ハンバーガー・チェーンのマクドナルドの設立の暗部に迫る映画

『ファウンダー』

について以前書いたことがあるが、

今回は、実際のマクドナルドの商品を食べたとき、

どのような影響を体に与えるかを実験した

『スーパーサイズ・ミー』を鑑賞してみた。

 

「30日間毎日、朝・昼・晩とマクドナルドの商品を

食べ続けると身体はどうなるのか」を実証した映画。

 

 

主演のモーガン・スパーロックは

俳優や監督の仕事をしている。

実験を始める前には医師や管理栄養士に

アドバイスをもらっている。

 

マクドナルドの商品を食べ続ければ、

体重、中性脂肪、コレストロールが

増加するだろうと医師たちは予想する。

 

この映画ができた2004年当時、

アメリカは肥満大国として世界に君臨していた。

今でもそれは変わらない。

肥満の原因のひとつとされていたのが、

ファストフードであった。

 

 

ファストフードのサイズは、

黎明期の頃よりも明らかに大きくなっている。

簡単にいうと食べ過ぎるようにできている。

大きければ高く売れる。

単品の量を大きくし、

サイドメニューを充実させ、

売り上げが大きくなるように

ファストフードの

チェーン店は進化してきた。

売り上げが大きくなれば、

顧客の健康はどうでもよい

と考えているのだろうか。

 

モーガンは、実験の2日目、

大容量のフライドポテトやスーパーサイズの

ハンバーを見て興奮気味に喜び、

嬉々として食らいつく。

うまそうに食べていく。

ところが食べきる前に、

具合が悪くなり嘔吐してしまう。

 

1週間も食べ続けていると、

モーガンは気分が悪くなってくる。

10日もたたぬうちに体調に異変が出始める。

体重も増えてくる。

 

 

肝臓に異常が見受けられるということで、

医者からは実験の中止を薦められる。

脂肪の過剰摂取が肝臓の病変の原因だという。

マクドナルドのハンバーガーには

中毒になる成分が使われているという。

モルヒネ、糖分、カフェイン。

 

映画では、マックの問題だけでなく

学校の給食の問題

(必要な栄養が足りていない、

炭水化物過多になっている、

つまりジャンクフードを出していること)、

肥満問題についても問題提起していく

 

2度目の検診ではかなり危険な状態だといわれる。

あごや腕に痛みが来たら、

すぐに連絡するか救急車を呼びようにいわれる。

 

モーガンは危険を顧みず、最後までやり続けた。

体重は、始める直前が84.3㎏、30日後は95.3㎏と10㎏以上肥った。

 

最後にモーガンはいう。

「企業は不健康な食品を売って巨額を稼ぎ続ける」

「この仕組みを変えるのは君次第」

 

 

監督       モーガン・スパーロック

脚本       モーガン・スパーロック

製作       モーガン・スパーロック

出演者    モーガン・スパーロック

アメリカ/2004年

 

スーパーサイズ・ミー [DVD]