湿気の多い時期になってきた。

湿気で思い出すのが、花粉症だった浮気相手のことである。

嫁さんと離婚しかけた原因の相手で、ピッチピチ、むっちむちの女子大生であった。

コンビニで知り合い、カラオケ、ラブホじゃモノたりず、わざわざ住居兼営業所の隣のアパートを借りて同棲してたのだ。

彼女とは、ほとんど毎日えっち。

毎日毎日、極楽の日々であった。

ただ、不思議なことが起きた。

彼女と住むよーになってからとゆーもの、アパートのありとあらゆる場所にカビが生えるようになった。

どれくらいスんゴイかとゆーと、

前の晩に住居兼営業所から持ち帰った書類が、1日経ったら紙の表面や重ねた側面がカビてるといった具合である。

シーツも、服も、ティーバッグも、コーヒー豆も、パンも、すぐにカビるのである。

私は彼女がカビの胞子を持ってきたのではないか?と疑った。(ブーツの臭いが強烈だったもんで。)

とゆーのも、私は単身赴任の身にあっても掃除だけは欠かしたことがなく、すまいを一度もカビさせたことがないからである。

しかし、疑ってばかりじゃモノゴトは解決しないので、楽天で試しに湿度計を買ってみた。

こんなヤツ。


すると、湿度は30%から40%くらいだった。

これくらいなら適時、部屋に風通ししてやればカビることはない。

私は窓を開け、湿度計を壁にかけて、彼女が学校から戻る前に、と一風呂浴びることにした。

湿度計を見ると、湿度は20%くらいにまで下がっていた。

よしよし。

しばらくして風呂から上がると、彼女が戻って来てて、たたんであった布団に伏せ寝していた。

メンコイやつよのー。

「なあ、湿度計買ったんだけど、見た?これさあ・・・」

!?

「なぬっ?」

湿度が70%を超えてるではないかっ!!

風呂の湿気が湿度計に影響を与えたのかっ!?

「どーしたの?」と彼女が目を覚まし、こっちを向いた。

「いや、湿度が70%イッテるからさあ。」

「あ、このせーじゃない?」

と言って、彼女はテレビと壁の間に隠れてた四角い箱を指さした。

「なに、それ?」

「加湿器。」

「は?」

「私、花粉症だから、家から持ってきたんだよね。」

「花粉症なら空気清浄機だろーがっ!!」


「え?そーなの?」

見れば、開けといた窓も閉め切っている。

「なんで、窓閉めるんだよ?」

「え?だって、花粉が入ってくるじゃん。」

「そりゃ、70%超えるわ。アホか、お前は。」

ば、馬鹿すぎる。

しかも、テレビのそばに加湿器を置くなんてっ!!

しかし、若さゆえのあやまちなのだ。

欠点をおぎなって余りある上質な若い肉体の持ち主なのだ。

許さないわけにはイカない。

とゆーわけで、私の怒りは性欲に変わり、その晩、私たちはいつになく激しく濃厚なえっちを楽しんだ。

・・・。

あー、もー3年かー。

オレ、嫁さん第一だけど、3年間も浮気してねー。

とまっ、冗談は置いといて、みんなっ!

カビと無知には気を付けてくれっ!

万病の元だぞっ。

湿度が高い部屋には加湿機能のない空気清浄機がおススメだぞっ。

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