◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ーーーーーーーーーー日経より一日早い株式億万長者マガジンーーーーーーーーー

  2006年9月4日(月)  第22号 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

こんにちは!ケンケンです。先週末の米国市場は原油安や金利引上げ停止観測に
支えられて続伸。ダウ、NASDAQとも続伸・・・3ヶ月ぶりの高値で終了・・・

国内市場はも国内景況感を背景に買われてスタート!
では、日経平均概況から・・・

■日経平均 16、358.07円(前日比プラス223.82円高 )

 TOPIX    1,649.32 (前日比プラス15.97ポイント高)

 出来高  16億5938万株 (概算)

 金額    2兆0018億円 (概算)

先週末の米国市場が景気減速感が台頭してきたにもかかわらず雇用統計や各種指標が
市場予想よりも良好であったために買われて続伸して終了した。原油価格の下落で
石油関連株に売りが出たが、小売やハイテクがしっかり、住宅関連も売られたが限定
的だった。景気動向も気にしながら最大の懸案である金融政策の舵取りに市場は
注視。金利引上げ停止観測が今後どのような展開に向かうのかが焦点となる模様。
金利がピークアウトしたことが確認できれば次のターゲットは引き下げ観測に移り
市場にはプラス作用だ。多少の不景気感が出ても金融政策で米国市場の投資妙味を
演出することも米国にとっては重要課題であるからFOMCのリリース次第で一喜一憂
する展開が続くだろう。

週明け月曜日の日本市場は先週の米国株式市場高を好感して寄り付きから続伸して
始まった。前場は223円高で終了した。依然、国内の経済指数や景況感が良好な
ことを背景に資金が流入している模様だ。外国人投資家や機関投資も買いも散見され、

値動きも軽くなってきた。後場も売り買い交錯の中、250円高を越える場面も
あったが、結局、223円高と前場引値近辺で終了した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

研究銘柄  4996   クミアイ化学   本日株価276円 (東証1部)

全農系の農薬専業で独占的。国内の農業政策に巻き込まれ、脱農業、農業推進の
分かれ道に同社も連座、経営が薄利で厳しい。ただ、減反政策も限界でいまが業容は
底とも思われる。国内売上げ低迷をアジアにも展開計画だが途上。脱農薬の時代を
切り抜けるキーワードが必要になるだろう。1株純資産478円、配当は3円お堅
調。有利子負債は実質ゼロだ。一方、余剰資金が270億円もありこの資金使途が
今後の同社の鍵を握るだろう。東証1部の4986のイハラケミカル工業と兄弟関係
であり筆頭株主でもある。株価は350円を天井に下げ基調で現在270円前後を
居所としている。内需関連ストック銘柄として、本日より買い推奨。目標株価を
400円としたい。

                 
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 
           ●●●兜町のひとりごと●●●


本日は3107ダイワボウにお邪魔したい。中堅の紡績メーカーだ。脱繊維を掲げ
多角化経営に乗り出すがどれも主力には成りえず現在に至っている。ただ扱い商品
が多彩なのでセクターはすでに繊維ではなく化学だろう。今年1月に持株会社化に
分社して業績底上げを目指している。さてさて、この会社、昨年12月から機関
投資家、個人投資家まで含め総参加型の相場で大騒ぎとなったことをご存知な方も
多いはず・・・鳥インフルエンザに関連し抗ウイルス不織布の開発が報じられ株価が
大暴騰仕手化したのは記憶に新しい。株価が200円台から噂が噂を呼びついに
898円まで暴騰した。その後、信用規制や業績寄与が未知数であることから株価も
急落。300円台まで下げ現在再び400円台後半にある。最高値奪還に向けて始動
と一部業界関連紙に出ているが塩付け株を引き受けてはならない。とにかく通期で
利益予想は前年並みで新鮮味に欠ける。しかも1株純資産は212円しかない、配当
もたったの3円だ。世界を揺るがす大発明のような騒ぎ方をしてるのも証券業界だけだ。
当の会社も、ようやく用途開発に本腰を入れるといった有り様なのだ。有利子
負債も300億円を超え、利益拡大は今後次第。と会社も冷静だ。値動きがいいので
一発、乗りたくなるがご用心を。せっかくの種銭も減ってしまうではありませんか?
ここは見送りが懸命かと・・・ホルダーの方は吹き上げ一発売りで対処で乗り換えが
正解かと?



