監督 サイ・エンドフィールド
サイラス(マイケル・クレイグ)北軍
メアリー(ジョーン・グリーンウッド)
ハーバート(マイケル・カラン)北軍 弱虫
ギデオン(ゲイリー・メリル)従軍記者
ネモ船長(ハーバート・ロム)
エレナ(ベス・ルーガン)
ペンクロフト(パーシー・ハーバート)南軍
ネブ(ダン・ジャクソン)北軍
1961年/アメリカ
 

お勧め度

★★★★☆

 

原作は『海底二万里(1870年)』の
作者ジュール・ヴェルヌの『神秘の島(1874年)』
ネモ船長、ノーチラス号が登場する。
 


アメリカ南北戦争のさなか。
北軍のサイラス・ハーディング大尉らは
南軍に捕虜としてとらえれていた。
脱出するために観測用の気球を奪取。
部下のネブ、ハーバート、
従軍記者のギデオン、
脱走を阻止しようとした
南軍のペンクロフトを乗せて気球は
空高く舞い上がる。
 

ペンクロフトは、
南軍の兵士だが、

気球の操縦術を心得ており、
重宝するのであった。
 

気球は紆余曲折の末に

大洋の孤島にたどり着く。
無人島だ。
 

サイラス

 

ギデオン              ハーバート

 

島の中央には火口が口を開けていて
盛んに活動してる。
その割には、島は穏やかな気候で、
緑が多く、上陸した男5人は、
サイラスをリーダーに
島での生活を始めるのだった。
 

巨大なカニが島を探検していた
サイラスとネブに襲い掛かる。

 


みんな集まってきて、
カニを沸騰する温泉に突き落とし
茹で上げて食べてしまう。


ベンクロフト               ギデオン

食べ放題である。
茹でたので寄生虫の心配もない。
 

漂流船がたどり着き、
難破し島に女性二人が打ち上げられる。
上流階級の女性たちだが、

順応性が高く
島での野性味のある生活になじみ、
山羊の皮で服を作ったり、
料理をしたり活躍する。

 

エレナ          メアリー


巨大な鳥が出現するが、
結局これも打ち倒し、
焼いて食べてしまう。

 


島には自分たち以外いないはずなのだが、
誰かが内々で支援してくれているような
兆候が散見される。
でも、そう深く考えるわけでもなく
島での生活は続く。
 

男たちは、
島から脱出するために船を造り始める。
 

ハーバートとエレナは
いつしか恋仲となっている。
 

島の片隅で二人で会っていたときに、
巨大なハチの巣に迷い込む。

 


大きな蜂に襲われるが、
地下の空洞へ逃げ込むことに成功する。

 

 


するとそこには、
丸っこい何やら船のようなものが浮かんでいる。
ずいぶん近代的なつくりの戦艦である。

 

ノーチラス号


二人はそこに乗り込んでいく。
この船は8年前に沈んだはずのノーチラス号だ。
なぜこんなところにあるのか。
二人は、戸惑いながらも船を後にして
仲間のもとへと戻っていく。


その頃、島の海辺に海賊船が現れる。
髑髏模様の旗をなびかせている。

 


サイラスたちは防戦の準備をして
相手の出方を見守る。

 


海賊船から3人の男が
ボートに乗って上陸する。

銃が暴発し、
サイラスたちは見つかってしまう。
海賊船から大砲の砲撃を受けて
危機に陥る。


すると突然、海賊船が大きな爆音を
響かせて沈んでいく。


そして、海から一人の男が

上陸してくる。
キャプテン・ネモだ。
おおきな貝殻を背中にしょっている。

 

 

海中で息をするための装置だそうだ。
 

ネモは数か月前から

サイラスたち一行を観察し、
陰ながら助けてきていたのだった。
 

ネモ船長はこの島に来てから、
人類の平和のために飢餓をなくそうと考えていた。
 

その方法として、
生物を巨大化させて
食料を増産しようとしていたのだった。
一行は、その研究成果を、
文明社会へ伝えようとするのだが
火山活動が活発になっていく…。

首尾よく島から脱出できるのだろうか…!
 


今時分の映画と比べると、のどかな雰囲気が漂う。
しかし、火山の描写は結構迫力あり。
 

音楽は、バーナード・ハーマン。
『タクシー・ドライバー』のスコアを書いた人だ。
『タクシー・ドライバー』と雰囲気が似ているところがある。
 

出てきた巨大生物は、
・カニ
・鳥
・蜂
・貝
 

丁寧な特撮をしていて当時の観客は
驚いたことだろう。
『海底二万里』もカーク・ダグラス主演で
映画化されているようだ。
1954年と少し古いが見てみたい。