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ーーーーーーーーーー日経より一日早い株式億万長者マガジンーーーーーーーーー

  2006年9月1日(金)  第21号 

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こんにちは!ケンケンです。昨日の米国市場は寄り付きから小動きで推移。
ダウ、ナスとこ小反落で終了。

日経平均は寄り付きから利益確定の売りに押されてスタート
では今日の日経概況から・・・・・

■日経平均 16、134.25円(前日比-6.51円安 )

 TOPIX    1,633.35 (前日比-1.11ポイント安)

 出来高  14億9608万株 (概算)

 金額    1兆8701億円 (概算)

昨日の米国市場は閑散相場で終了した。夏休みで市場参加者が限定的であることや
材料難から見送り気分が強い。機関投資家のポジションもほとんどないことから
結局、ダウ、NASDAQも小幅反落で終了した。市場には今晩発表雇用統計を見極め
たいとする動きも多く、方向感を欠く展開だった。

日経平均も寄り付きから利益確定の売りに押され反落してスタート。週末という
こともあり積極的に買う動きは見られない。各種経済指数が好調な数字を示している
ことから、売りも限定的だ。むしろ先高感を指摘する向きも多い。中国やインドと
いったアジアの好調な経済発展の恩恵を日本も相当受けており、原材料高騰の中、
設備投資も進み好調なことが背景にある。例えば新日鉄などは主力銘柄の代表各だが
株価も上昇傾向にあり500円台を一時回復している。買っているのも欧米の年金
資金などだ。大型で株価が重いとされてきた同社が株価を牽引するとなると株式市場
にも光明を照らすこととなろう。

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研究銘柄  6358   酒井重工   本日株価278円  (東証1部)


道路舗装用ロードローラー製造大手。国内公共事業の削減の影響をダイレクトに受け
業容が低迷。新天地を海外に求め深耕の結果、米国や中国などでの売上げが寄与。
薄利ながら黒字を維持している。すでに海外比率も5割を超えており今後もこの傾向
は拡大すると思われる。売上げが160億程度の中堅建機で生産も次第に海外で行う
など業容は復調傾向だ。1株純資産402円に対して配当は5円と健全。財務内容も
しっかりしているので問題はない。現在の株価は274円と割安と思われるので本日
より買い推奨銘柄として扱う。目標株価は中期で500円としたい。

                  
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        ●●●兜町のひとりごと●●●

今日は絶対買わないが物見由山で6366千代田化工建設を覗いてみたい。三菱系の
総合エンジニアリングの大手企業だ。海外比率は7割を超えている。もっぱらLNG
プラント等の受注で売上げの半分を稼いでいる。資源価格の高騰で採算が合わな
かった鉱山や油田、瓦斯といった採掘案件が激増して、虫の息だった同社が復活して
きたのはここ数年のことだ。5年前には倒産の危機もあり減資も行い株価は額面割れ
の41円まで下げたが、現在は2500円前後に位置している。株価はどん底から
60倍になった計算だ。減資効果も発現し1株利益も要は倍増し来期は200円
まで達するい・・・。でも1株純資産はたったの289円しかない。配当も10円
だから、いまの株価は5年先まで織り込んでいると思われる。さらにこの好業績が
思わぬ事態も引き起こしてる。人員の恒常的な不足だ。ほかにも東洋エンジニア
リングや日揮といった会社も同業が、同じことがおきている。1件あたりの受注が
大きく作って売りっぱなしの会社とは違うために、今後は工事採算性や売上げ時期を
巡り業容にも変化が生じるかもしれない。
株価は今年2月に高値3220円まで引っ張り上げた。機関投資家も全員参加型で
株価が急騰してきたが、財務内容、チャート、テクニカルに見ても見送りが
懸命か・・・いわゆる地政学的リスクなども株価は現在、全く影響を受けていない
この手の銘柄は人気ランキングがすべてであるために、あるときある瞬間から下げ
基調になると株価は底なし沼となる可能性もある。仮に株価がここから半分になった
としたら、さらなる見切り売りも出るだろう。高値持合いは気分は良いが、下げ始め
たら顔面蒼白となるので、ご注意を・・・・・・・・・

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           ◇◇◇秋の夜空で夢を叶える◇◇◇

5913    松尾橋梁   (東証1部)   本日株価 168円

鉄骨橋梁物の大手。超大型高層ビルなども手がけるが昨年、大型談合摘発に絡み
指名停止処分を受け営業赤字に転落。いい会社なんだが公共事業削減などの影響が
強く業容は厳しい。前期まで4年連続で大型最終赤字を計上。財務内容も劣化し
1株純資産も562円から348円に激減している。配当も当然無配だ。
単独繰損も抱えるが有価証券売却益で相殺し再建に向け動いている。当期は最終益
も均衡圏まで持ち込む算段のようである。1部上場であるが会社はこぶりで経営も
トップダウンが深耕、案外業容回復までは時間がかからないかもしれない。03年に
株価は仕手化し491円まで上昇したことで記憶のある方も多いはずだ。ところで
現在は売りに売られて株価は100円中盤にある。同業のサクラダが脱落しつつ
あり、ハルテックも厳しい・・・天下の横河ブリッジも息を潜めている・・・。
となると消去法で買いかな?なんて思ったりもする。
市況回復の並みに乗り買い理由不在での参戦もいいかも・・・・
売りメドは200円中ばかな?欲張らず手堅くで行けるなら・・・・・・

