私の前世はおそらくアザラシだと思う。


アザラシは極寒の北極海で生活するために
その体内に大量の脂肪を身にまとい寒さを凌ぐ。

また、食料の少なくなる冬に向けて

栄養を体脂肪として保存する。

で、なぜ私がアザラシかと言うと、
私は毎年、生活リズムも特に変化しないのに
冬になるとかなり太るのである。
着々と脂肪を溜め込んで、

来るべき食料危機に備えるのである。
今年は、私の人生において、

最も脂肪を溜め込んだ年である。
体重は過去最高を記録した。
一ヶ月で約10㌔増である。


ちなみに、200㌔が210㌔の体重になる事は

大した変化ではないが、

55㌔→65㌔なので、見た目もかなり変化した。


人間社会では、食料危機に備え大量の皮下脂肪を
蓄えても、あまり好評価を得ることができない。


現世では、人間に生まれたわけだし、人間社会に
適応した対処が必要だ。


そう思い、私はジムに通うことにした。
目標は一ヶ月で15キロ減。


がんばれ、元あざらし君。

禁煙・・・。

この言葉に多くの男たちが涙をのみ、英雄たちが挫折を繰り返してきた。

人の習慣とはなかなか変えることができないもので、長年積み重なった習慣とはもはや

個人のアイデンティティーを形成する大きな要因である。

愛煙家にとって、タバコとはもはや自分自身であり、ひとつの個性である。

しかし、愛煙家にも家族のため、子どものために、自らが長年連れ添ってきた相棒に

別れを告げなければならない時がやってくる。


何かものたりない。

そう感じるのも当たり前だ。

自分の一部を失ったのだから。


私は空虚な日々を過ごすうちにあることに気がついた。

心の空洞を家族や子どもたちが満たしてくれる。

私は産まれ変われるかもしれない。

私は愛する家族に支えられ、

常に家族を思い、

これから暮らしていこう。


禁煙とは相当の覚悟と根性が必要だと思う。

でも、僕はもともとタバコを吸わないので、

全く苦労することなく禁煙している。