NHK夜ドラ枠でやってました

コントドラマの第3弾、いい俳優使ってる大変豪華なコントだよなと

よくよく考えてみるとLIFEのウッチャンが出てない版なだけでは?と思ったら、

制作陣がLIFEと一緒なんだそうで、NHKはコント好きだなぁと

改めて思ったのだが、今回は、さらに有力俳優を投下して、

本当、豪華すぎるだろうと衝撃を受けてしまったんだが

これを見て、ますます向井理のことを好きになってしまったのであった

刑事二階堂、実にグッジョブだった

 

まぁ、相変わらず気の抜けた設定と内容で、

コントとしても、爆笑するというほどではないのだけども、

役者の演技力を無駄に投入することで、奇妙な笑いを誘っているという

ずるいことこの上ない作品だけども、

そこがもう、鼻につかない演技でかつ、面白く見えるという絶妙さが素晴らしい

倉科カナは、ただただ楽しんでいるようでもあるし、

北村有起哉の渾身ともとれる演技としてのコントが見ごたえたっぷりで

実に素敵だった

ずっと出てこないであろう10歳年下の部下こと遠藤警部補との電話一人芝居なんて、

イッセー尾形ばりの芝居だよなと感激して見入ってしまうのである

また、それを受けてのグッジョブ回が、本当に、大変にグッジョブだった

笑いのための演技というやつなんだろうけど、

泣き笑いの顔とポーズが、もう好きすぎて、凄く楽しかったのである

今回は、あの回が特に秀逸で、

宇田川の「二階堂刑事というキャラが好きなだけで、俳優と混同してはいけない」という、

きわめて重要なというか、普通に生活していても大切なことが、

妙に理解度高く描かれていて、このあたりもよかった、

宇田川と、真野さんの価値観のズレがそもそもの笑いの根元ではあるんだが、

この回の役どころがわかりやすすぎて、

そして、小芝風花が可愛すぎてずるいなと思ったりしながら

大変楽しく見終えたのでありました

まぁ、長くやるものではないなと思うものの、もうちょっと見たかったようなと

俳優のやるコントというジャンルが、とても好きだと

改めて思い知らされて見ていたのでありましたとさ

 

次はどの俳優をゲストに呼ぶんだろうか、そういう意味でも長く見ていたいシリーズだと

思ったりするのである

 

NHK火曜ドラマでありました

発達障害のある裁判官が、法を司り裁きを下すということに

真摯に取り組み、また、思い悩む

そんな日々を描いたドラマだったのだけども、

なかなか楽しく見られたドラマでありました

 

コメディというほど笑いに寄ってないけど、

そのあたりは匙加減がうまくて、特にエンケンさんの役がいい塩梅で、

テケトーそうなのに、ちゃんとしているというか、

真摯で、真面目であるというキャラクタが凄くよくて、

おちゃらけた感じとは異なるけども、裁判について深く切り込んでいく姿が

とてもかっこよくてよかった

また、その上司だからこそ、主役もまた生きているという感じが

押しつけがましくなく、ドラマの中ではっきりではないが、

なんとなく見てとれるようでもあって、理想的な職場環境よなと

思ったりしたのである

 

発達障害なので、その特有の洞察力というか一種の能力によって、

難しい裁判もうまくこなされていくという話しかと思っていたんだが

まぁ、序盤はそういうふしも見られたけども、

結局は真面目にこつこつと、一つずつ事実を塗りつぶしていくことで

真実を解き明かそうというのがよくて、

でも、ドラマにある通り、裁くということは、必ずしも事件を明らかにすることではないという

法律とはを考えさせる展開が多かったのがよかった

実際は、そんな理想の話しなんざあるわけもなかろうが、

そういう奇妙ともとれる、物語だからこその思想をもったキャラが

弁護士、裁判官、検察にそれぞれいて、それぞれが自分の領分で仕事をしているというのが

見ていて気持ちよいなと思えたのである

 

