旧メンバーによる最後の作品。

 

クリンゴンのエネルギー資源であった惑星が大爆発を起こす。

そのため、あと50年でクリンゴン帝国は

滅亡する見込みとなった。

惑星連邦は70年にわたるクリンゴンとの対立を

終結させ和平条約を結ぶよい機会として動きだす。

 

 

和平交渉のためにカーク達エンタープライズがクリンゴンの

ゴルコン宰相を迎えるために出向する。

カークが選ばれたのはスポックが推したためだ。

カークは息子がクリンゴンに殺されているため、

和平交渉には反対の立場だったが、

しぶしぶ任務につくことになった。

 

エンタープライズの晩餐ののち

クリンゴンたちは自分の船に戻っていった。

その時、魚雷が発射された。

なんと、その魚雷はエンタープライズから発射されたものだった。

 

事態をよく把握できないまま、カークとマッコイは

攻撃を受けたクリンゴンの船に乗り込んでいく。

 

ゴルコン宰相はマッコイの手当ての甲斐もなく死んでしまう。

そして、カークとマッコイは宰相の暗殺の容疑で逮捕され

裁判にかけられ有罪となり、

辺境の刑務所へと送られてしまう。

 

エンタープライズとミスター加藤が指揮を執るエクセルシオールが

ふたりを救うために動き出す。

 

その裏では陰謀をたくらむ惑星連邦の面々が着々と

計画を実行に移そうとしていた。

 

 

なんとも感慨深い作品だ。

カークの情熱的な行動が自らの危機を招く。

しかし責任感が強く自己犠牲をいとわない姿が

見るものをして応援させてしまうのだ。

 

スポックの冷徹な行動は相変わらずだ。

しかし、時折見せる人間的な言動がかわいらしい。

最後のシーンでスポックが「もしも私が人間だったらこういうでしょう」

「くたばりやがれ」

いいセリフだな。

 

 

裁判のシーンで『新スタ―トレック』に出てくる

ウォーフがカークとマッコイの弁護士の役として出ていた。

開明的なクリンゴンだったんだなと思うとうれしくなってくる。

 

 

ミスター加藤が新しい戦艦の艦長として出てきて、

たくましく見えて、

それでもカーク艦長を尊敬して親しみを持って接しているところを見ると、

テレビ時代からの深い信頼関係を感ぜずにはいられない。

 

これが旧メンバーの最後の作品かと思うとやはり寂しい。

でも、メンバーが変わってもこれからもスタ―トレックは続いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お勧め度

 

★★★★★

 

監督 ニコラス・メイヤー

カーク(ウィリアム・シャトナー)

スポック(レナード・ニモイ)

マッコイ(ディフォレスト・ケリー)

スコット(ジェームズ・ドゥーアン)

ウフーラ(ニシェル・ニコルズ)

スールー(加藤)(ジョージ・タケイ)

チェコフ(ウォルター・ケーニッグ)

ヴァレリス大尉(キム・キャトラル)

カートライト提督(ブロック・ピーターズ)