”Which is heavier?” 重さを予想する子どもたち。ハンガーで作った天秤で結果を確認すると、教室中で歓声と落胆の声が上がります。小学校の先生の楽しませる技、さすが👏
10月8日、教育分科会2回めの研究授業が行われました。
※教育分科会と1回目の研究授業についてはこちら↓
今回は僕と同じく現職教員派遣で協力隊に参加している同期隊員の任地、ワキソのキスィンビリ小学校で授業を見学。
授業だけでなく、手洗い啓発活動や日本文化紹介も兼ねた、盛りだくさんのイベントでした!
ちなみにワキソは首都カンパラに次ぐ大都市。宿泊したホテルが、ヨーロッパにでも来たのかと思うほどきれいでした。
まぁ部屋のシャワーのお湯は出ないし、廊下の天井板は一枚まるっと外れてましたが…笑
手洗いイベント
10月6日は世界手洗いDAY。ということで、保健隊員を中心に手洗い啓発活動を行いました。
全校生徒に集まってもらい、まずは正しい手洗い方法について説明。
保健隊員さんがJICA事務所に依頼して作ったというポスターは、写真や絵もたくさんついていてとてもわかりやすい!
正しい手洗いの説明。自分もできてないなぁー😵
説明の後はみんなで手洗いダンス。これは同期隊員が作ったもので、正しい手洗いの方法がダンスに落とし込まれています。
ウガンダの子どもたちはダンスが大好き。なのでみんな楽しそうに踊っていました。
ただ、中には恥ずかしがって踊らない子も。僕自身もダンスは苦手なので、気持はよく分かる…😭
楽しんでいた子が多かったし、正しい手洗いについて知ることができる良い取り組みではあるものの、1回きりの”イベント”では、すぐに忘れてしまうんじゃないかな、とも思いました。
日常生活の中で、習慣になるまで繰り返すのが大事。そう思うと、毎日の指導ができる学校の役割は大きいなと、改めて思いました。
まずは先生たちに”これ大切!”と思ってもらわないといけないですね。
研究授業
翌7日は同期隊員の研究授業。
教室に入ってまず思ったのは…人数が多い!
黒板には101人と書いてありました。僕の配属先は1クラス50人程度なので、教室に入るだけで大変さがよくわかりました。
100人同時に目を配って授業するのはめちゃくちゃ疲れそう…日本に帰ったら、逆に少なすぎて驚きそうですね😅
授業は「さすが小学校の先生!」という感じで、学ぶところがたくさんありました👏
重さの単位についての授業でしたが、ハンガーで作った天秤で色々なものの重さを比べたり、100gのものは?と重さを予想させたり、「経験から学ぶ」工夫がたくさん詰まっていました。
自分の体重も測定。身体測定なんてないので、みんな興味津々です!すぐに大行列になっていました。
中学校教員の僕は「それくらい知ってるでしょ?」と流してしまう部分が多すぎるのかな、と反省しました。
授業後の振り返りミーティングは、「小学校グループ」「中学校・教員養成校グループ」「学校外グループ」に分かれて話し合いました。
全体で発表となると形式張った発言しか出ないけど、少人数のグループでとなると活発な意見交換ができますね。
グループごとに良かったところ、改善点、質問や感想を上にまとめてもらったのも良かったかも。
日本での研究授業の振り返りも、こういう形がいいのでは?
日本文化紹介
研究授業の後は、各学年の教室を回って日本文化紹介の授業を実施しました。
分科会のメンバーが各班に1人ずつ入り、子どもたちと交流しながらの実施です。
内容は、1,2年生が紙製竹とんぼづくり、3,4年生がトントン相撲。どちらもとても盛り上がり、作ったおもちゃで楽しく遊んでくれていました!
トントンずもう、白熱の勝負!
特に竹とんぼは、説明をしながら見本を飛ばしただけで「おぉー!」と大きな歓声が。
自分たちで作ったものが完成すると、「早く飛ばしたい!」という気持ちがダダ漏れで、みんなウズウズしていました。
早く飛ばしたくてウズウズ。
100人を詰め込んだ教室の中で飛ばすのは危ないので、班ごとに校庭に出て飛ばして遊びました。
勢いよく足りすぎてすぐに壊してしまう子もたくさんいましたが、みんな本当に楽しそうでした!
まとめ
前回の研究授業は僕の配属先で実施だったので、今回はじめて他の学校を見ることができました。
クラスの人数や設備、先生方の様子など、色々な違いを見ることができて、とても勉強になりました。
特に設備面では、なんとパソコンが5台もあり、生徒がワードでレポートをまとめていたことに驚き😱
”途上国は”とか”アフリカは”とか、大きくくくって捉えてしまいがちだけど、そのくくりの中にも色々な違いがある。
”ウガンダ”というくくりですらこんなに違いがあるのだから、当たり前ですね。
大きなくくりのイメージに囚われず、一つ一つの違いに目を向けないといけないと思いました。
教科書の勉強で色々知った気になっていたけど(そしてそれを教えていたけど)、自分の目で見て本当の姿を知れば知るほど、自分は「知らない」ということがわかっていく。
この感覚はとっても楽しい。もっともっと、色んなところに行ってみたいな。