火事になりそうなボヤが起こってしまったとき、
どんな人も、まずはその火を消そうとするでしょう。
そんな渦中に何も動かずに、なぜボヤが起こったかとか、
再発防止を考える人はまずいないでしょう。
でもそれは目に見えるはっきりしたことだからであって、
日常の仕事や生活の中で、
将来、大ごととなるような危機がすでに起こっていても、
それに目を向けず、事の原因追求や予防策ばかりに
時間をかけている人が意外といます。
それも大事ですが、それより今の火消しをしないと、
それらの検討が無意味になってしまうこともあります。
いま危機が起こっていることに気づかない人も多いですが、
まわりから言われてあとでも呑気な人もいます。
自分のことは意外と自分で見えていない。
まわりの人からすると誰が見ても明らかでも、
本人は気づかない。
教えてもらっても、そうとは思わない。
本当に多いのですよね。
人をサポートする側の注意点としては、
自分がこうだから相手もこうだろうと考えるのは
過信だということ。
「ふつうそうするだろう」の「ふつう」は自分だけ
と考えた方が無難です。
ボヤが起きていたら、ふつう火を消すだろうと
思ってはいけません。
自分の思考改革/思考シフトが必要です。
自分の思考の押し付けは、
相手にとって呪いとなることもあります。
