日本政府も大会組織委員会もダイアモンドプリンセス号の教訓を活かせていない。と言うより未だに誤魔化し騙し続けようとしている。

東京オリンピックの選手村で新型コロナウイルス感染者が確認され続けている。

海外から日本へ集団で来日し、選手村で半隔離状態に。

半隔離とは選手村内での移動は可能で外部へ逃げ出せないと言う事である。

PCRや抗原検査で陰性・陽性の確認を随時行うとしている様だが、曝露・感染は検査や中途半端な移動制限で抑止出来ない事はダイアモンドプリンセス号で経験していたはずだ。

隔離状態と言えるクルーズ船内で感染者がたった1名判明後にどの様に感染が広がってしまったのか。

言い方を変えれば、半隔離状態の選手村は当時のダイアモンドプリンセス号船内と酷似した状況と言えるだろう。

感染が確認された者と濃厚接触による曝露が懸念される者、エアロゾル曝露や接触曝露、間接接触による曝露が懸念される者。さてこれらの人々をどう管理しようとしているのか。

政府も大会組織委員会も飛沫曝露のみを感染の主たる要因としたいようで、エアロゾルや接触曝露、間接接触等による曝露は未だにスルーしたいようだ。

エアロゾルや接触・間接接触曝露を認めれば経路不明で誤魔化し騙し続けた公共交通機関での曝露を認めざる負えなくなる。

航空機内での曝露はオリンピック関係者の濃厚接触判明で明らかとなり、リスクが認められた様だが、政府もTV各局もそこにはあまり触れたくない様だ。

感染者、曝露者がその場にいれば曝露リスクは非常に高い。

感染者、曝露者がその場に数時間前までいれば曝露リスクはある。

感染者、曝露者がその場に数時間以上前からいなければ曝露リスクは低い。

感染者、曝露者がその場に今も以前もいた事がなければ曝露リスクは無い。

中途半端で理に適わない換気は曝露リスクを上げる可能性を否めない。

中途半端で理に適わない消毒では接触曝露、間接接触曝露を完全には防げない。

選手村では

感染者、濃厚接触者、曝露見込者が通った導線を数時間閉鎖した後に消毒を行う必要があり、

予防策として通路全てに紫外線222照射器を設置する等の対応も即時行うべきだろう。

できる事ならば、選手村での滞在は限定的とし、各国各競技別に滞在先を選定し分散滞在にすべきで、その滞在先で個別に曝露予防を行うべきだろう。

今の日本政府や大会組織委員会、東京都のレベル、更に分科会や厚労省へ提言を行うアドバイザリーボードの専門家のレベルでは選手村内での曝露・感染を抑止する能力は皆無と言っても過言では無いだろう。

バブル方式と言われる集中隔離的行為はダイアモンドプリンセス号の二の舞となる懸念を否定出来ない。

日本の地方地域で、小集団分散滞在方式の方が選手やスタッフへの曝露・感染リスクは軽減出来る事は言うまでもないはずだ。

バブル方式は単に東京オリンピックを開催するが為に、選手やスタッフへ責任を押し付け、バブル内での曝露・感染リスクを負わせたに過ぎないのであって、

選手やスタッフへの曝露・感染の予防や抑制には一切なっていない。

個人の隔離は曝露・感染予防になるが、集団をバブルに閉じ込める事は、バブル内での集団感染を否定出来ない幼稚で稚拙な行為であり、極めて安易な策で主催者側が如何に自己利益主義であるかが理解出来る。

オリンピック開催前に曝露者、感染者を激増させない為に、各国各競技関係者はバブルから逃れる策も検討すべきだと私は思う。