真珠の微熱96 | シンイ〜甘味処

シンイ〜甘味処

韓国ドラマのシンイにはまり、無謀にも自分で二次を書いてしまいました。
素人の書く拙い話しです、お暇なときに読んで
くすっと笑っていただけたら嬉しいです



真珠の微熱96









「叔母様、先日はお気遣い
ありがとうございました。」

ぺこりと深くお辞儀をし
礼を述べる。

「まあ、
こんなところで立ち話もなんだ
先ずは席に着こう。」

ソウルが一望できるホテルの
高層階にあるレストランの個室で
叔母が二人を迎える。

顔を見るなり先日帰省した際の
お土産などの心遣いに感謝を
述べていた。

「いやいや、こんな奴でも
たった一人の甥っ子だ、
恥ずかしくないようにしてやらねば
亡き兄に申し訳ないからな。」

「こんな奴は余計だろう!」

ウンスには笑顔を向けていたが
隣りにいる甥っ子には
素っ気ない態度の叔母に
二人の力関係が垣間見れる。


「恥ずかしくなんて・・。
とても立派な挨拶を
していただいて両親も喜んでいました。」

「ふん、口下手な男だ
ユ医師のお母上が上手く
橋渡し役でもして
くださったのだろうな。」

まるで見てきたような口ぶりに
大の男が咳き込んでいる。

「お、叔母さん!!」

「ふふっ、本当ですよ。
ヨンはとても素敵でした。
それから叔母様、
私のことは『ウンス』と
呼んでください。
何時までも『ユ医師』では寂しいです。」

ウンスはチェ室長としてではなく
チェ・ヨンの叔母に
挨拶にやってきた。

髪をハーフアップに纏め白いブラウスに
黒のプリーツスカートと
というシンプルな装いが
より美しさを際立せる。

普段の仕事着とはまた違う感じに
隣りの恋人の口元も緩む。
そう言って小首を傾げる仕草が
とても可愛らしい。

「そうだな。身内になるんだ
では『ウンス』と呼ばせてもらう。」

少し照れたような顔を
チェ・ヨンは初めて見た気がする。
そんな叔母に隣りのウンスが
ぱふんと抱きつく。

「嬉しいです、叔母様!」

母娘の再会みたいな無意識の動作に
思わず笑みがこぼれる。

「叔母様、実家の母が
お土産を持たせてくれたんです。
後で受けとってくださいね。」

「ああ、すまんな。
わざわざの気遣い、礼を言っといてくれ。」

叔母がウンスの背中を
ぽんぽんと叩きながら礼を云う。

「それから、叔母様
病院に戻れるようにしてくださって
ありがとうございます。」

「いや、それはノググ様も
気にしておられたから、気にするな。」

今度はウンスが叔母様の
腕を摩りながら礼を云う。
まるで本物の親子のような
仲の良さに
無視し続けられてる甥っ子が
我慢の限界だどばかりに
二人を引き剥がす。

「おい、何時まで抱き合ってるんだ。
いい加減に座るぞ。」

細い腰を引き寄せ
椅子に座らせると
自分もドカリと隣りに座り
叔母を睨む。

「叔母を相手に何を妬いておる。
この馬鹿者が!」

この二人のやりとりを見て
自然と笑みがこぼれる。

「ふふふっ。
二人共仲が良いんですね。」

「「はっ?何処がだ。」」

二人の声が重なり
同時に顔がウンスに向き抗議する。

「そういうところ。」

小さな両手で口元を覆い
うふうふと無邪気に笑われれば
二人もついぞ笑みに誘われた。

「はあ・・ウンスには敵わないな。」

「全くだ。
ヨンァ、お前覚悟しておけ、
嫁御に一生振り回されるぞ。」

「やだ、叔母様ったら。
それ、どういう意味ですか?」

自覚の無いウンスの頭には
疑問符が並んでいるだろう様子に
今度は二人が笑いだした。








