外国人観光客の受け入れ。

 

日本政府は外国人観光客の受け入れ緩和に先行し、添乗員の同行と添乗員によるツアー客の管理を条件に団体ツアーを解禁する様だ。

 

マスク着用や、健康管理・発熱や症状がある時の対応が添乗員に課せられると言うが。

 

ここで問題にしたいのは、外国人観光客が発熱や症状がある場合の対応である。

 

添付した画像は岡崎市が公表している発熱時等症状がある場合の診療受診に関するチャートである。

 

対応は各都道府県・市区町村によって異なると考えられるが、多くはかかりつけ医に相談するか、都道府県・市区町村指定の相談窓口もしくは発熱外来センターへ相談の上受診とされていると考えられる。

 

では外国人観光客の場合どうなるのだろう。

 

かかりつけ医はまず持って皆無。

 

クリニック等への飛び込み診療依頼は日本人でも断られる事があり、岡崎市でも初診での発熱外来はお断りされる事が多いと聞く。

外国人観光客ともなれば尚更で、クリニック等個人経営の医療機関側とすれば日本人でも診療時に車内での待機を求め、そのまま車内で診察を行う事もある程リスクを可能な限り回避している状況で、

コミニュケーションをとる事が難しい外国人相手にリスクコントロールする事を考えれば、お断りするしか無いと考える事は必然であるとしか言いようがないだろう。

 

となると都道府県・市区町村が運営する発熱相談への連絡を行い、後に指定の医療機関もしくはセンターへ行くと言う様な形にならざる負えない事となるだろう。

 

しかし集団で行動するツアー観光下で添乗員が発熱者を指定の場所へ連れて行き診察をと言う行為は極めて難しく、更に団体行動下と言う事は添乗員を含めそのツアー客の大半が濃厚接触者である可能性が否めない事となる。

 

そこで求められるのは、宿泊先、観光地でのPCRもしくは抗原検査を可能にする事である。臨時検査所の設置もあるだろうが、24時間体勢で出張検査を可能にすれば添乗員を含めツアー客は無駄な移動を行わず

その場に留まり検査を受け結果も得られる事となる。

 

重要な事は観光で来日し嫌な思いをさせてしまわない事で、政治屋を使いゴリ押しで外国人観光客の来日を解禁させた観光協会はこの程度の対応を政府にさせるのではなく、各観光地で実施すべきではないだろうか。

 

GOTOキャンペーンに県民割、そして外国人ツアーの解禁。お金は政府、外国人観光客に発熱等症状が出たら添乗員へ責任の丸投げ。

 

全て集客は不特定多数で、ただ来客を待ち、お金を落としてくれればそれでOK。後にコロナが再燃したらまた閑古鳥。

 

ちょっとくらい本気で考えればどう迎えるべきかくらい思いつくのではないでしょうか。日本人でも県外に出向き病気になればアタフタしてしまう事があるはずなのに、外国人に対して観光業界が何もしないのではちょっと恥ずかし過ぎるように思えてなりません。

 

全国の観光協会が地域の医師会と連携されて訪問診察を実施される事が外国人観光客は元より日本人観光客にとっても更には地元のクリニック等医療機関にとっても有意義な結果となるのではないでしょうか。