ウガンダご飯、略してウガメシ。ウガンダでの生活も約1年となり、こちらの食生活に随分と慣れてきました。
ということで、シリーズ「ウガメシの食レポしてみた」でウガンダの美味しい(?)ものを紹介していきたいと思います。
第一弾は、ウガンダの給食です🍛
給食と言えば…
ウガンダの学校給食といえば、ポショ&ビーンズ。
スプーン持参もいるけど、基本はみんな手で食べます。
学校や地域にもよるようですが、多くの学校でほぼ毎日このメニューで給食が提供されています。僕の配属先の小学校では、なにか特別なことがない限りこのメニューしか出されません。
毎日違うメニューが、しかも1回の給食に何種類ものおかずがついてくる日本の学校給食は本当にすごいと思います。
ある学校で出されていたお弁当方式の給食を「おいしくない」とか思っていた自分を殴ってやりたい…
給食の作り方
ポショはとうもろこしの粉をお湯で練って作ります。アフリカではとてもポピュラーな食べ物で、地域によってウガリとかシマとか、色々な名前で呼ばれています。
ポショ自体には特に味はついていませんが、とうもろこしの粉にもグレードがあるらしく、高級品を使ってつくるとポショ単体でも甘みを感じます。日本のこしひかりとかあきたこまちのようなブランド米と同じ感じですね。
ポショにかけるビーンズのスープは炒めたトマトや玉ねぎと一緒に豆を煮込んで作ります。
豆の種類はよくわからないのですが、調べたところによると大豆?白いんげん豆?が使われているそうです。
トマトと玉ねぎを炒めている時には、とても美味しそうな匂いが漂ってきます。
少し塩味も効いて、甘くないあんこのような味?豆が苦手でなければ美味しく食べられる味だと思います。
ちなみに学校では朝食として10:30からの休み時間に「ポレッジ」が提供されます。
これはポショとと同じとうもろこしの粉にもっと多くのお湯を加えてトロトロとした飲み物にしたもの。
昔の日本で言う重湯と同じようなものでしょうか。お腹にたまるし、砂糖もたっぷり加えられていて、甘くて体がポカポカしてきます。
給食の配膳
日本では給食は教室で食べますね。給食当番がよそって、班をつくって食べるというパターンが多いと思います。
ウガンダの給食は、各自が給食室に取りに行くパターン。準備ができるとベルが鳴らされ、学年ごとに受け取ります。
準備ができると鳴らされるベル
学年ごとなので、給食室前には長蛇の列が…少しでも早く食べたいのか、毎回割り込み戦争が勃発しています。
足りなくなってしまわないよう、よそうのは給食のおじちゃん。
給食のおじちゃん、手早くよそっていきます。
食べるのは教室ではなく校庭や給食室の周り。芝生に直接座って、好きな者同士お喋りしながら食べています。
美味しさの基準
今年の1月からこの給食を食べ始めて早8ヶ月。2学期も終わりに近づいた8月には、ポショ&ビーンズの給食もポレッジも、毎日美味しくいただいていました。
たまに給食のおじちゃんが失敗した日にはポショが粉っぽかったり水っぽかったりしてマズいと思う日もあったけど、ちゃんとできている日のポショは普通に美味しかった。
ところが…
一時帰国を挟んで、久しぶりに食べた給食がとんでもなくマズい…
とてもじゃないけど食べられたものじゃない、なんて思ってしまいました。(給食のおじちゃんには本当に申し訳ない…)
こちらの記事
に書いたように、一時帰国の際には日本で美味しいものをたくさん食べてしまいました。
そのせいで、味覚が日本バージョンにリセットされてしまったのでしょう。そりゃ日本の美味しいものと比べたら、ポショ&ビーンズに勝ち目はありません。
一時帰国前、任地から首都に上がったときに毎回感動しながら食べていた日本食レストランのカツ丼すら、一時帰国直後には「米がクサい…」と感じてしまったくらいです。
失敗した日のマズいポショと比べるか、日本の美味しいものと比べるかで、こうも感じ方が変わってしまうのですね。
日本の食がどれだけ恵まれているのか思い知らされるとともに、味覚がどれだけ適当なものなのかということもわかりました。
※ウガンダに再赴任して1ヶ月ほどたった今では、もうポショを美味しく食べられるように戻りました笑
日本一うまい吉野家はどこか!?
味覚といえば、以前こんな記事を読みました。
この記事に影響されて、一時帰国して最初に食べたのは成田空港の吉野家の牛丼。記事にある通り、日本一でした。
まず、座ったらお水が出てくる。そしてメニューに選べないほどの種類がある。頼んだら一瞬で出てくる。そして何より、美味しい。
牛肉はウガンダのビーフと同じものとは思えないくらい柔らかく甘みがある。お米もクサくないし噛むほどに甘みが広がる。
日本で過ごしているときには感じなかったサービスの素晴らしさ、味の良さに感動しました。
僕は10ヶ月で一時帰国してしまいましたが、2年間日本に戻らない協力隊員は、もっと大きな感動を覚えるでしょう。
比べる対象によって変わる「おいしさ」の基準。
日本で「アフリカの給食」としてポショ&ビーンズの写真を見ていたときには「こんなものしか食べられないなんてかわいそう」と思っていました。
でも普段からそれを食べている子どもたちにとって、それは「かわいそう」な食事ではありません。マズいとすら思ってない。
出されたものを美味しく食べる。それができるウガンダの人達は、むしろ「豊か」なのかもしれません。(こちらの記事
でも食べ物の「豊かさ」について書いています。よければお読みください。)
日本人は美味しいものに慣れすぎて、日々食べているものの美味しさに感動できなくなっているかもしれません。
むしろその方が「貧しい」ことなのではないか?そんな風にも思えました。
みなさんはどう思いますか?
↓↓↓ブログ村ランキングに参加しています。クリックで応援して頂けたら嬉しいです。世界各地で活躍する同期隊員のブログも、ぜひ御覧ください!