今日は朝っぱらからこんなトコに来とります。
沼津港魚市場。
イナカのバーサマ達に敬老の日の花束を届けに行く前に
とりあえず海の幸で腹ごしらえをば!って感じに選んだのがココだったってワケ。
しかしひっさしぶりだな~沼津港:*:・(´∀`)・:*:
第一市場の1本裏を通り食堂街へ。
時間は10時前。祝日の観光地だけど小雨ちらつく昼前って事で人影もまばら。
さて今日は何を食べよっかな♪
店先では駿河湾で今朝獲れたばかりの地キンメやマアジが次々と干物に。
くそ~クーラーボックス持ってくりゃよかったな・・・
この気温と湿気で車ん中にこんなもの夜まで置いといたらエライ事になっちまう(-゛-;)
こんな感じで海の幸を適当に物色しつつ今回選んだのはこちらのお店、
魚河岸丸天さん!
ご存知沼津港の超有名店だけど、
久々に来てみたらみなと店ってのがいつの間にか出来ていたのでココにしてみた。
店頭のメニューを見る限りいつものお店と変わりはない様子。
おっし、とりあえず中に入ってみるべ!
こちらはメニューの一部から。
一応今日は生しらすを目当てにしてきたけど
今朝あがった旬のもので何か美味しそうな魚はあるかな?
う~んサンマの塩焼きはお休みかぁ。
生しらす丼も残念な事にお休み。両方とも不漁だから仕方ないか(TωT)
じゃあどうしようかなぁ・・・この感じじゃ限定の丸天丼も面白くなさそうだし。。。
キンメの煮物と迷った結果、ネタ的に名物の海鮮かき揚げ丼を選んでおく事にした。
これは正直朝から食べるようなシロモノじゃないんだけど、
久しぶりだし見た目に面白いからねコレは。
さーて後は野となれ山となれだ!
ドンと来い!
これが古くからTVや雑誌を賑わわせ続けている魚河岸丸天さんの名物にして看板商品、
海鮮かき揚げ丼(みそ汁付)945円!
うひょ~、すっげ久しぶりに見たけどやっぱドデケぇ!
わかっちゃいたけど間違いなく朝飯にチョイスするモンぢゃねぇや(((゜д゜;)))
一回り大きくした500ml缶をそのまま乗っけたような巨大な円筒型のかき揚げは
製法特許取得済みの魚河岸丸天さん秘伝の逸品。
こいつを大盛りの丼メシにドスンと乗っけた超豪快なビジュアルは
注文した者を恐怖と戦慄の淵へと引きずり込んでゆく!
アップで見るとこんな感じのド迫力。
ヘチマのタワシちゃうぞ!
とりあえず、俺の「やっちまった感」を解っていただけましたでしょうか。
なんてったって朝7時に家を出て東名を走り現地に着いてからも何も食っていないという
完全なモロ朝食だからねコレ。しかもどんなモンか知っててオーダーしてっからね。
バカとしか言いようがないね!
トップから。
爽やかさを演出する大葉の存在がもう焼け石に水にしか感じられません。
さて問題はこれをどうやって食べてゆけばいいのかってゆーハナシなんだけど、
一応コツというか正しい食い方みたいのがあるのでとりあえず紹介がてら。
かき揚げの表面はカリッカリに硬く揚がっているので、
そのまま箸の先端を使って取り分けるのは至難の業。
なので最初は天つゆをかき揚げのてっぺんからかけてゆき、上部を湿らせほぐしやすくします。
湿らせたら箸を使って縦に割りドンブリの空きスペースへと乗せてゆきます。
どうよコレ。崩れた蟻塚ちゃうぞ!
3分の1ほどほぐしたら、箸で頑張って持ち上げて丼の上へ横たわらせます。
硬いし重いので箸使いが苦手な人にはちょっと試練かもネ。
刺し箸やちぎり箸をしないように気をつけろよ!(指がつると思うけど)
最後に縦に全部開いてご飯を覆い尽くし、天つゆを全体にかけたら準備はOK!
あとは思い思いに食べてゆくだけ!
