2016326日(土 )No.1
 
朝、ベッドから抜けだして、部屋の窓を大きく開けると、初春の朝のひんやりとした空気が部屋の中にすっと流れ込んでくる。東の空を昇っていく太陽の白い光が、窓の外の裏庭と並びの建物を照らしている。この色彩、木々の香り、野鳥のさえずり・・・目の前に、プロヴァンスの朝が広がっている。
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ところで、宿泊しているこのホテル La Maison d'Aix の建物は、今から二百数十年前の18世紀に個人の邸宅として建てられたもの。小さなロビーのほか、ダイニングルームや2階にあるサロンなど、建物の中はセンスのいい装飾品や観葉植物や色とりどりの春の花で美しく飾られている。ゲスト用の部屋は4部屋しかないので、宿泊客への対応の全て(チェックイン&チェックアウト、コンシェルジュ、朝食のサービスなど)を、1人のスタッフがこなしている。
(何人かが日を決めて交代で仕事をしているようだが、小生が宿泊している間はずっと、Vさんというとても好感のもてる青年一人であった。)
 
出かける準備をしてから、1階にある小さなダイニングルームに行き、朝食を取る。パン、エッグ、チーズ、果物、ヨーグルト、ジュース、カフェ・オレ等等、実に美味しいフランスの朝食である。
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今日は、朝食を終えた後、直ちにエクスの駅に向かい、そこから電車に乗ってマルセイユへ行くことにしていたのだが、Vさんが、「マルセイユに行く前に、少しだけでも、この町の朝市を見てみてはどうですか。今日はイースターのホリデーなので、地元の人達でいつも以上に賑わっていると思いますよ。」と勧めてくれたので、Vさんのアドバイスに従って、少しの間、朝市をのぞいてみることにする。
 
朝市は、旧市街にある、いくつかの広場で開かれているようだ。
最初に、ホテルから10分ほど歩いて、リシュルム広場の朝市へ行く。そこでは、豊富な種類の野菜や果物、パン、ジャム、蜂蜜、オリーブ、ハム、チーズなどが売られている。どれもが新鮮で見るからに美味しそうだ。
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リシュルム広場を出て、すぐ近くにある市庁舎前広場へ。
ここでは花市場が開かれている。お花はどこの国の人も大好きだ。
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その後、そこからそれほど遠くない別の広場にある朝市へ。ここでも、地元のたくさんの人が熱心に買い物をしている。
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どこの国であれ、その土地の人々の暮らし・生活を肌で感じる一番手っ取り早い方法は、市場を訪ねること。それは、新しい土地に行って、そこの市場を訪ねるたびに実感することである。

プラタナス並木のミラボー大通りを歩いて、エクスの駅へ向かう。

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ロトンド大噴水

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(次ページに続く)