501XXポケット脇のステッチの長さにはちゃんとした理由があった!? | 自由が丘Denim Cellar.(デニムセラー)商品とトリビア

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自由が丘でジーンズメインのセレクトショップをしています。
商品の紹介はもちろん。
ここではジーンズの歴史や気がついたこと。面白いジーンズネタなども話ます

今日は
私の憧れの方とジーンズ談義。
楽しい、楽しいひとときでした^_^

そこでジーンズ横の通称「クインチ」
(ポケット脇のステッチです。
 日本では通称でクインチと呼びます

 ステッチの長さがおよそ9インチだったからだそうです)
について
教えていただきましたm(_ _)m

このポケット横のステッチはジーンズの
捻れ防止だったんです。

1915年頃にリーバイス社は生地会社を
それまでのアモスケイグ社から
コーンミルズ社に変更します。

このタイミングで生地のオンスもそれまでの
軽いオンスからより地厚で丈夫な生地に
変わります。

ライトオンスの時は生地の軽さもあり、
ほぼ時計回りに捻れるということは
起きませんでした。
ですからアモスケイグ社のジーンズ当時は
ジーンズのポケット横にステッチはありません。

 

ところがコーンミルズ社に生地を変更後
生地の捻れが品質の問題となり
その解決策に追われた訳です。

その結果
ポケット横にステッチを入れ、生地が
引っ張られにくくなるように工夫する
ことにしました。
このディテールが今も続くポケット横の
ステッチの考察です。

ということはですよ^_^
ここからは推測ですが
第二次世界大戦期は通常期の生地に比べて
もしかしたら捻れが強かったのかも
しれないのかなと。
それを捻れないようにするため、通常期より
ステッチが長くなったのではないかな。
そう思うんです^_^

もちろんここは推測ですから事実は違うかも
しれません。
でもこうやって想像して可能性を考える。
このことがジーンズが我々に与えてくれた
浪漫だと僕は思うんです^_^

ジーンズは本当に楽しい♪