花見シーズンが近づき、会社での花見宴会に対する意見が渋谷と新橋で100人に聞かれた調査から、かなり興味深い結果が出ました。どうやら、昨今の働き方改革やコロナ禍を経て、職場での花見宴会への意欲はかなり低下しているようです。
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まず、若手社員からは場所取りや準備、後片付けなどの重労働が彼らに降りかかるという不満が。さらに、宴会の最中に発生する酔っ払った上司の介抱や二次会の手配など、一見楽しそうに見える花見宴会も、実は若手にとっては「疲れるイベント」であることが多いようです。「休みの日にわざわざ疲れに行くなんて!」という気持ちが、若手社員の間で共感を呼んでいる模様。

一方で、中高年の社員からは、花見宴会がコミュニケーションの良い機会として楽しめるという声もありましたが、「アルハラやパワハラに厳しい時代の中、若手社員への気遣いが必要で、逆に年長者がストレスを感じることもある」との声も。実際に、一部では「お花見宴会はもうやらなくてもいいかな」という意見も出ているようです。

面白いエピソードとして、昔は上司にお酌をしたり、一緒に飲むのが当たり前だったが、今はその文化も少なくなり、お酌をされない、会話に参加しない若手社員が増えたとの指摘も。これには、「昔は…」と思い出に浸るおじさん社員もいるのかもしれませんが、「コンプライアンスを重視し過ぎて、お酌もしにくくなったよね」とツッコミたくなるシニア社員もいるはず。

調査では、72%の若者が職場でのお花見宴会に参加したくないと回答しています。これは、単にお花見宴会に限らず、職場での飲み会全般に対する意識の変化を示しているのかもしれません。時代の変化と共に、伝統的な職場のイベントも見直される時期に来ているのかもしれませんね。

そして、今春は東京で3月18日に桜の開花が予想されており、平年よりも4~7日早い開花となりそうです。桜の美しさを楽しむ方法は人それぞれですが、花より団子を楽しみにしている人も多いのかもしれません。職場での花見宴会が減少しても、春の訪れを楽しむ方法はまだまだたくさんありそうです。