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ーーーーーーーーーー日経より一日早い株式億万長者マガジンーーーーーーーーー

  2006年9月7日(木)  第25号 

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こんにちは!ケンケンです。昨日の米国市場はFRB発表の経済指数悪化を嫌気して
3日ぶりに反落、原油価格下落も支援材料とはならず・・・・

日経平均も、買い疲れや利益確定の売りに押されて大幅続落してスタートした。
では、今日の日経概況から・・・・

■日経平均 16、012.41円(前日比-271.68円安 )

 TOPIX    1,613.46 (前日比-29.36ポイント安)

 出来高  17億2316万株 (概算)

 金額    2兆3102億円 (概算)

昨日の米国市場は米FRB発表の地区連銀経済報告(ベージュブック)が12地区
のうち5地区で明確な経済減速を発表したことから売り優勢でスタートした。
米国経済は順調に経済拡大を進めているとしながらも資源、商品価格が高騰、
金利高も浸透し動きが鈍っていると指摘、最終商品までは価格は浸透していない
ものの、賃金の上昇も続いておりインフレ懸念を改めてあらわした内容となった。
マーケットはこれを受けて再び金利引上げ観測から売り越しとなった。原油価格
の下落で石油関連株にも売りが出て市況は軟調、金融、住宅も安い。自動車、
サービスは買戻しが進み指数は上昇で終了した。金利動向を巡り次回FOMC開催
まで動きにくい展開か?

本日の日経平均は、高値警戒感と利益確定の売りから大幅売り越しでスタート。
寄り付きから180円近い売りでスタートした。国内情勢に問題はないが、
昨日の米国市場に引きずられた格好だ。チャート的にも16000円の節目を
大きく一度回復しており、短期調整はやむなしといったところだろう。主力株
では新日鉄、トヨタ、ホンダなどがそろって売られた。明日がSQの特別精算日に
あたることから本日は売り買いとも少なく小動きの中、日経先物が売られ後場は
下げ足を早めた。ただ実態の企業間の景況感は製造業を中心に良好で問題はない。
今日の下げは押し目とも考えられ、安値で仕込むチャンスであったとも考え
られる。明日も週末特有の相場となる可能性もあるが、逆にアク抜け感が出れば
上昇相場の入り口となるだろう。

結局、日経平均は一時300円を超える下げで推移したが引け際に現物の買いが
入り日経平均はかろうじて16000円台を死守して終了した。
心理的節目である16000円台を維持したことは大きい。

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■今日のチェック

6361 荏原   458円  (前日比-29円安)
大幅反落。新株予約権付社債(CB)400億円を発行すると発表。需給懸
念で嫌気売りが出ている。調達資金は有利子負債の返済や、設備投資に充てる方針。

3403  東邦テナクス 865円  (前日比+7円高)
炭素繊維の世界2位メーカーで、航空機向け需要の拡大を
背景に連結業績の拡大期待が強い。いちよし証券が新規にレイティングを開始。

6758 ソニー 4970円  
 株価が再び5000円を割り込んでいる。「プレステ3」の欧州販売を
再延期の報道が嫌気。これまで出荷計画の下方修正などは噂されており、影響は

限定的。直近安値水準での下げ渋り、割安感も台頭。

9984  ソフトバンク  2210円 (前日比+30円高)
5日のクレディ・スイスによる格下げの影響も本日の新聞報道で終了?
売り買い交錯で信用取組みが増大、売り一巡後の動向は注目されるかもしれない。

7269  スズキ  2945円 (前日比-10円安)
高値圏で推移。クレディ・スイスでは、目標株価を3500円へ、投資評価を
「NEUTRAL」から「OUTPREFORM」に引き上げたもよう。今期の業績予想も中間決算時
に増額修正する可能性が高いとしている。小型車の販売は好調だ。

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研究銘柄  8090   昭光通商   本日株価208円  (東証1部)


昭和電工系の総合商社。扱い商品が電機、化学、金属、樹脂と幅広い。親会社への
依存度が高いが独立独歩を目指し多角化を推進。売上げもここ5年で20%増と
堅調だ。これに伴い利益も薄利ながら上積みが続き増益基調。配当も毎年増配で
当期は4円配当を計画している。決算期が12月なので配当取りもいいだろう。
1株純資産136円とで財務内容は若干の見劣りがするが親会社の与信を考えれば
問題はない。株価は今年2月に高値284円をつけてそのが調整モード。200円
割れも脱して復調傾向と判断して本日より買い推奨銘柄とする。本来なら中期計画
等でアジア進出などの策が欲しいがいまだ未確定。海外展開方針が出れば一段高も
あるだろう。目標株価は中期で300円超えとしたい。 
 