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

     ◇◇◇秋の夜空で夢を叶える◇◇◇


6803    ティアック   (東証1部)   本日株価 143円

光ディスクドライブといったPC関連機器製造大手だ。商品サイクルの速さとメーカー
の整理統合の煽りを受け業績が低迷。5年前の売上げから半減近い落込みだ。一昨年
に特損、損減を実施した結果、実質債務超過に転落。投資ファンドのフェニックス
キャピタルの支援下で再建中だ。当期は黒字化を目論むが微妙な水準。決算書に
継続企業の前提に疑義の注記が入り半場、保護観察中の身の上だ。さらに株価低迷の
理由にフェニックスの1株あたりの発行価格が50円であったことも投資家から
嫌われた経緯がある。もっとも60億円も突っ込んで、ダメでした?なんてことは
この投資会社にはあり得ない。よって、業容を再建し復配、そして株式売却を基本に
考えているはずなので、低位株価の銘柄としてはそこそこの安心感がある。バブル期
には1株2610円の高値をつけたこともある名門企業でもあるのだ。パイオニアと
共同で商品開発をしたり他のメーカーとも協業の予定など基礎研究や人的資産はまだ
まだ健在だ。株価も安いのでとれいあえず50円幅でも取りにいきますか??


###################################################


■原油先物 NY先物 1バレル69、19ドル(前日比-1.07ドル安) 


原油先物は反落。節目の70ドルを割り込んで終了した。大台を割り込んだことで
ファンド筋の損失覚悟の売りも出て市場心理は悪化。米国経済の景気減速に伴い
消費が落ち込むとの観測や在庫統計が市場予測を上回ったことから需給が緩みが下落
を加速させた。地政学的リスクが減退していることも売り圧力が強い背景だ。ただ、
売り残が増加する中で、一発問題が起きれば買戻しの動きは加速、予断も許さない
だろう。昨日、北朝鮮がミサイル再発射の可能性について韓国が報じたが反応薄
だった。米国にとっては北朝鮮問題は日本を中心としたアジアへの覇権だけが問題
であり、メンツだけの話となっている。

■金価格  NY先物 1オンス 632.6ドル(前日比-1、60ドル安)

反落。金ETF残高が489トンとあと少しで490トンに増加。一方、NY先物残高は
289トンと300トン割れで終了。原油が暴騰、ドルが下落し債券相場も不安定
などといった、サプライズがないと動かない展開だ。中国、インドは再び買い越しに
転じている。
中東はリサイクルを中心に現物売りが加速、宝飾品相場も低迷している。
国内はピンボケで売り買い拮抗。ただ1g2500円前後が次ぎの相場のスタート
となることは間違いなさそうである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その他

●投信一兆円ファンドに続々名乗り!

景気回復や国内低金利を背景にある程度リスクを容認した資金が株式市場に流入。
郵貯の投信販売なども後押しし残高が1兆円を超えるファンドが8月末現在で4本に
増えた模様だ。株式投資を嫌った資金でも中長期でポートフォリオに組み込む人が
増えており、今後も増加傾向が続きそうだ。ただ、過去には野村戦略ファンドと
いった1兆円ファンドもあったがその後の市場低迷で基準価格1万円が4000円台
にまで下落したこともあり、投信選びにも注意が必要だ。


●500円ワンコインタクシー、値上げへ・・・

デフレの代名詞であるタ500円タクシーげ値上げを申請した、金額は現在の
500円から650円になる。燃料高騰で経営が圧迫。原料高を転嫁する格好に・
ほかのタクシー会社も軒並み値上げ申請の予定でインフレ化はますます進むだろう。
宅急便や長距離運輸、バスなども順次値上げの方向に進むと思われる。


●05年度の法人企業統計発表

財務省が05年の法人企業統計を発表。企業全体の利益は15,6%増加、売上げ
高も6,2%増加と過去最高を更。景気回復を裏付ける形になっている。ただ、個人
消費まで結びついておらず勢いはない。アジアの堅調な経済成長に支えられて輸出
企業が堅調なほかサービス業も堅調。当期も増益傾向で労働分配率がカギになる
だろう。

●北朝鮮、ミサイル再発射か?

今月16日から始まる米韓首脳会談を牽制する動きととも言われる。もし事実と
なれば国際世論の目も厳しくなりいっそう孤立する可能性がある。六カ国協議の
議長国、中国は金総書記を中国に招聘しており、中止を促す方針だがこのまま静止
不能だと中国のメンツはまるつぶれで事態は米国優位に・・・・


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

※当研究会は投資顧問業ではありませんので資金の預かり、運用、指南等は
 一切いたしません。投資は各自、自己責任でお願いいたします。


                         ケンケン株式投資研究会