運動療法は歩行で十分か | 生活習慣病の予防

運動療法は歩行で十分か

 アメリカで閉経後の女性約7万人を約3年間追跡したところ、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患に対する予防効果は、歩行でも激しい運動でも同程度だったとする報告があります。やや早足程度でのウォーキングを毎日20分間、あるいはそれに相当する運動量を、日常の生活動作に加えて毎日実行すると、糖尿病患者では心筋梗塞のリスクが30%減るという報告もあります。勿論激しい運動でも動脈硬化を予防する効果はあるのですが、歩行でも十分な効果が得られるようです。

論文;Manson JE, et al. Walking Compared with Vigorous Exercise for the Prevention of Cardiovascular Events in Women. N Engl J Med 2002; 347