「フロー」の提唱者であるミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)は、
「幸福」、「創造性」、「主観的な幸福状態」、「楽しみ」といった「ポジティブ心理学」を研究対象とする、米国クレアモント大学の心理学の研究者です。
「フロー」は挑戦の難易度と能力が高いレベルにある状態で、「覚醒」は能力を獲得すれば「フロー」の域に達することのできる状態だといえます。チクセントミハイは、ここは成長を実感でき、満足度の高い生活を送ることのできるゾーンだとしています。
では、そもそもフローに入る条件というのは、どのような条件だと認識されているのでしょうか。
チクセントミハイは、次のような7つの条件(書籍によっては8つ)を挙げています
- 目標の明確さ(何をすべきか、どうやってすべきか理解している)
- どれくらいうまくいっているかを知ること(ただちにフィードバックが得られる)
- 挑戦と能力の釣り合いを保つこと(活動が易しすぎず、難しすぎない)
- 行為と意識の融合(自分はもっと大きな何かの一部であると感じる)
- 注意の散漫を避ける(活動に深く集中し探求する機会を持つ)
- 自己、時間、周囲の状況を忘れること(日頃の現実から離れたような、忘我を感じている)
- 自己目的的な経験としての創造性(活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない)
これら全てを満たす必要はありませんが、これらの条件の幾つかが組み合わさることで「フロー」状態に入ることができるとされています。
ざっくりとまとめると、重要なのは
1.本質的な価値がある活動を行い、その目標が明確であること。
2.その活動の難易度が自分の手に負える範囲であって、決して難しすぎずやさしすぎないこと。
3.その物事に集中して取り組むことができる環境にあって、上手く進んでいるかを逐次確認ができ、しかも周りの状況や時間の経過がまったく気にならないくらい没頭できること
です。
こう考えていくと、「フロー」とモチベーションは密接な関係にあることがわかります。
モチベーションが高ければ、「フロー」に入りやすいのです。
モチベーションには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2つがあります。ここでは内発的動機付けに面から考えてみましょう。
例えばハーズバーグの提唱した「動機づけ・衛生理論」[5]では、不満要因(衛生要因)を取りのぞいても満足感には繋がらず、むしろ動機づけ要因にアプローチしなければならないとされています。
「自分の好きなことをやっているか」
「仕事を通して、自分の考えや発想を表現できているか」
「主導権を持って仕事に取り組めているか」
などが、重要だということです。
チクセントミハイも「組織としてフローを実現する環境を整える必要がある」と考えていて、経営者はチームリーダーに権限を委譲し、権限を譲られたリーダーはメンバーに対し「目標を明確にし」「適切なフィードバックを行い」「スキルを適合させる」しかけを作らないといけないとしています。
モチベーションには動機付けももちろん重要なのですが、少なくとも「フロー」状態に入る仕掛けを企業が上手く講じることができれば、その組織・企業は持続的に「フロー」を生み出し、成長することができるようになるでしょう。
私はこれまでの人生の中で幾度となく本題を経験しているひとりだが、昨年半ば過ぎあたりからシンクロニシティの頻発からはじまりゾーンそしてフローを体験するという機会が特に「人との出逢い」において多くなってきている。予感は数々の現実に…
この現象はプラス思考、エンスージアズム、信念、この3つが重なったとき発出する傾向がある。そして『思考は現実化する』。これまでも、これからも