                
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           ●●●兜町のひとりごと●●●


5916ハルテックが熱い!関西地盤の橋梁鉄骨の準大手だ。公共事業の削減と
談合の指名停止処分を受け業容が低迷。売上げも02年度の半分程度で落ち込ん
でいる。関東への進出をはかるが寄与度は未知数だ。1株純資産も500円後半
から食いつぶして376円まで低減。配当も7円から減配続きで当期は赤字ながら
2円配当を予定している。こんな感じでいただけないのだが、今年の5月以降、
株価が微妙に動き始めている。とにかく発行株式数が2200万株しかないので
手がけやすい面もあり、上下しやすい環境があるのだ。今週から株価は動意て
おり出来高も急増している。材料が無いことからこれが『仕手の初動』だが、
いまなら押し目を拾って参戦もいいかもしれない。ただこの場合、早乗り早降り
が大原則である。ナンピンしたり株価の上昇にほれ込んではならない。6316
丸山製作所6313共立などのチャートが参考になるだろう。要はデイトレにも
向かないし当研究会の中期、長期投資にはそぐわないということだが、株価は
動かなきゃダメという人も投資家には結構多いので拾ってみた。。圏外銘柄だが
紅葉見物としゃれこんでみなしょうか?


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      ◇◇◇秋の夜空で夢を叶える◇◇◇


9399  新華ファイナンス   本日株価 58200円 (東証マザーズ)

中国金融市場の格付け会社として一昨年に上場した。業容が見えにくいこと、第3
者割り当て増資が頻繁に行われており投資方針がたてにくい一面がある。ただ当期
は第一四半期から黒字化するなど経営は軌道に乗っているかのようにも見える。
株価は分割も繰り返し考慮して指数化すると上場後安値30100円高値
146300円となる。そして現在の株価は58200円。1株純資産も2倍を
割り込み割安感も出てきたので利食い資金での参戦なら面白かもしれない。
本当に日本と中国の間でのビジネスを考えているのなら現在の株価は激安。株価
市場主義で邁進なら見送りとしたいところだ。ただこの会社、情報会社だけあって
リリースはとにかくマメな会社だ。とにかく中国には13億もの人がいる。
一方、そのパイプラインは皆無に等しい。買う?買わない?どっち?


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■原油先物 NY先物 1バレル 67.5ドル(先週比-1.18ドル安)

米国経済減速から需要低迷を予測するレポートに反応。原油先物は節目である70
ドル台を割り込み終了した。終値で67ドル台は3ヶ月ぶりの安値水準だ。買い方
の損失覚悟の買戻しもあり価格は急落。ただ商品ファンド筋の買いもあり下値は
しっかり。先物安を受け中東ドバイ現物価格も安い。夏のドライブシーズンを終え
た日本や米国の需要減は市況にとってはマイナス、消費者にとってはプラスと
なっている。国内価格もガソリンをはじめ弱含み。しかし、一発問題が起きれば
価格は即!暴騰する。お忘れなく・・・笑

■金価格  NY先物 1オンス 641.8ドル(前日比-5.10安)

利益確定の売りに押されて反落。金ETFも残高維持で推移。新華社通信によると
中国政府が金の個人保有を段階的に認めると報じるが市場への影響は軽微だ。
中国の経済成長は個人所得の爆発的増加ももたらしており資金が住宅市場に流入し
バブル化しているが収束すると手付かずの商品市況に流入との噂もあり、先高感が
強い。と言うか中国人は歴史的に見ても『金大好き人間』なので、いずれは買いに
走る!と書きたいのだろうがマスコミの性質上書けないのだろう。
国内価格は1g2529円で推移している。

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その他

●省庁再編、安部氏次期政権で検討だそうだ・・・
100+100を150にするのが再編で100+100を200にするのは再編
ではないと思うのだが・・・小さな政府はまず頭数から減らすが基本なのだろうが
官僚体質にメスを入れないとこの国はダメになる。道州制議論や憲法改正も公約に
入れる勢いだが、抜本的財政改革や租税問題などはすべて棚上げだ。
次の政権も先送りか?


●地方債発行で金利格差・・・
やっぱり始まった・・・埼玉県の起債は年率1.8%。大阪府発行は2%と
スプレッドが拡大。どちらの地方債も買いたくないが開きは今後もどんどん出て
くるだろう。基本的には地域資金がこの資金を拠出する公算が大きいから、
地銀や信金はペイオフも睨み資金管理も重要になってくる。郵貯が民営化すること
から地方債の消化がスムーズに出来ないところもでてくるだろう。一言で言えば
『ババ抜き』開始である。ここの読者は買うべからず。


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※当研究会は投資顧問業ではありませんので資金の預かり、運用、指南等は
 一切いたしません。投資は各自、自己責任でお願いいたします。


                         ケンケン株式投資研究会