さ~逝っちゃうぞバカヤロー!!
たっぷりの玉葱に青ネギと小海老。
昔は桜海老と小柱も入っていたんだけどなぁ、随分貧相になっちゃったな(´・ω・`)
外は香ばしくカリカリに硬いが中は粉が多くネットリ。
現在の海鮮かき揚げは見た目重視で中身は玉葱と衣ばっかだね。
硬い衣に吸い込まれた甘めの天つゆと玉葱の甘みがご飯によく合っているけど
「海鮮」というタイトルとかき揚げ自体の味には多くを求めないほうがよいかもね。
しかしこのボリュームだけは今も昔もかわらず一切の妥協が感じられない。
うぁ~、やっぱ朝10時過ぎに朝食として食うモンじゃなかったわ・・・(;´Д`)
でもね、今日はどうしても生しらすが食べたかったの俺。
こうなったら一口だけでも食べないと収まらないのが食欲旺盛な人間のサガ。
って事で追加オーダー、単品の生しらす350円!
これも見た目凄そうだけど、大根のけんの表面に薄く貼っ付けてあるだけなので
実際は少量です。
なので俺思っちゃったワケ。
まだちょびっとならご飯食えんじゃねえかと!
こいつをご飯に乗せてこそ俺の目的は完遂されんじゃなかろうかと!
沼津港も久しぶりだし、ここは思い切って逝ってしまおうかと!
しかもここはご飯とお味噌汁は最初の1杯ならサービス。
ええいままよ、おばちゃんご飯半膳だけおかわりちょうだい!半膳だけね!!
っつって出てきたのがこの有様よ。
すっかり忘れてたぜ、この食器がドンブリだったって事を。
そして田舎の昔の人はご飯の盛り方が尋常じゃなかったんだって事をッ!
「こんなんなっちゃった。残してねぇ~」などと朗らかに笑うおばちゃんから手渡されたそれは
半膳どころかまごうかたなき普通の丼メシ大盛り一丁。
残されているアイテムは少々の生しらすと味噌汁、漬物数枚。
そしてそれらを待ち受けるは残許容量95%を超えている既に限界間際の俺の頼りない胃袋。
ピンチ!朝から沼津で絶体絶命、俺大ピィ~~~ンチ!!
でも美味ぇ~んだよ。
残念ながら美味しかったりするんだよコレがまた・・・(TωT)
あったかご飯にしらすを乗っけて、醤油を垂らして生姜も飾って・・・
こんなん美味いに決まってるじゃないか!そら普通おかわりもするよ!!(普通しねーよ)
もうね、とりあえず美味しかったから自爆でも大満足なのですよ。
ご飯を残すという行為は俺が最も忌み嫌う最後の手段だけど、
今日のところは深い反省の念と共に諦めよう。
午後もあるし、東京にも帰らなくちゃいけないし・・・
すみません生産者の皆さん!
こちらはかき揚げ丼に付いてくるお味噌汁。今日はヒラメのアラ入りだった。美味し~。
これと漬物でご飯を胃のギリギリまでヲエっとか言いながら食べている内に、
あろうことか丼メシを豪快にかきこんでいる自分の姿に男らしさを感じ始め
最後の最後に自分に萌えるという有り得ない非常事態が発生!!
しかし心に燃え上がった炎は丼に残された白飯でしか消す事は出来ない!
結局全部喰ってやんの。
久々にほとほと呆れたね。俺ってバカだな~と。
でもね、ハートに火が点いてからはしらすとお味噌汁とお新香でご飯がすげー美味しかったのよ。
ホントは夕方に徳倉の鐘庵さんへ寄って桜海老でも食って帰ろうと思ってたんだけど
食欲は見事にその後1日戻らず。
でもいいのさ、ご飯を残さずに済んだから。代償はデカかったけど(´ω`)
海鮮かき揚げは数人で取り分けるのがベターだね。
そのほうが味に飽きる事もなく胃にも余裕をもって食べられます。
丼にするなら胃袋と体調に自信がある方以外は要注意!
おかわりなんてフードファイター以外は絶対マネすんなよ!!
魚河岸 丸天