監督 ジョージ・P・コスマトス

スティーブン(ピーター・ウェラー)

トンプソン医師(リチャード・クレンナ)

エリザベス(アマンダ・ペイズ)

シックスパック(ダニエル・スターン)

ジャスティン(アーニー・ハドソン)

デジーザス(マイケル・カーマイン)

ボーマン(リサ・アイルバッハー)

コッブ(ヘクター・エリゾンド)

マーティン(メグ・フォスター)

1989年/アメリカ

 

監督のジョージ・P・コスマトスは

『カサンドラ・クロス(1976)』

『ランボー/怒りの脱出 (1985)』

なども撮っている名匠。

 

主演のピーター・ウェラーは

この映画の2年前

『ロボコップ(1987年)』

でブレイクした。

 

(ピーター・ウェラー)

 

本作は、深海4,800メートル、

資源採掘基地で巻き起こるパニック映画。

未知の病原体に犯された採掘員が

異様な変貌を遂げ、

他の乗組員たちに襲い掛かる。

生き残った採掘員たちは

深海から脱出できるのか。

 

 

お勧め度

★★★☆☆

 

 

作業期間を残り僅かに残した

深海の採掘基地内は、

少し浮足立っている。

皆地上へ戻るのが楽しみなのだ。

 

少したちの悪いシックスパックが悪ふざけをし、

やり返したエリザベスとともに、

監督官のスティーブンに採掘作業を命じられる。

 

スティーブン

 

作業中、海底に沈んだ沈没船を発見する。

「リバイアサン」という名のロシアの船だ。

 

回収されたボックスには

不可解なビデオが含まれていた。

怯えたような表情で話すロシア人の船員。

その背後のドアが外側から激しくたたかれる。

そこでテープは終わる。

 

沈没船の映像を見た船医のトンプソンは

「船は魚雷で沈められた」という。

沈められたのだ。

 

船医トンプソン

 

最初に発病したのは

シックスパックだった。

 

シックスパック

 

トンプソンは、

病原体の解明を進めるがはっきりしない。

コンピューターの出した結論は

「遺伝子の変異の可能性」だった。

 

シックスパックは

発病からわずか8時間で死亡した。

皮膚に鱗のような腫瘍ができている。

 

ボーマンは自分にも

同じ症状が出ていることに絶望して

自死する。

 

ボーマン

 

ボーマン

 

異様なことが起きていることを察知した

スティーブンとトンプソン医師は

二人の遺体を海中へ投棄することにする。

その作業中に、

コッブが変形した異物に怪我を負わされる。

 

海中へ投棄する際に、

遺体の一部が船内に残る。

船員の気が付かないうちに

不気味な成長を遂げていく。

 

食堂でデジーザスが怪物に襲われる。

3人目の犠牲者だ。

 

残った乗組員たちは

監督官のスティーブンを中心に

戦う準備を始める。

そんな中、怪物に傷を負わされた

コッブの体に異変が起こる。

 

コッブ

 

コッブ

 

船医トンプソン

 

コッブに襲われた医師のトンプソンの

体にも変異が起こる。

 

残されたのは3人。

会社へ連絡しすぐに救助を求めるも、

天候を理由に時間がかかるという。

海上にはハリケーンが到来し

救助活動ができないというのだ。

 

 

会社の上司(メグ・フォスター)

 

魚のような口を持ち、長い触手を持った

凶暴な怪物。

採掘員の顔が体の一部に浮き出ている。

 

デジーザス

 

怪物は、採掘基地を破壊し始める。

3人は怪物と戦いながら自力での脱出を試みる。

 

 

映画の題名を見たとき、

人間の自然状態は

「万人の万人に対する闘争である」と説いた

ホッブズの著書『リヴァイアサン』を思い出した。

海に住む怪物、リヴァイアサン。

不穏な響きを伴うこの固有名詞は、

ホッブズによれば「国家」を意味するらしい。

 

この映画では海の怪物「リバイアサン」と

それに立ち向かう乗組員の戦いが描かれている。

そして資本の論理、利益の追求、

が乗組員をさらなる危機に追い込んでいく。