とはいえ、最終的には悲惨な事件を裁くというか、取り扱うことになって

はたしてどうなってしまうのか、そこは、

司法を信じよう、人間の良心を信じようというお話になって終わって

ドラマとしては大変よい結末だと思ったのだが、

人間を信じるということと、法律とはということが、

思っている以上に近いというか、人間のために作られたもので、

それ自体は公平であったり、正義であったりを意味しないんだなというのも

新鮮というか、当たり前ながら思い至らない部分を照らしていて

凄いよかったと感心したのである

 

物語としては一番大きな事件が、解決していないというか

始まったばかりだというだけなのだけども

そこが主眼ではなく、だからといって、発達障害であることと生きること、

裁判に携わることへの不安と疑問を解決したと

手放しにいえるわけでもない、もっと微妙なことを描いて

本人が、自身を許すという物語だったよなと思ったのだが

その演技の中で、最終回での松山ケンイチの泣き笑いは素晴らしい発露というか

まさに演技であったと、圧倒されたと思うのでありました

渋い、よいドラマを見たと思ったのである

 

三国志名臣列伝 呉篇  作:宮城谷昌光

 

これで、シリーズ全部読んだかな

そう思いつつ、結構知りたかった呉のあれこれを何人かの武将を見ることで

大枠で理解できる、大変面白いシリーズでありましたが

呉の勃興から衰亡は、正直よく知らない感じだったので

大変面白く読めたのでありました

特に、魯粛をどう評価するべきかという宮城谷先生の筆が

大変よかったというか、個人的にはこうあってほしいと思う内容で

物凄くよかった、やっぱり呉で一番の名臣は魯粛だな(贔屓)

 

呉から見た時、天下をどう考えるかという視点がずっと客観的で

それが非常に面白くて、赤壁でどうして劉備を陣営に加えたかの話しであるとか、

蜀との関係性についてが納得感が高くて、武将伝の小説なんだが

より大きく呉という国がどうなっていくか、また、

どういう族人によって運営されていたかがわかって面白すぎた

孫家と陸家の関係性とかも、なるほどと知らないところが補完されたし、

三国志という大きなテーマで、どうしても魏と蜀に注目しがちなんだが

そこで、立ち位置を見極めながら、張昭という賢人がどう差配していたかも面白くて

この人の儒者っぽさがまた、苛烈ながら渋いと思ったりしたのである

ここもまた、若手がという感じになって意見が対立していたというのも面白い

いかにもありそうだなと、世代交代していく企業っぽい見え方もできて

実によい物語だと感じたのである

 

呉を見ていくための人選だったろうから仕方ないのだが

できれば、太史慈とかも読んでみたかったなと思うのだけども

呉が滅びるところのあれこれ、公孫淵というあやしからん豪族とかの関係もよかったし

三国志の後半についての知識が、このシリーズによってだいぶ補完されて

とても楽しかったと思うのでありました

 

この後、西晋名臣列伝とかやってくれるんだろうか、ないかな流石に

NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」

視聴完了しました

何回か見た事変なんだと思うのだが、

光圀以外で、則天文字見たの初めてな気がする

もしかすると、この感想を、前にも書いているかもしれんなと

のっけから何言ってるかわからん感じではあるが、とりあえず、

松永のことを説明する回として、まずまず楽しく見られたのでありました

 

のっけから、講談のように仇に狙われまくるエピソード消化しつつ、

残忍そうなキャラ付けが完璧な形でなされて、

あの笑顔とともに、実に悪そうでとてもよかった

これは、最後に茶釜爆発してくれそうな期待が持てる

最近は、考証によって面白さが損なわれているような気すらしてしまっているので

松永のキャラには大変期待しているのだが、

悪いことはとりあえず、三好の方がという体裁でもあるし、

実際そうなんだろうけど、だからといって無関係かはよくわからんなと

そういう人物になっていくようで、それもこれも、

あの風体だから信じられるという、妙な説得力めいたものも感じて

凄くよかったと思ったのであった

 

