、

ボンドにメッセージが届くよう

準備をしていた。

「スキアラを殺し、葬儀へ出よ」

というのがメッセージだ。

 

前任のM

 

ローマ。

スキアラの葬儀に出るためにボンドはローマへ行く。

スキアラの葬式で未亡人となった

ルチア・スキアラに接近する。

 

ルチア

 

ルチアは夫が殺し屋であったこと、

そしてある組織に所属していたことを知っている。

ボンドはその「ある組織」に興味があるのだ。

 

ルチア      ボンド

 

組織の長は、葬儀に

ボンドが忍びこんでいることを察知する。

2階のギャラリーにいるボンドの方を見て話しかけてくる。

 

組織の長:ブロフェルド

 

ボンドはすぐさま逃亡を図る。

追ってきたのはスキアラの後継者ヒンクスだ。

カーチェイスの末

ボンドは逃げ切るが、

Qの作った最新の車両をだめにしてしまう。

 

ボンドは会議の中に出てきた名前「Mr.ホワイト」に会いに行く。

Mr.ホワイトはボスに逆らい命を狙われている。

女や子どもまで巻き込む無差別テロに異を唱えて離反したのだった。

 

ホワイト

 

ホワイトは廃屋に身を隠していた。

組織に毒を盛られ、

命が尽きようとしている。

そして、ホワイトは「アメリカン」という言葉を残し

ボンドの目の前で自死する。

 

「娘を守る」という約束をしたボンドは

ホワイトの娘マドレーヌ・スワンに会いに行く。

マドレーヌの働く場所は

オーストリア山岳地帯にある高級診療所だ。

マドレーヌは医師として身を隠すようにそこで働いていた。

 

 

マドレーヌ

 

診療所にいるボンドのもとにQがやってくる。

Qはボンドに

「ロンドンに戻ってほしい」

というが、ボンドはいうことを聞かない。

そして、メキシコでスキアラから奪った

指輪を渡して分析するように頼む。

 

 

ボンド         Q

 

ボンドのもとを訪れたことによりQも「ある組織」

に狙われることになる。

Qは機転を利かせうまく逃れる。

しかし、マドレーヌも組織の者に拉致されてしまう。

それを目撃したボンドは、

セスナに乗り、マドレーヌの乗る車両を追跡する。

車には、ローマでボンドを追ってきた組織の

男ヒンクスとその手下が乗っている。

 

ボンドはマドレーヌを救出するが、

マドレーヌはボンドに反発する。

「全部あなたのせいよ!」

 

ボンドはマドレーヌを連れて

Qの滞在するホテルに向かう。

指輪を分析したQによるとボンドが過去に

相手にしてきた敵がことごとく

「ある組織」に属していることがわかる。

組織の名は「スペクター」

マドレーヌはその名を知っていた。

マドレーヌの父親Mr.ホワイトはスペクターの一員だったのだ。

 

モロッコ、タンジェ。

ホテル・アメリカン。

ボンドはマドレーヌを伴ってホテルに入る。

二人が入った部屋は

マドレーヌの両親がハネムーンのときに

泊まった部屋だという。

マドレーヌも幼い頃、

何度もここに泊まったことがある。

ボンドは何かヒントがないか部屋を調べるが

見当たらない。

あきらめたころ、

ネズミが壁穴に逃げ込んでいくところを

目にする。

「壁の向こうに何かある」

ボンドは隠し部屋を発見する。

 

一方ロンドンでは、

00部門をつぶすために、Cことマックスが

工作をして、うまくいきつつある。

MI6のMは強く反発する。

 

実は、Cはスペクターと通じているのだ。

スペクターは先進各国の機密情報を

Cを通して収集し、世界を支配し

統制することをもくろんでいる。

Mはまだそのことを知らない。

 

「ホテル・アメリカン」で得た情報をもとに

ボンドとマドレーヌはスペクターの本拠地のある

砂漠地帯へと向かう。

 

みすぼらしい砂漠の駅で

列車を降りたボンドとマドレーヌはしばらくのあいだ佇む。

 

ボンド    マドレーヌ

 

すると古いロールスロイスが駅に向かって走ってくる。

その迎えの車に乗りスペクターの首領のいるアジトへ案内される。

スペクターの首領は、幼いころに両親を亡くしたボンドを

養ってくれた男の息子だった。

名をオーベルハウザーというが、今はスペクターの首領としての名

ブロフェルドを名乗っている。

 

 

プロフェルドは、

ボンドを拷問にかけ殺そうする。

じわじわと脳を破壊していく装置にかける。

 

マドレーヌ     ボンド

 

ボンドは、プロフェルドを油断させ

Qが与えてくれた秘密兵器で窮地を脱出する。

それにはマドレーヌも貢献していた。

ボンドは、プロフェルドもろとも施設を爆発し

マドレーヌを連れてロンドンへと向かう。

 

マドレーヌ     ボンド

 

ロンドンでボンドはMと合流し

Cがスペクターの配下に置かれた敵であることを告げる。

MはCの野望を挫くために行動を始める。

一方、マドレーヌは、ボンドのもとを去る。

マドレーヌは、静かな生活がしたいのだ。

 

その後、ボンドはMの運転する車両に同乗するが

スペクターの一味に襲われ連れ去られる。

Mは隙をつきうまく逃げだす。

 

ボンドは爆破されたMI6のビルへ拉致されるが

そこには、マドレーヌが囚われていた。

意想外なことに、

死んだと思っていたプロフェルドはまだ生きていた。

ボンドは再びプロフェルドと対峙することになる…。

 

 

ヒンクス

 

ミス・マネーペニー

 

恋愛感情をほろりと見せるボンドが実にリアルで

従来のボンド役には、ほとんどなかったキャラクターだ。

 

最後に、ボンドは引退するといい、

隣にマドレーヌを乗せて、Qの作ったボンド・カーで

遠ざかっていく。