9月5日から始まったウガンダの3学期。以前の記事
に書いたように、最初は人数がそろいません。
ほとんど生徒がいない中で内容を進めるわけにもいかないな…ということで、3学期最初の授業は「絵日記」!「夏休みの思い出」をテーマに書いてもらいました。
今回は生徒の絵日記を使って、ウガンダっ子の夏休みの過ごし方について紹介します🎐
日記の定番、お手伝い
「家の手伝いをしました」という日記がたくさんありました。
「掃除をしました」とか「洗濯をしました」というのは日本でもよくある日記ですよね。
驚いたのは、多くの子が「畑を耕しました」と書いていたこと🧅🥕
僕も含め、東京生まれの子どもたちにとって「畑を耕す」は家のお手伝いではありません。日記に出てくるとしたら、「旅行先で農業体験をしました」とかでしょう。
お金を払って農業体験をするなんて、ンデジェの人たちには信じられないでしょうね…カンパラに住んでいる子達はどうなんだろう?
楽しみはやっぱりお出かけ🚗
「大きな町まで出かけました」という日記もたくさんありました。
ンデジェは幹線道路からかなり奥に入った小さな町。コンクリートの道やたくさんのお店がある大きな町は、ンデジェの子どもたちにとっては憧れの場所のようです。
家の車でカンパラに行ったという子は、とても嬉しそうに思い出を話してくれ、絵も頑張って書いてくれました。
自家用車+首都に行けるってことは、多分結構なお金持ち💰
太陽の下、友達と元気に!
「友達と遊びました」という日記も。絵を見ていると、サッカーやネットボール、縄跳びが多いようです。
また「自転車に乗って遊びました」という日記もありました。自転車に乗ること自体が楽しい遊びなんですね。
当然ですが「テレビゲームをしました」なんて日記はありません。
ゲーム機なんてなくても、太陽の下で元気に走り回って楽しめるウガンダの子どもたちは、とっても「豊か」な過ごし方をしているんじゃないかな、と思いました。
日本へ!?
なんと「飛行機で日本へ行きました」という日記が数枚🛫
もちろん本当に日本へ行ったのではなく、僕が例として黒板に書いたものを写してしまっていました。「自分の思い出を書いてね」と何度も説明したのですが…
「黒板を写すのが授業」という思い込みから抜け出せないのか、オリジナルを書くのが恥ずかしいのか…😢
教科の授業でなく、こういう課題ですら黒板を写して終わりにしてしまう子がいるのは、ウガンダの教育の大きな問題点ではないかなと思います。
「夏休み」と書いたけど…
ウガンダは赤道直下の国。日本のような四季はありません。なので「”夏”休み」という言い方はしません。単にHoliday。
でも8月だし、1カ月近くあるし、僕は一時帰国で海外旅行気分(行先は日本ですが)も味わったしで、この期間は僕にとって完璧に「夏休み」☀
絵日記の説明をするときについ「Summer Holiday」と言ってしまいました。すると生徒からは「Summer?」と突っ込みが…😅
当たり前に使っている「夏休み」という言葉すら、世界から見たら当たり前じゃないんだな。
国が違えば、休みの過ごし方も違う。
絵日記を描かせてみて、日本の子どもたちとの違いを色々発見することができました。
ウガンダ国内でも、ンデジェとカンパラの子供では描く内容が違ってくるのかな?アフリカの他の国ではどうなんだろう?
いろいろな場所に住む子どもたちの絵日記を見てみたくなりました。
協力隊のみなさん、みんなで絵日記🎨描かせてみませんか?
※ちなみに色鉛筆は、僕が持っていった1セットをみんなで使いました。個人で持っている子なんていないし、学校にも貸出用色鉛筆なんてありません…