まぁ、そのあたりも含めて、豊臣兄弟の寸劇が

今回も惜しげもなく披露されて、堺衆との談合決裂もなかなか楽しい感じでありました

今井は付くが、津田は距離があるといった感じなのか、

今後どうなっていくかわからんけども、ここで利休は出てこないのかと

秀吉の話しでもあるこの物語で、出ないわけがないと思うのだが

いつ出てくるか、いや、先に荒木の方との絡みがあるかと

楽しみが増えていくようでよかったのである

 

また、お市様の方も順調に暮らしが進んでいる様子ながら、

朝ドラみたいな、嫁ぎ先でのいじわるを受けていたりとか

少女漫画みたいだなと思いつつ見てしまったんだが、

苦労しながら仲を取り持とうとする弟たる、長政というキャラが

よくよく理解できたので

今後、どれくらい悲劇的に終わるかが楽しみで仕方ない

どう見ても、中間管理職的に死ぬというのが見てとれて

大変楽しいのであった(ひどい)

 

三好三人衆との寸劇が、流石にやりすぎだろうとみてしまったんだが

まぁ、楽しそうだからいいかと、坊主に扮装して時間を稼ぐとかいう、

アタル作戦めいたもの、ということは、なんかの映画のシーンだよなと

もはや元ネタがなんなのかもわからなくなっているんだが

とりあえずうまくいった感じだけど、

流石に無理があるだろうと思ったりしながら、しれっと混じってる竜興が

なんなら、一番悪どそうなのが面白かった

お前はもっとやれるやつだ、これからも、ちまちま暗躍してくれ

 

と、まぁ、豊臣兄弟そのものよりも周辺が面白く

キャラが揃ってくると、この時代はそれだけで楽しいなと

わくわくしながらまた、来週を待つのである

なんだかんだ、駆け足で進んでいくからテンポよく見ていけそうだわ

【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学  著:両@リベ大学長

 

本ではあるが、漫画風イラストをふんだんに使って、

わかりやすく解説したまとめサイトみたいな内容だった

お金を貯めるためにどうしたらいいか、

資金を作るための節約術から、たまった資金を運用する方法、

そして最後にどう使うかというお話までと

一連のお金についてノウハウを提供しながら、

お金で買える自由や、自分の幸せとはをちょっとだけ考えるきっかけをくれる

そんな本でありました

 

大変うまくまとまっていて、

まず無駄な支出を減らそうというあたりで、

固定費の見直しから始まって、

保険については、いわゆる国の保険、セーフティーネットがどれほど充実しているかも

詳しく説明されているところがよいところで、無駄なお金をかけず、

また、備えるということは余力でなんとかするという考え方も出しているのがよかった

結局保険で賄うというのと、そういう余力でなんとかしようというので

だいぶ違ってくるのはよくわかるところだと、

個人的には納得するのだが、実際のところ、保険という形にしておかないと

その余力を違うことに使ってしまって、結局余力がなく

また保険もないという状態になる人もいっぱいいるんだろうなと思わされたりしたのである

 

また、持ち家問題にも踏み込んでいるのが心強いところで

結局は答えが出ないのは間違いないのだけども

そこに向かうための考え方、著者の思考というのが描かれているのがよく、

そういう考え方もあるんだと、この問題に向かうための指針みたいなのが見えて

これもまたすごくよかったと思うのである

個人的には、持ち家はあんまりだよなと思っていて、

それ寄りともとれる意見なので安心したのだが、

これはなんとかバイアスのせいかもしれない

 

と、まぁ、おおむね賛成の内容ばかりだったのだが

一点だけ、車の所有についてだけ、完全に趣味の問題なので仕方ないが

自分は好きで持ってしまっているが、これが、物凄く重い負債であると

古くは金持ち父さんも言ってたことの繰り返しであるものの

ここだけはと自分なりに反攻して読んだのであるが、そういうところが

お金持ちになれないゆえんなのではないかとも思うのである

もっとも、これについては、ちゃんと貯まってから買ったらいい、

順番が違うという言もなるほどと思いつつも、今乗りたい車は、今しか手に入らないんだよ

などと、また、困ったことを自分で思っていたのであったとさ

 

