先日、NHKで「レギュラーへの道 明鏡止水」という番組が放送されました。
剣道や空手の先生が出演され、その流派の技術などが紹介されていました。

私はその番組を知らなかったのですが、拳継聖武会の仲間から録画した番組を見せて頂きました。

その中で『起こり』について紹介がありました。

『起こり』とは説明できるものではないと空手家の中達也先生がケンドーコバヤシさん相手に『起こり』の有無の違いを示していました。

『起こり』があるとケンドーコバヤシさんも中先生の攻撃を察しガードすることができましたが、『起こり』無しで攻撃されると全く反応できませんでした。

『起こり』とは簡単に言えば目的を持った動作を行うための準備動作と私は考えます。

刀を抜くために、指先や肩が動く。
歩くために、重心移動する。
パンチを打つために一度腕を引く。

この『起こり』により相手が攻撃の予測をし、ガードされたり、よけられたりしてしまいます。

格闘技の世界でよく言われるテレホンパンチなどがいい例です。

私が佐藤聖二先生から学んだ太気拳、意拳はそういった予備動作無く、動くことを求められました。

特に打拳は注意されました。
腕でリズムを取ったり、打つ時に一度腕を引いたりなどしないようにと。

予備動作なく打拳を打つためには弾力 (タンリー) の能力が必要となります。
その能力を身に着ける方法は站椿しかありません。

空気がパンパンにはいったボールを抱え、圧縮させる。圧縮させれば、させるほど反発力が生じる。相手と触れた瞬間に爆発する。
圧縮している状態がいわゆる蓄力です。

站椿は蓄力を維持している状態です。
站椿でこの能力を認識できるようになったら走歩、試力、推手、組手など動いてもこの能力が常にあるように意識してみて下さい。

※お知らせ
ホームページを閉鎖しました。
ですが、拳継聖武会は今まで通り、練習を続けていきますので今後ともよろしくお願い致します。
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太気拳・意拳 拳継聖武会 

澤井健一先生より太気拳を、姚宗勲先生より意拳を学んだ太気拳・意拳 拳学研究会 佐藤聖二先生の拳術を受け継ぎ練習していく会です。埼玉県川越市の仙波河岸史跡公園で毎週日曜日に練習しています。 

手を触れ、その感覚を体感してもらい功夫を高める喂勁(ウェイジン:勁を与えるという意味)での指導をモットーとしています。 

意拳、太気拳に興味がある方、過去にやっていたけどまた始めたいなと思っている方、一度当会の練習を体験してみて下さい。連絡お待ちしてます。 

連絡先
  kenkeiseibukai@gmail.com
  大久保
練習日
  毎週日曜日 10:00 ~ 12:30
練習場所
  埼玉県川越市 仙波河岸史跡公園