監督 メラニー・ロラン

ロイ(ベン・フォスター)

ロッキー(エル・ファニング)

ティファニー

トレイ(ロバート・アラマヨ)

スタン(ボー・ブリッジス)

アメリカ/2018年

 

殺し屋の男が偶然救った女と旅をして、

犯罪の世界から足を洗い

再生を図ろうとする。

 

最後の仕事として、

組織のボスを脅し、金を手に入れようとするが、

逆に捕らえられて刑務所へ入ることになる。

 

20年後、

女の妹が真実を知りたいといって現れる。

男は語り始める。

 

お勧め度

★★★★★

 

ニューオーリンズの病院。

肺のレントゲンには白い影が映っている。

医師が説明を続けようとするが、

ロイは診察室を怒ったように出ていく。

ショックなのだ。

自分は肺がんになってしまい、

もう長くない。

くどくど説明など

聞いてもしょうがない。

 

ロイ

 

ロイが仕事場へ行くと

組織のボスのスタンに

仕事をいいつけられる。

 

「銃は持っていくな」といわれるが、

不信に思ったロイは

携帯することにする。

 

夜になり、仲間と二人でその場所へ行く。

建物に忍び込んだ直後、

待ち伏せしていた連中に捕まってしまう。

 

相棒が撃ち殺されたとき、

一瞬のスキを突き、ロイは反撃する。

数名を撃ち殺す。

女(ロッキー)が捕らえられている。

ロイは女を助けて

2人で車に乗って逃亡する。

 

ロッキー

 

ロイはボスに裏切られたことを悟る。

ボスはロイを始末するつもりだったのだ。

ロイの情婦とボスができていることは知っていた。

多分そのためだろうと推察する。

 

ロイの情婦

 

道中、モーテルに泊まり、

空いていないときには車中泊する。

 

ロッキー

 

ロッキーがテキサス州の

オレンジ郡に寄ってほしいといいだす。

 

ロッキーの生家

 

ロッキーの家に着く。

小さな汚れた粗末な家だ。

すると、小さな女の子が出てくる。

そして家の中から銃声がする。

ロッキーが家から

あわてて駆け出してきて、

女の子を抱えて

一緒に車に乗り込んでくる。

 

ロイは状況がよくつかめないまま

ロッキーに促されて車を出す。

 

ガスヴェルトンに着く。

海辺の街だ。ロイの故郷。

女の子はティファニーという名で

3歳半、初めて海を見る。

ロッキーに抱かれて恐る恐るだが

笑顔も見せて海を楽しんでいる。

 

ティファニー

 

ロッキーは、

時折寂しそうな顔をする。

ティファニーには笑顔を向けて

はしゃいだ顔をする。

しかし、ひとりでいるときには

儚げであきらめたような顔つきをする。

 

ロッキー

 

宿の泊り客の男トレイから

麻薬の窃盗の話を持ち掛けられるが、

ロイは断る。

肺のことが気になる。

悶々としている。

 

ロイ

 

ロイはレストランで新聞を読む。

そこには、オレンジ郡で

男性の射殺体が発見されたとのニュース。

3歳と19歳の娘は行方不明とある。

家を出るときの銃声はロッキーが

男を撃ち殺したものだったのだ。

 

ロイは昔の恋人の家に行く。

女は警戒する。家の玄関の前に立ったまま、

少し昔話をする。

「あの頃はよかった」ロイはいう。

ロイは自分がもうすぐ死ぬと思っている。

それで別れを言いに来たのだ。

しかし、女の態度は冷たかった。

 

ロイの昔の恋人

 

ロイが黙ってモーテルを出ていったため

見捨てられたと思って

ロッキーは絶望する。

しかし、ステファニーがいる。

どうにかしなければならない。

ステファニーは何もわからなくて幼気で、

それが悲しみを増す。

 

ティファニー

 

ティファニーを親切な宿の女主人に

預けてロッキーは働きに出る。

路上に立つのだ。

女主人はティファニーが哀れで

仕方がない。

 

(つづく)