と、そういうわけで、なんとなく自分が実践、あるいは思っていたことに

非常に近いことを補完してくれる内容だったので

本当にこの方向でよかったんだろうかという部分に、強い見方となってくれたと

実際はどうだかわからんけど、自分にとっては安心できる読み物だったと

メモだけおいておくのである

日日是植物  著:いとうせいこう

 

ベランダーこと、いとうせいこう氏の植物エッセー

素人園芸家というふれこみでエッセー書いてると知ってたけども

始めて読んだのだが、素人といいつつ30年以上も続けているという

これはもう、素人とはと感じさせる内容で大変よかった

個人的に植物が好きで、だけども、そんなになんかやってるかというとと

この中途半端なところが、物凄くマッチするというか、理解できると

共感をもって読んだのである

いや、もうちょっと俺の方がちゃんとやってる気がするなというのは、

多分文章の上だからだろう

でなければ、そんなに下手でもずっと好きでいられるというのは、本当に尊いことというか

それで好きというのは、むしろサイコパスではないかと感じたりしたんだが

まぁ、ともあれ、植物好きというのが、マニア的な愛ではなく

気軽に好きといった感じがとても、心が軽くていいなと思えた

ステキなエッセー集でありました

 

素人といいつつも、ベランダや室内で植物をどう楽しもうかと

悪戦苦闘している姿がなんともほほえましいというか、

実にいいな、本当に楽しんでるなという姿が見えるようでよかったのだけども、

そういう中で、だんだんと花から観葉植物に気持ちが移ってきたというのが

なんとなしわかってしまう、ただ、氏は花を咲かせるのが難しいから

より簡単な植物にしたという論法だったんだが、それは照れ隠しでないかと思ったりしたんだが

どうであろうか、多分ずぼら園芸というか、植物が好きだけど世話がおざなりというのが

凄くよくわかる自分にとって、多肉やサボテンとの出会い、そして

思ったよりも蘭が簡単だと気づいてしまうというあたりまで

凄く似た変遷をしていると思いつつ読んでいるのだが

より軽やかに楽しんでいる感じが、ちょっとうらやましいとすら思うくらいで大変よかった

 

そう軽やかだからか、変なこだわりも愛らしい感じで、

多分まだそこまで流行していなかった内から、ビカクシダを室内で楽しんでいる様子とかあって

これはやっぱり上級者ではないかと思ったりしたんだが

ともかく植物が好きなんだと思わされた、これが結構難しいというか

育てるのが好きとか、細かな位相があるはずだけど、氏ははたしてなんなのか

植物への愛もあるし、だけど悲惨な状況も起こしてしまうしというのが

ひっくるめて素人園芸というカテゴリなんだろうかと考えさせられたのである

好きだというものへ、割とひどいことをしてしまっているというのは

サイコパスだと思うのだが、案外、植物を扱う人種は

大小なりとも、そうなのでないかと気づかされたのでありました

 

ちょっと驚いたのが、まもなく還暦だと言っているのに

最近子供ができたという衝撃的な展開で、実際60目前で2歳児と過ごしているんだそうで

なんといっていいのか、凄いなと感心したものであるけども、

文中に、決して長くないであろう子供との時間に植物があるということが歌われていて

抒情と呼ぶのか、憐憫と呼ぶのか、すごくいいなと思わされたのでありました

NHKで火曜日にやっていたスポーツエンタメ番組であります

スポーツとか言っちゃうと、また怒られそうなものだけど

今回は冬季オリンピックにかこつけてたからセーフとしたい

 

