コメントにもたくさんの方が書いていただいたチャリティー演技会についてちょっと振り返ってみようと思います。



震災のおきたあの日、僕は九州にいました。

全国のリンクで仕事をしている僕を心配して連絡をくれた方が何人もいました。

その一方で僕も被害の状況が解らないまま家族や知人友人を心配していました。

僕は阪神大震災を経験しており、どうしていいか解らない動揺に押しつぶされそうでした。


被害の詳細を知るにつれ何かしなければならない。。何が出来るかと考えた時、髙橋大輔選手をはじめ被災地出身の田村岳斗コーチからも連絡が入り、本田武史コーチも加え何度も話し合いチャリティー演技会を企画しました。


普段ショーに出る回数が多い僕たちですが、作るのは初めてで何からするのかさえ解らず手探り状態でした。


何より意図を汲んでくださり無償でお手伝いをしてくれるところを探すのは大変でした。

お話すれば理解してくださるのですが、お話する場までがスケートしかしてこなかった僕には大変なことで兵庫県スケート連盟の方には大変お世話になりました。

僕はその一ヶ月間スケート靴を履かずスーツを着て走り回ってました。



会場のリンクは震災から立ち直った神戸のポートアイランドスポーツセンタースケートリンク。

あの時、灯りのなかった神戸の街、でも今は灯りがたくさん灯っています。

是非それを見に来られた方にも感じて欲しかったんです。



私営リンクではないので何かと大変だったと思いますが、皆さん協力してくださり有り難かったです。

もちろん出演者、スタッフは交通費宿泊費も出ないなか協力してくれました。

みんな気持ちは一緒でした。


そして会場に来ていただいた皆さん、募金に協力していただいた方、行けなかったからと振り込んでいただいた方、本当にありがとうございました。


演技会より長時間になってしまった募金活動、皆さんや選手達、スタッフも大変だったと思います。

裏方では床に座り込み募金の集計をするフィギュア委員長、コーチ、スタッフ。

今思えば凄いメンバーがスーツのままみんな床に座り。。

これが日本の底力、スケート界の底力ではないかと思います。


チャリティー演技会のDVDを発売して収益を寄付するというお話はありましたが、僕はこの演技会を記念にするのではなく、はじめの一歩として通りすぎて行くべきと考えました。


今後も何かの形で支援は続けていきます。

チャリティー演技会終了後それぞれ帰路についていく選手を見送り感謝と感動で胸がいっぱいになりました。

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