主人公は小学校からの下校路で、毎回のように雨の日になると帰り道に森の奥から不気味な音が聞こえてきました。最初は風の音や木々のざわめきかと思っていましたが、その音はまるで何かを削るような摩擦音のようでした。
ある日、その不気味な音がいつもよりも大きく聞こえ、主人公は気になってしまいました。しかし、その日は雨の日でありながら、不思議なことに音が聞こえなくなっていたのです。主人公は不安を感じながらも、その怪しい音源を確かめるために、普段通りの帰り道を進んでいきました。
森の奥にある怪しい家が見えると、主人公は足を止めてしまいました。その時、怪しい家から怪しい仮面をかぶった男が出てきました。男は主人公を見つけると、不気味な笑みを浮かべながら、急に走り出しました。
主人公は恐怖に駆られながらも、その男を追いかけました。男は森の奥に入っていき、主人公も決意を固めて追いかけました。しかし、森の奥は暗くて迷路のようで、主人公は男を見失ってしまいました。
突然、主人公の前に現れたのは、怪しい仮面をかぶった男ではなく、森の中に住む伝説の怪物だという話を聞いたことがある老人でした。老人は主人公に言いました。「ここは怪物の住処だ。怪物が目を覚ますと、この森は消えてしまう。怪物を目覚めさせてはいけない。」
主人公は怖気づきながらも、怪物を目覚めさせないように慎重に森を抜けました。そして、帰り道にはもう怪しい音は聞こえなくなっていました。それ以降、主人公はその森の奥と怪しい家を避けるようになりましたが、時折、不気味な笑い声が風と共に聞こえてくることがありました。