さておいて、BSで人気番組になったからか地上波でもちょこちょこやってくれていて、

今回は曜日もよくてがっつり見ることができたのでせっかくだから感想を書いておく

ついでに、特に番組と関係ないが岡田准一像の写真を撮ったのでついでに供養しておく

しかし、めっちゃ似てたわ…

 

さておき、岡田准一氏を武術翻訳家という謎の肩書にてMCをさせつつ、

古武道をはじめとした武道家の様々な技を解説するというマニアックな番組なわけだが

今回は、冬季オリンピックの宣伝をかねたように、それらの競技者の技を見ながら

その神髄が武道にもあるよという紹介をするという

もう、岡田准一氏以外誰が楽しいんだという内容だったんだが

凄い楽しかった、流石翻訳家というほどに、こういうことですねをさらっと言い当てつつ

さらに自分でもやって見せて、結構いい感じでやれてしまうというのが

まぁ面白いというか、本当に、神髄の部分は一緒というか

体術とはを考えさせる内容で面白いなと感心したのでありました

 

スキージャンプ、スノボ、フィギュアスケートと

それぞれの技で核となる、へその話しだったり、肩の話しだったりと

部位をどう使うかというところで大盛り上がりしているのが

男子校の世界観そのままで、大変よかったところでもあるんだが、

オリンピックの様々な競技を見るにも、実際役立ったというか、そういう技の結集なんだなとみると

改めてすげぇと、ただ、すげぇ高く飛んでぐるぐる回ってるという見たまんまのそれ以外のことを

感じられるようになってとてもよかったと思ったのでありました

冬スポーツは、基本的にごわごわのウエアで体を覆ってしまっているから

身体をどう使っているかが見づらいのが、結構問題というか凄さを伝えられない一因なのかもなとも

思ったりしたのである、あれと同じことを裸に近い恰好でやったら

肉体美というか、人間の動作の限界を見ることができそうですげぇ見てみたいとか思ったのである

危ないから着こまないといけないんだろうけどなぁ

 

また、同時収録であったのか、相撲回も2回ほど用意されていて

こっちも個人的には大変楽しめたというか、それこそ相撲好きとしてたまらない感じで

相撲の技をいくつも実際に見ることができてとても楽しかったのである

特に、二回目の突き押しについて、貴景勝に語ってもらったやつは白眉で、

肩甲骨を縦に使うという、もう、意味わかんないけど理にかなった押しの姿勢がわかって

それだけでものすごく甲斐のある番組だったと大満足したのでありました

すげぇ面白かったんだよ、ともかく

また、そういうのをいちいち、岡田准一氏が体験してみるというのが重要で

翻訳家とはこういうことかというくらい、物凄くよく伝わってくる説明とリアクションに感服したのでありました

特に相撲回の時に、室伏先生も登場してインナーマッスルの鍛え方講座が面白く、

ここで、手製のツールを紹介してたんだが、これにハマった岡田准一氏が、

番組そっちのけで堪能しているのが凄くよかった

本当に仕事を忘れて楽しんでいる、そういう姿が、何よりも雄弁にその面白さを伝えてくれて

凄いなと感動したのである、俺もやってみたいと無茶苦茶思わされたのであった

身体を使うということ、それ自身を究めようという姿がいい、

そしてそんなことをできるのは、翻訳家しかいないのだなと納得したのである

 

また、他スポーツとの共通点みたいなのを探す

筋肉および関節の解体新書みたいな内容で、是非長く続いてほしいと思う

番組だと感じたのでありました

介護未満の父に起きたこと  著:ジェーン・スー

 

エッセーというよりは、実用新書に近いもので、

タイトルの通りといっていいのか、実際はもはや介護だったと思うのだけども、

まだ、いわゆる要介護認定前の父親とのやりとりの実録本で、

その間に、どれほど苦労したかという身の上話はそこそこで

大半が、行政サービスや介護サービスについて、実際に陥った時

何が必要かという非常にまめやかな記録をまとめた本でありました

うちの父親も、そろそろこの状況に近づいていると思うと

身が引き締まるというか、やがてと思わされる内容で、大変よかったと

心強く読んだのである

 

