白的撃ちができないのが、ビームやデジタルの弱みの一つです。ビームではどうしたらいいかちょっと思いつかないのですが、ターゲットプレートを簡単に交換できるデジタルなら、標的を印刷していないターゲットプレートを入れたら白的撃ちができるはずです。
最初は、黒を印刷していないターゲットプレートを入れる交換方式を考えましたが、HS氏がプレートをターゲットの前に置く、より簡便な前置方式でできそうという当たりを付けてくださったので、試してみました。その結果、あっけなく白的射撃ができるようになりました。
デジタルターゲットのプレートは、スミペックス040(3 mm厚)にレキサンというシートを貼ってあるものですが、近くの業者から入手したスミペックス032だけで十分に実用になりました。プレートの素材は赤外線をある程度通せば他のメーカーのものでも大丈夫なようです。
「標的に合わさないと!」という視覚情報からの刺激(誘惑)は精密射撃の品質を落とす主要因の一つで、白的撃ちはそういう刺激を排除するいい練習です。簡単な材料でできますので、お試しください。かたばみ茶寮-前置方式でプレートを付けたところ。
かたばみ茶寮-横から。3 cmも空ければ射手からは黒は見えません。
射撃は、銃という道具を使うスポーツです。でも、銃を使うことが射撃の本質ということではありません。実は射撃にかぎらず、ほとんどのスポーツは、なんらかの道具を使うことが必須要素となっています。だから、道具がどう供給されているかは、それぞれのスポーツにとってとても大事なことです。スポーツのありようの基本構造の一部と言えるでしょう。

銃という道具は、使い方を誤ると事故につながったり、悪意をもった人の手にわたると犯罪に使われる可能性がある面をもっています。そこで、そういうリスクを一定の水準以下に抑えるための行政対応が必要です。これが銃規制とかガンコントロールといわれるものです。

日本では、銃規制の制度自体もその運用も、一般に厳格です。根本原則として、銃を自ら所持しないと銃を扱うことができません(扱えるのは所持した自分の銃だけです)。その是非はともかくとして、それがこの国での射撃スポーツへの門戸を狭いものにしているのは事実といえるでしょう。
(続く)