こんばんは
ケンケンです。
いよいよ 明日でお店が閉店します。
今までお世話になったお客様に お別れの挨拶をする毎日です。
昨日も 以前バイトをしてくれていた男の子が会いに来てくれました
「元気でね」「今までありがとうね」と
皆さん一様に お別れを惜しんで下さいます。
本当に有難いですね
そんなお客様の中に なかなか会えずに気になっている人がいます。
背が高くて 手も足も体も折れそうなくらいに細い 30代くらいのお兄さん。
もう 10年くらいのお付き合いです。
彼は 腸が細くなる難病を患っていて ずっと入退院を繰り返していました。
いつも病院を退院してくると お店に会いに来てくれました。
そして
「今日は どこどこへ行ってきたよ
」とか
「〇〇のイベントに行ってきたよ
」とか
毎回 楽しい話を聞かせてくれました。
私も あえて病気の話はしません。
二人で楽しい話や くだらない話をして
笑顔で 「バイバイ またね
」と別れます。
その彼が 4月にお店に来たきり なかなか姿を見せないので気になっていたのですが
3日前に彼のお母様が お店が閉店するとは知らずに来店されました。
「今日は息子さんは一緒じゃないんですか?」
と聞くと
「6月に入院したの。
24時間にも及ぶ大手術をしたんだけどね・・・」
「そのあと直ぐに 逝ってしまったの・・・」
そう淋しそうに微笑まれました。
ショックで何も言えませんでした。
「今まで ありがとうね」と
帰って行かれるお母様の後ろ姿に
「ありがとうございました」と
頭を下げるのが 精一杯でした。
きっと 彼がお母様を通じて 最後のお別れを言いに来てくれたのかな・・・
そんな気がします
「バイバイ またね
」
いつか 私がそっちに行ったら また楽しい話をして笑おうね。
今日も読んでいただいて 本当にありがとうございました

皆さんの体調が 穏やかでありますように