早くに伴侶をなくされているということで、

80何某という年齢でも、20年以上の一人暮らしキャリアがあったようなのだが、

どうも、その裏に結婚していない女性がいたという特殊な事例のようで、

その人が、なんらかの事情でいなくなったことによって、

父親の面倒を見なくてはならなくなったというお話、

これは、そういう関係性じゃない場合でも、伴侶を失ったお年寄りが

急な一人生活となってどうなってしまうかという実録として

とても生々しく、なかなか重たい内容でありました

読んでいて思ったんだが、割となんでもできていそうな感じを電話だと受けるのに

実際に見てみると、なんもできてないことが多いということ、

言語能力というのは、とんと当てにならない指標というか、

まさに、子供と一緒で嘘をつくというか、

年寄りなので、対面を取り繕うということが多くあるようで、

頻繁に会いに行けない状況では、その実際がわからないというのは、大いなる問題になるなと

心にとどめおきたいところである

 

結局そういったことを含め、様々な在宅ではない介護で威力を発揮するのが、

年寄りにケータイであれこれ写真を撮って送らせるという方法だそうで、

確か二これだと、様々なことがわかるなと感心してしまった

私も、そういう専用線めいたライフラインを構築するべきかもしれんと

考えさせられるほどである

 

また、痴呆を含めて、介護認定のために

様々な検査があって、それを受けると、多くのサービスを受けることができる

その充実ぶりは、自身でちゃんと調べて活用しなくてはならないという

法律にありがちな当たり前論であるものの、改めて認識を余儀なくされる内容でありました

そんなに違うんだと、この苦労されたという話しだからこそ伝わる部分が大きくて

色々調べものもいるなと、今からやっておかなくてはならないのではとも

思わされたりするのであるけども、実際は後回しにしてしまうよなと

後ろめたくもあるのだが、この本のように

うまくやれる自信がないわ、なら、早くやれという話しなんだが

 

と、まぁ、そんなわけで、楽しい本というよりも

本当に実用本という趣が強いように思うのだが、

それでも、エッセーストとしての手練手管によって

読みやすい読み物として精読できるので、楽しく読める実用書と

情動に訴えてくる力があるので、大変よい介護未満を憂える人のための本だと思って

感心して読み終えたのでありました

避けられぬ事態を認識するのにほどよい重さであった

NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」

視聴完了しました

信長上洛に絡めて、信長包囲網の関係武将が一気に登場して、

こっから数話のために、いきなり人数増やしてきたなと

驚いてしまったのだが、三好三人衆まででてきたとか、

美濃に続いて渋いと思ったのだが、はたして、どれほどのはたらきがあるか

こっから楽しみではあるところ、こんな感じで、次は坊主連合やら中国地方勢まで出てきてとか

だいぶ、人数増えて大変だなと思うのだけども、今回はそのあたりに力を使って

戦風景はほぼ出ないという感じかもなと思ったのである

まぁ、そう知らしめるためなのか、今回も、六角が姿もなく滅びたのが物悲しいが

そういうものだよなぁと改めて思い知らされたようである

 

さておき、なおのことは引きずっているのか、そうでもないのか、

そんな感じながら、小一郎がすっかり差配人として覚醒していて、

小六との差というか、違いがはっきりと出ていてよかったなと思うところ

なんだかんだ、補佐役という立場がしっかりきて、

それでいて、軍師ではない、その部分はしれっと半兵衛が違う形で示すことで、

キャラ分けができているのがうまいとか、偉そうなことを思ったのである

こういう時、求められる役柄というのは、大小さまざまにあるよな

半兵衛の活躍もわかりやすく、それでいて、ちゃっかり直接信長に言葉を届けられてたり、

このあたりは、屋敷をもらったからということへの返礼ともとれる感じなのか

ちゃんと描かれてないので、わからんのだが、

裏設定とかでそうあってほしいと思ったりするのである

 

