最近、歯の調子が悪く、歯科医へ行ってきました。虫歯ではなく歯茎がよくなかったのです。思ったとおり歯周病ということでした。
歯周ポケットが深くなって中で炎症を起こしている。歯周骨も溶けている、という見立てでした。

以前治療して冠をかぶせた下の奥歯(端から2番目)でしたが、冠を外してみてみると、歯の根が折れているということがわかりました。それで炎症が起き歯茎が腫れて物をかむと痛くなっていたのでした。

「抜かなれればダメか」と思ったのですが、
「半分だけとって、残りの半分はまだ使えるので残しましょう」といわれました。
そんなことができるのか?思いましたが、いわれるがままお任せでした。

奥歯を半分抜いて、数日したら歯茎の腫れも引き、いつもはれぼったくて、嫌な感じがしていたのですがそれがなくなり、なんだかすっきりとした気分になりました。爽快です。

病院の先生は歯周病認定医です。雑誌とか新聞でも紹介されている先生でした。行くまで知りませんでした。偶然でしたがいい先生に出会うことができたと感じています。

 


 

歯周病は中年以降の人のかかる病気と思われがちですが、そんなことはありません。
若者がかからないわけではないのです。
2011年の厚労省の「歯科疾患実態調査」によると15歳から19歳で4.5%、20歳は14%、30代では5人に1人が歯周病になっています。
若いからといって油断はできないのです。

ところで「歯周病」と「歯槽膿漏」は違う病気なのでしょうか。
以前はよく歯槽膿漏といういい方をよく聞きましたが、最近は歯周病といういい方をよく聞きます。調べてみました。
『日本人はこうして歯を失っていく』(朝日新聞出版2016年6月30日第1版発行、著者は日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会)によると、
歯周病は、軽い順でいうと「歯肉炎」と「歯周炎」に2大別されます。
歯肉炎は歯茎に炎症を起こした状態です。これが進行すると歯茎がぷよぷよになり膿が出るようになります。この段階が歯周炎です。これが悪化すると、歯周骨が溶け始めて歯がぐらぐらしてきます。これが歯槽膿漏です。
歯槽膿漏とは歯周病が深化(悪化)した状態なのです。

 


 

歯を磨くと歯茎から血が出るという方は、歯周病を疑った方がよいかもしれません。

次回から歯周病について、詳しく見ていきます。