ビジネススキルとして、
論理思考・ロジカルシンキングがとても大事なことは誰もが知るところ。

なので、企業ではそれらを学ばせようとする。
でも、ほとんどの場合、それらの研修をやっても成果につながらない。

教える講師自体が、論理思考ができない人もいるのが嘆かわしい事態。
講師は、自分がもつノウハウをベースに教える人と、学んだことを教えている人がいる。

できる人できない人という分類ではなくて、分野とか内容次第か。


論理思考の研修と言えば、MECE、ロジックツリー、3C/4Pなどを学ぶ。

論理思考ができる人は、それらを学ばなくても、頭の中でやっている。
できていない人は、それらを知ることはとても大事。

でも、できるようになるには、かなりなタフなトレーニングが必要。

研修ではまずそこまではできない。


3C/4Pは、起業するときや、新事業の事業計画をプランするときにも使う。
それらの枠組みにあてはめて考える人は、多くの場合成功しない。

うまくいく人は、そんな枠組みがなくても、それらが頭の中にあり、書き落としているだけ。

頭の中に描けていない人が、それらを使って各要素をひねり出す。
そんなひねり出したものでうまくいくほどビジネスは甘くない。SWOT分析も同じ。


論理思考ができていない人は、プレゼンも下手。
身振り手振りやアイコンタクトを勉強しても、いいプレゼンができるようにはならない。

何を言っているのか、わからないから。

逆に、話がわかりやすい人は、話が論理的。
実は脳は話を論理的に聞こうとしている。
論理的でない話は理解ができないし感銘もしないし、覚えられない。

多くの人は、話が論理的かどうかなど考えてながら聞いてはいないが、

論理的でないと違和感を覚えるのは大半の人がもっている能力。

しかし、聞くと話すは違う。
論理的に聞く力はあっても、論理的に話せる能力は別。


論理思考ができる人は、生まれつきか?
生まれつきもあるが、育ちもあると言ったところか。

小さい頃から論理的な思考を求められていたか、トレーニングしていたかが「育ち」。

生まれつきについては、そんなものはないと思う人が多いが判別式がある。理系か文系かではない。

学校時代に、数学で「証明問題」というのがあったが、それが好きだったか、嫌いだったか。

こんな面白いものはないと思った人は、その時点ですでに論理思考脳だったということ。
算数や数学は好きだったが、証明問題だけは嫌いだったという人は意外と多い。それらの人は、生まれつきの論理思考力の低い人。でも、そのあとにトレーニングで身につけた人も多い。実は受験対策の方法によってその力が身につく。

つまり、証明問題が好きだったような天性の論理思考脳の人は、そもそも論理思考ができている人。
証明問題が不得意だった人で、そのあとトレーニングで身につけた人も論理思考ができる人。
不得意でそのあとトレーニングも避けてきたような人は、今、論理思考を学んでもなかなか身につかない人。それらの人は、MECEなどを学んでも、そう簡単には実践できない人ということ。

中学生高校生くらいの柔らかな脳の時ならトレーニングで身につきやすかったが、社会で生き始めた人は、心してパワーをかけて時間をかけてトレーニングしないと身につかない。

何せ、論理思考を身につけようとするトレーニング自体に論理思考が必要だから。

しかも、教える人が、天性のできる人だと、わからない人の思考がわからない。
そして、学んだことを教えている人は、受け取り側の論理性に気が向きにくい。

論理性を学ぶときの論理がわかっている人でないと、実践まで教えられない。
これができる人は結構少ないように思う。

それらができる人とできない人の判別は、「逆・裏・対偶」について、質問したらスラスラ答えられる人、これが今のところ高い確率で当たっている。


さてあなたはどうでしょう?
あなたの先生はどうでしょうか?



ちなみに、この話はさらっと書いただけで、論理性を検証していない。けどもベースは論理性がある、筋が通っているはず。表現的には伝わりにくいかもだが、一度読んだだけですーっと入ってきた人は、論理思考ができている人。わかりにくかった人は、トレーニングが必要、という判別式になっているかもしれない。

せっかく読んでいただいた方に大変失礼なことを書いているかも知れない。ここは自分のメモ書き用なのでお許しいただきたい。ちゃんとしたところでは、もうちょっと配慮した表現にしようと思っています。