MNさんは四年前に折伏をされて、日蓮正宗に入信されました。


入信後、直ぐに折伏活動に参加し、先日参詣した総本山の有難さや、感動的な出来事で楽しく、その気持ちは職場でも持続し、心晴れやかにエネルギッシュに日々を過ごしていたそうです。



入信と同時期ぐらいに上司の異動があり、事務所歴の長いMNさんは必然と主要な立場となり、仕事をしていたそうですが、忙しく仕事をすること二年が過ぎた頃、女性上司の態度が冷ややかなものとなり、それに影響されるように男性上司の態度も冷ややかになったそうです。

その態度を気にしながらも、人手の足りない職場で精一杯仕事をしていると、昨年末に九年間通い続けた事務所から「会社都合」により解雇されることになったのです。


ショックが大きく、折伏してくれた方や、御住職様にご報告させていただいた時に、涙が溢れたそうですが、御住職様に「『立正安国論』正義顕揚七百五十年を目前に信心三昧が出来るではないですか。この大事な時に大聖人様に選ばれたのですから頑張りなさい。必ず道は開けます」と、激励していただき、翌日から、早速、折伏活動に出かけたそうです。


教学が無いのですが、御住職様が日ごろおっしゃってる「折伏は何も判らなくても、一言申し上げたら宜しいです。お釈迦様の本意は法華経です。その教えをそのまま正しく今に伝えているのが日蓮大聖人様で、その尊い仏法は富士大石寺にあります。一緒に行ってみませんか?と」と、この言葉を頼りに毎日折伏活動に出かけたそうです。



雇用保険の受給期間も満了になった頃、ハローワークで目に留まった公開カードは、今までの職歴を活かせるものでしたが、国家公務員に準ずる待遇という事で、応募者も多く、既に五十九倍の難関で、必要な資格欄に載っているような資格を何一つ持っていないと諦めかけた時、相談員さんが「まだ締め切っていない」とのことで応募手続きをしてくれたそうです。


税理士、会計士、社会保険士などの資格を持つ人に並んで、無資格のMNさんは面接を受けると、業務的な内容を質問をされた時に、不思議と完璧な回答をすらすらと答えることが出来、見事、内定が決まったそうです。



その後、友人や前職でお世話になった、尊敬する先輩、二十年ほど前にお世話になったご恩のある婦人など、次々と折伏が成就したそうです。


突然の失業から一年間、折伏行に励んだ功徳として、不思議な再就職が叶うだけでなく、有難い折伏成就の大功徳を頂いた。この功徳を忘れずにこれからも精一杯ご奉公させていただくことを決意していました。

(大白法第785号より)