春日大社万葉植物園(1932年開園)の園内にある「藤の園」が来園者でにぎわっている。20品種約200本を誇る関西有数の藤の名所だが、28日訪ねると例年より咲き進むのがやや早いのか、「九尺藤」や「白野田藤」など遅咲き種もはや見頃を迎えていた。
春日大社は藤原氏ゆかりとあって社紋も「下り藤」。なので「藤の園」の品種構成や仕立て方なども豪勢。一般的な棚造りではなく「立ち木造り」にこだわっている。このため目線の高さで花をより身近に愛でることができるのだ。

国内の藤は大きく分けると野田藤系と山藤系の2つ。「九尺藤」など野田藤系は花穂が長く、上(基部)の方から下に向かって順に咲いていく。



一方、山藤系は花穂が短いが、花弁はやや大きくてほぼ同時に咲く。早咲き種が多く、開花時期は野田藤系より早い。(下は「昭和紅藤」)

【女性が池に転落! 藤の花に見とれて?】
「藤の園」で約2時間過ごし花と香りを満喫。締めくくりはやっぱりあの場所、と向かったのは藤の花の間に木製の橋が架かる池のほとり。純白の白野田藤が咲き誇り、その足元にアヤメが咲く、その色のコントラストが気に入った。

橋の手前には「転落注意」の標識。「景観を守るため橋には柵を設置しておりません」と書き添えられていた。そばでは白い法被姿の係員がメガホンで繰り返し呼び掛けていた。「転落防止のため、橋の上での写真撮影はご遠慮ください」。さらに「昨日もお一人転落しましたので」とも。