しれっとお市様も嫁いでしまい、

そうかと思うと、権六がしょーもないことしていたりと

今後をうかがわせる内容もあって面白かったのだが、

利家とかどこいったんだと気になって仕方ないんだが、

意外とこの頃の信長の話しって、関係者が異なるよなと

明智含め思い知らされたのであった

織田家中が、方々の戦場に駆り出されてしまうから、いっぱいいたけど

秀吉周りにはいないんだよなと気づかされたのであった

また、それが故、京都守護職めいた仕事をするということの意味をよくよく考えさせられるというか、

秀吉は、別格で仕事任されてたんだなと思ったりしたのである

まぁ、そこまで話し進んでないんだけど、なかなか楽しいのだな

 

明智がどういう感じで信長旗下に入るかも楽しみだが、

さらっと茶器が出てきて、かつ、松永弾正も出てきたし、荒木まで揃って

俄かに茶の湯騒動もありそうだと楽しみになってきたのであった

とはいえ、松永の天目が、台子手前じゃないのはともかくとして、

あまりにもキラキラしすぎだろうと思ってしまったんだが

まぁ、面白そうだったからいいやと、しばらくは、というか、

大和は小一郎の領分になるから、念入りにやってほしいと願うのである

 

あとは、ちょっとだけだったのに、

トータス松本の荒木が思った以上にクズっぽくてよかった

すげぇ楽しみだ

孤狼の血  作:柚月裕子

 

重厚な昭和の警察VSヤクザの世界を描いた小説だった

最近ここまでがっつりと、暴力団というキャラクタを描いたものを読んでなかったので

凄く新鮮に感じたというか、本自体は決して新しくないのはわかってるんだが

黒川博行の世界観とは異なるヤクザ感がいっぱいで

物凄く楽しめたのでありました

 

広島を舞台にして、ヤクザの抗争と、そこに関わる刑事を中心に話しが進むのだが、

当時あったとされる、ヤクザと公権力との癒着といったものを一種の友情のような、

おそらくは文学的な美しさであろう絆で描いていて

こういう世界観というのは、その世代特有のものかもなと

自身はそちら側にまだ、いると自覚できるほど、

その悪を必ずしも悪と思えないとでもいうような、

一種の理解を覚えてしまう感情がいっぱいでてきて、大変楽しかったのである

 

とはいえ、ヤクザまがいの刑事は、ほぼヤクザみたいな言動ならびに行動だし、

公権力とか関係のない、ただただ純粋な暴力によって、様々な行動が正当化され

脅迫、暴行あたりまえのコンプライアンスとか、この時代なかったなぁと

思わせるに十分な違法捜査がわんさかでてきて、いや、違法捜査とか

そんな生易しい単語ではなく、ほぼ拷問のようなやりとりとかも出てきて

凄いな広島とか、想像上のそれに震えてしまったのである

このあたりに、憧憬とも錯覚してしまいそうな何かをみてしまうのが

自分が、そういうのが濃厚だった時代を生きていた証左かとも感じるのだけども

そこがまた、男くさいというか、独自の美学みたいなものが見えて

好きだと思ってしまうのであった

 

まぁ、実際のヤクザはそんなことないだろうけど、

どこか筋が通っているということに対してのまばゆさみたいなのが

感じられるのが凄いよかったと思うのである

 

途中でなんとなく、オチというか色々な別の部分は見えていたんだが

それがどうしたといわぬばかりに、堂々と話しはまとまり、

そして、その血が受け継がれていくという、一種美しい終幕が素敵で

非常に楽しく読み終えたのでありました

恥ずかしながら、読んでる最中は、ちょっと気が高ぶってというか、

なんか影響されて、考え方がやや暴力的になってしまっていたのだけど

それくらい影響される面白い話しを読んだという満足感がある

 

任侠映画見て肩で風切って歩くというあれが

とてもよくわかる、そんな小説を読んだ