「遠慮無く食べなさい。」

一緒に別荘で生活をしていた
叔母にはウンスの食いしん坊ぶりは
とっくに知っている。

綺麗な容姿に気取らない
豪快な食べっぷりには好感を
抱いていた。

昔の宮廷料理が再現された
ご馳走がテーブルに並ぶ
綺麗な色どりのクジョルパン
赤、緑、黄色など見てるだけでも
美味しそう。

大きなファヤンジョッ(串焼き)などは
大口を開けかぶりついている。

「うわ〜ん、美味しいわぁ・・
もぐっ・・」

ウンスは宮廷料理に
舌鼓をうっているが隣りの
恋人ときたらタクシーで来たのを
いい事にずっと焼酎を飲んでいた。

さすがにウンスとて今日は
叔母様の前では、と酒を堪えて
いるから余計に食欲に火がつく。

「ところでウンス
ノググ様から結婚式の招待状が
届いたか?」

「あっ、はい、届きました。
本当に招待してくださったんですね。
私みたいな一般市民が
出席しても大丈夫なんでしょうか?」

おそらく招待客は政界
財界の有名人や、もしかしたら
国賓も居並ぶ中に
果たして自分が出席して
場違いではないのかと心配している。

「いや、それは心配ない。
私もノググ様にはウンスに
出席してもらうように念を押されいる。
是非、出席してやってくれ。」

「はい。
あっ・・・でも、叔母様・・。
この人、当日警備で式に行くから
一緒には居ないって言ってるんですよ。
・・一人じゃあ不安で・・。」

隣りで焼酎を飲む恋人を
批難するように指差す。
すると叔母がニヤリと笑い
甥っ子に声をかける。

「ほお、そうか、そうか。
実はなウンス、ノググ様は
チャン医師にも招待状を出してあるんだ。
チャン医師にエスコートして
もらえば良い。
それに、まだ口止めされておるが
2、3日中にもノググ様から
ドレスが贈られてくるはずだ。
それを着て是非、
出席して欲しいと仰っていたな。
まあ・・・それが見事なドレスで
ちょっと大胆なデザインだが、
ウンスの肌に映えよう・・・」

叔母の言葉が
終わらぬうちに甥っ子が
どんっ!
と、焼酎の入った盃を
叩きつけるように置き声を張る。

「駄目だ。俺がエスコートする。」

「ふん。
最初から素直にそう言えばいいものを。
痩せ我慢しおって。
警備ってのは立ってれば
いいもんではないぞ。内側に入って
出来る事だってあるんだ。
招待客の目線で全体に気を配るのも
立派な仕事、余り硬く考えるな。」

叔母様に諭され
ヤキモチが大半を占め結局は
ウンスと二人で結婚式に
参加することになった。

ーー叔母様、さすがだわ。

尊敬の眼差しを目の前の
叔母に向けていた。











こんにちわkenちゃんですおねがい

連休も終わりチュー
ようやく仕事にも慣れてきた私ですが
(ポチポチと執筆もしてます)メモ
皆さんはいかがお過ごしですかベル

最近、当ブログを
訪問してくださる方が増え、
多数アメンバーを申請して
くださいますあせる
こんな散文を読んでいただき
嬉しい限りです

忙しい昨今、申請いただいた方に
お礼のメッセージもラブレター
返信できずにいてこの場を
お借りして御礼を申し上げます

いつか忘れた頃にkenちゃんから
メッセージが届くかも

そしてアメンバー申請していただき
年齢確認のできない方も多いです!!
2週間過ぎると申請が消えて
しまうのでお早めにメッセかコメをラブレターメモ
送ってくださいね
お待ちしてます

最近では自転車操業の自転車
「真珠」シリーズ
はぴまりまでゆるゆるとの
更新になりますが
お許しくださいね


kenkomi3より愛を込めてぶちゅーぶちゅー