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■原油先物 NY先物 1バレル70、26ドル(前日比+0.23ドル高) 

小幅続伸。70ドルを節目テクニカルな側面で買われ続伸。心理的な支えを維持でき
るかが今後の課題か?石油在庫統計も市場予想通りで推移。ドバイ渡しの需給が緩み
弱含み。国内ガソリン価格は再び高値を更新し145円超えだ。原油価格が落ち着い
たが、為替が円安含みと高値要因は限りない模様だ。


■金価格  NY先物 1オンス 634.2ドル(前日比+8、10ドル高)

大幅続伸。テクニカルな下げは実儒が確実に拾う展開だ。金ETFも489トンと増加
傾向。一方、NY先物金残高は280トン台と依然300トン割れで低調。ただ地政学
的リスクが収まっているよきこそ、金は買いであるし、米国にも説明がつくといった
副次作用もあり中東、アジアはせっせと拾っているので下値は堅い。
中国では金の個人保有を投資では認めていない。ただ宝飾品での所有は認めている。
このため金重量が多い(半場、地金に近い・・)『チャッカム』と呼ばれる商品が大
人気だ。二桁の経済成長が続く中国では、『万元戸』と呼ばれる日本で言う
『億万長者』が激増している。彼らの一部は今後のリスクヘッジやインフレを考えて
投資を行っているようだ。中国政府も現物よらない金証券での売買を段階的に開放。
北京オリンピックあたりから需要が爆発的に増えるはずだ。
この意味するところは・・そう、あなたが考える通りである。


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その他

●旭テック、米自動車部品メーカーを買収

再建中の自動車部品大手、旭テックは米自動車部品メーカーを1000~1500億
円で買収すると発表。財務体質の悪い同社だが第3者割当増資や借入れで実施する公
算。これに株価も反応。一時はストップ高周辺まで買われて推移。自動車に続き部品
メーカーの再編も進んできた。

●足利銀行、再建順調で政府は株式売却を検討へ・・・・

ちょっと前に潰れて騒いだ会社ですね?個人投資家は大損したけど国はこれで利益が
出ます。前回、新生銀行をタダ同然で外資にくれてやった事があるので、今回は慎重
に進めるとの話だが、さてどうなるやら・・・

●7月の景気一致指数50%超え・・・

50%超えなんだぁ。先行指数、遅行指数、一致指数からはじき出す指数だが、
おおざっぱで参考にならないなぁ。いまの時間は?と聞かれて、朝、昼、晩と答え
があって、ではいまは昼ですね?といった感じだ。時間と税金の無駄だ。米国を
見習うべきだ。

●カナダの金鉱山大手、ゴールドコープ、米大手を買収へ・・

カナダの金鉱山大手が米グラミスゴールドを株式交換で買収と発表。これで世界第3
位の金鉱山が誕生する。だんだん寡占状態になり先物ヘッジ売りでつなぎ・・・なん
ていう小手先の商いは消滅するかもね?原油と一緒で生産調整が効いてくるから
金価格も次第に上昇基調で推移するだろう。しばらく金の精製をやめます~なんて
言うだけで暴騰する。しかも絶対数量はたったの15万トン!これを60億人で割
るとひとり何gあるんだろうか?

●自動車8月販売、低迷顕著に・・・・

景気回復と言いながら個人の財布はやはり相当固い。自工連発表の8月販売台数は
燃費が良く価格も安い軽自動車の販売は伸びたがほかは軒並み減だった。普通乗用車
、小型自動車の減少が大きく国内販売はテコ入れ、流通の整備と矢継ぎ早に手を
打ってきたが、すでに曲り角に来ている。ホンダ、日産が20%を超える減少、
マツダも7%台の減少。一方、トヨタは0.5%増加、リコール問題で揺れた三菱
自動車も前年比で見るとプラスで推移した。軽自動車は各社、絶好調。
『きっといつかはクラウン』と言うキャッチコピーが流行しサラリーマンは排気量の
大きなクルマに乗り換えることが、成功の証だったがそれも時代の流れで変化が
生じているということか?

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※当研究会は投資顧問業ではありませんので資金の預かり、運用、指南等は
 一切いたしません。投資は各自、自己責任でお願いいたします。


                         ケンケン株式投資研究会