そういえば「アパートの鍵貸します」ってあったな。
あ、昔の映画のタイトルか。
あ!石野真子さん主演で舞台もやってたっけ。
※前置きは本題と全く関係がありません
東京の代表的なオフィス街
深夜に一人の男
オフィス街に不似合いなスポーティな格好
…それ、僕ですけど。
ナイト・ウォークで訪れたんですけど、
まあ予想を越える寒さでおなかが冷えた様子。
慌てて近くのコンビニでお手洗いを借りました。
緊急事態にありがたいコンビニのトイレに
感謝をしながら用を足していると、
外からこれまたオフィス街の深夜に不似合いな
賑やかが派手な女性二人の会話が中まで響く。
「なんかチョー酔っぱらったんですけどぉ」
「えーマジ酔い~?」
明らかに声が絶賛用足し中の自分の方向へ向かってくる。
そして扉にかぎがかかっているのを確認した後、
「誰か入ってんのかなぁ?」
…はい、入ってますよ。
(コンコン)
扉をノックしてくる。
「えー、誰か入ってんの?」
「いやいや、入ってるから鍵かかってんでしょぉ」
ちなみに広いトイレの為、
便座から扉へは異様に腕が伸びないとノックができない距離。
その後も、扉向こうでずっと会話が続いている。
酔っている様子なので、会話と裏腹で結構すぐ使いたいのかも…
とか思いながら、こちらも試合開始してしまうと中断不可となっている為、
ご期待に添うのは難しい。
ただ、希望を言えばそんなすぐ近くに居座らずに
ちょっと離れて待機してくれないかな。
気が散って正常なゴールを迎えられなくなるんで。
期待虚しく、居酒屋の延長線上の女性二人には思いは届かない。
それでも頑張ってできる限りの大会新記録ペースで
ゴールを迎え、扉を開く。
「お・ま・た・せ・し・ま・し・た!」
明瞭にお伝えしましたところ、
それまで賑やかな居酒屋だった幻想から
一気に現実の深夜のコンビニに戻った様子で、
女性二人は黙ってしまい、うち一人が静かに中へ入っていった。
…何か悪いことしました?(笑)
僕はスッキリしたことと
トイレを使えたことをありがたく思いながら
あったかい飲み物を購入して、深夜のオフィス街へと溶け込んでいきました。
誰もが使えるトイレなので
お互いに気遣いながら利用したいものですね!