どうしてあなたは苦しいの?
私が苦しいのは自分が嫌いだからでした。
じゃあ、どうして自分が嫌いなんだろう?
なぜだか自分が嫌いで嫌いでたまらない・・・。
みなさんもなぜだかわからないけどとにかく自分が嫌いじゃないですか?
私もそれがわからず余計に苦しみました。
ただでさえ苦しいのに自分が苦しい理由もわからない。
いや分かるんですよ、「あのとき振られたトラウマがー」とか「みんなの前で失敗しちゃった。死にたい・・・」とか。
うん、確かにそういうのはわかる。
でも、私たちが苦しいのってそんなことが原因じゃないと思うんですよ。
もっと根本的な問題があるんじゃないか。そう思って、当時大学生だった私は徹底的に考えました。
そして行き着いたのが両親との関係です。
記憶の中の父親は、よく家の壁に穴を空けていました。
今この文章を書いているパソコンから目を横に向けると、寝室へと続くドアがあります。このドアにも穴が空いています。
まあ、ぶん殴って穴を空けてるんですよねつまりは。
私は高校生くらいまで、自分が不幸ではないと思っていました。
両親のことを尊敬していましたし、愛していたと思います。
実際私は、両親からも愛されていたと思います。
自分は両親と弟たちと何不自由なく暮らしていると思っていました。
何も足りないものはないはずでした。
しかし、それでも心に闇は生まれるのです。
若くして私を産んだ両親は、お金も精神的余裕もなく、必死に私を育ててくれました。
私だけでなく二人の弟にも愛情を注ぎ、両親は私たち兄弟が何不自由ない生活を送れるように本当に頑張っていたと思います。
でも、父と母はお金のことでたびたびケンカをしていました。(先程の穴もこのケンカでできたものですね。)
お金・・・。私たち兄弟を育てるために必要なもの。
特に両親にはお金のかかる趣味もありませんでした。
つまり、突き詰めれば両親の喧嘩の理由は私たち、いや、私にありました。今はそうじゃないってことがわかるけれど、少なくとも当時の私はそう思っていました。
幼かった私はそれから、「自分が悪いんだ」「自分のせいで大好きな両親は喧嘩をするんだ」
と思うようになっていきます。
最近こんなニュースがありました。
https://www.asahi.com/articles/ASKC95S3SKC9UTIL04Z.html
この記事によると、大きな声で叱られただけで、子供の心には大きな傷ができてしまうそうです。
子供は大人と違って、色々な言い訳をして自分の心を守ることができないんですよね。
普通大人の場合は、怒られても相手と自分の間にうまく壁を作って自分を守りますが、まだ小さい子供にはそんなに器用なことはできないということですね。
話を戻すと、幼少期の私も両親の言い合いから自分の心を守ることができなかったんですよ。
そうやって傷を負ってしまったけれども、喧嘩の原因は自分にある。
もうこの気持はどうしようもないですよね。
だから、この時点で自分を愛することはできなくなってたんですね。
では、最初の問いに戻ります。
どうしてあなたは苦しいの?
この問いの答えは、「自分が嫌いだから」でした。
では、どうして自分が嫌いなの?
自分は愛される価値がない人間だから
あなたの中にも、
「自分なんて生きる価値はない」
「自分なんて誰からも必要とされない」
という心の声がありませんか?
その原因はきっと幼少期にあります。
みなさんも自分の記憶の奥深くを覗いてみてください。
そこにある古い古い傷が、あなたが苦しむ原因です。
今回の記事は長々とした自分語りとなってしまいました。
ただ、私のことはとりあえずどうでもいいのです。
私と比べれば、あなたの傷のほうがものすごく深く、ものすごく大きいはずです。
まずはその傷を認めてあげてください。
あなたは辛かったんですよ。
とりあえずそこから始めましょう。