「発音だけで評価されない自分になる:英語の壁を乗り越えるヒント」

英語コーチとして僕は、多くの日本人から「英語を話す際に、相手に見下されている気がする」という相談を受けます。発音や文法のミス、またはアクセントの違いから、相手が無意識に自分を低く評価しているのではないかという不安を感じる方が多いです。相手がどう感じているかは知りようがなく、実際にはまったく気にしていないのかもしれません。しかし、こうした経験は、英語を第二言語として話す際に自信を損ない、自己評価を下げる原因となります。

最近、在英日本人の知人が物件を貸し出す際、イギリス人の不動産エージェントが内見に来たギリシャ人について「His English is ok.」と言ったのです。彼女は「だからテナントとして大丈夫だ」という意味にとらえました。僕はこれを直接聞いたわけではないのですが、このエピソードを通じて、英語力がどれだけ社会での評価に影響を与えるか、そしてそれがどのように自己評価や自信に関わるのかについて改めて考えさせられました。

 

言語が人を判断する基準になってしまう現状

世間では、言語能力や発音が個人の信頼性や能力を判断する基準となることが少なくありません。イギリス在住の日本人からも、「英語の発音によって職場や店での扱いが変わる」という話をよく聞きます。アクセントや発音の違いだけで、その人の価値が低く見られることがあるのです。英語を第二言語とする多くの人にとって、これは自己評価を下げる原因となり、キャリアや生活の質の向上にとって障害となりえます。

 

第二言語としての英語:その背後にある力

しかし、重要なのは、英語を話すこと自体が評価基準になるのではなく、その背景にある努力や能力に目を向けることです。英語を第二言語として話せることは、すでに一つの大きな力を示しています。なぜなら、異なる文化や言語体系を理解し、それを実際に使ってコミュニケーションを図ることは、簡単なことではないからです。

英語を学ぶために費やした時間や努力、または母国語と異なる言語でビジネスや日常生活をこなす経験は、すべて大きな資産です。自分自身のこの能力に誇りを持ち、自信を持つことが、次に進むための鍵となります。

 

自信を持つための心構え

1 相手は、自分が思っているほどあなたの英語を気にしていない どの民族にも、人の目を気にする傾向はありますが、日本人には特に顕著です。英語を話す際、文法や発音のミスを気にしすぎてしまうことがありますが、多くの場合、相手はそれほど気にしていません。コミュニケーションの本質は、伝えたいメッセージや誠意にあります。自分の不安を軽減し、相手が何を考えているかにとらわれすぎないようにしましょう。

 

2 多言語話者としての強みを認識する 英語を第二言語として話せることは、異なる文化や視点を持つ強みです。多言語話者としての適応力や柔軟性を武器に、自分に自信を持ちましょう。

 

3 気分の悪さをトリガーとして改善アクションを起こす もし英語力に関して不安やネガティブな感情が湧いた場合、それをただ受け入れるのではなく、改善のための行動に変えるチャンスにしましょう。フィードバックを受けたり、練習に励むことで、徐々に自信を高めることができます。

 

言語の壁を超えて成功するために

言語の壁を超えるためには、まず自分の英語に対する不安や他者の視線を乗り越えることが必要です。相手は自分が思っているほど、あなたの英語を気にしていないことを理解し、コミュニケーションの本質に集中しましょう。また、多言語話者としての強みを意識し、それが大きな武器であることを自覚してください。

 

僕のコーチングプログラム会員の多くは、より深いレベルでのコミュニケーションや人間関係を求めています。彼らは、単に「正しい」英語を話すだけではなく、相手と本当に通じ合うことを目指しています。

 

僕自身、イギリスに住み、世界中で仕事ができることに感謝し、その気持ちを込めて相手にわかりやすく、心地よい英語を話したいと常に考えています。英語力の改善だけでなく、その言葉が持つ力で相手とのつながりを築くことが、最終的な目標なのです。

このニュースレターでは、実際にこのアプローチを通じて成功を収めた方々の実例をご紹介しています。英語を第二言語として話しながらも、壁を乗り越え、自信を持ってキャリアを築いている彼らのストーリーが、さらに皆さんのインスピレーションとなるでしょう。どうぞお楽しみに!

ジョゼフ・マーフィー博士が紹介した、ある女性のスピーチにまつわるエピソードは、批判をポジティブに捉えることの重要性を示しています。

 

この女性は、初めてスピーチをした際に観客から厳しい批判を受け、大きなショックを受けました。当初、彼女はその批判に対して非常に否定的な感情を抱き、「自分は失敗した」と感じていました。彼女は落ち込み、次のスピーチをする自信も失いかけていたのです。

 

しかし、マーフィー博士の「潜在意識の力」に関する教えに触れ、彼女は大きな転機を迎えます。批判を恐れるのではなく、それを受け入れ、自分の成長の糧に変えようと決意しました。彼女は批判の内容を冷静に分析し、改善点を明確にし、それを次のスピーチに活かすために努力を重ねたのです。

 

その結果、彼女は次のスピーチで見事な成功を収め、観客から称賛を浴びるようになりました。最初の批判を受けた時点では考えられなかったほど、彼女は成長し、スピーチの力を発揮することができました。

 


このエピソードは、批判をポジティブに受け入れ、それを成長のきっかけに変えることで、どれほど大きな成果を生み出せるかを示しています。スピーチやプレゼンテーションの場面でも、批判を恐れるのではなく、それを自分の糧とし、より良い成果を目指す姿勢が重要です。

こんにちは!

 

国際会議やプレゼンではタイムマネジメントが大切ですよね。

 

先日リスボンでの国際会議に参加した際に、興味深い体験をしました。ポルトガルでは、時間厳守という概念が日本や英米の常識とは少し異なるようで、主催者から「時間通りに終わるとは限らない」と事前に言われたんです。でも、なんと会議は予定通りの午後1時にぴったり終了!理由を尋ねると、「ポルトガル人にとってランチは神聖ですから、遅れませんよ」とのこと。食事が何より優先される文化が、タイムマネジメントにまで影響を与えているというわけです。

 

ところが、ふたを開けてみると、なんと予定していた時間きっかりの午後1時に終了! 驚いて主催者に理由を尋ねると、「ポルトガル人にとってランチは神聖ですから、時間厳守ですよ」とのことでした。要するに、何があってもランチだけは譲れない、というわけですね。(食事や飲み物を共にすることが、人間関係を深め、ビジネスを発展させることにもつながりますよね。実はこっちの方が大切だったり。)

 

このエピソードは、時間管理だけでなく、文化的感受性(cultural sensitivity)も重要であることを示しています。どの文化でも何が優先されるかは異なります。プレゼンや会議を効率的に進行させるためには、その文化や慣習を理解し、それに合わせた柔軟なアプローチが必要ですね。

 

そして、フィナーレではさらに感動的なシーンがありました。今回で引退する幹部の半世紀にわたるストーリーが紹介され、涙と拍手が会場を包み込みました。業界にずいぶん貢献した人です。このように、効率追求だけでなく、文化理解や人々の感情や物語の力を引き出すことが、どれほど重要かに改めて気づきました。

 

あなたの次の出張先は、どこですか?イスタンブール?それともブエノスアイレス?

 

エンジョイ!