三浦祐太朗さんが、19日、テレビ朝日「今年最も愛された昭和の名曲グランプリ2023 歌姫・アイドル・伝説スターNo.1曲決定」に出演。

母・山口百恵さんの「プレイバックPart2」のVTRを見て、

「僕の知っている三浦百恵とは違う表情…。なんか叱られたときの顔はしている」

と語った。

 

これは家族だからこそ言える独特の表現だなと頷いてしまった。

クールな表情で、ドスを利かせたような

♪馬鹿にしないでよ

と唄う表情が、自身が叱られたときに見せる顔に似てるみたいなことを

他人では思いもしないでしょうね。

 

百恵さんの歌をカヴァーしている三浦さんですが、

「自分の中で凄く抵抗があった」

「昔からの母のファンに失礼にならないか」

と思っていたようですが、

百恵さんは「息子の声で私の歌が聴けるのはすごくうれしい」

と言ってくれたようですね。

 

カヴァーされる側は、結構そういう思いの方は多いのではないかと。

その歌への愛情とか、リスペクトがあって、ちゃんとした意図が見えていれば、

特に拒否する理由はないのではないかと。

ただ、ファンの方は各々思いがあるので、そこにカヴァーの難しさはあるように思います。

それを乗り越え、形にした三浦さん。

 

百恵さんの歌で、時折思い出す曲があります。

「ラストソング」

(LP『ドラマチック』収録/1978年発売/作詞作曲・谷村新司)

という曲なのですが、

あれは「MUSIC FAIR」の映像だったのかなぁ…

表情一つ変えない百恵さんが、唄いながら綺麗な涙をこぼすのですよ。

なんかもう、百恵さんの顔から目が離せられなくなり、

そしてその歌世界に引き込まれて、心を掴まれる。

あれを当時20歳目前でやってしまう凄み。

あれを当時20歳目前の歌手にやらせてしまう谷村さん。