菅義偉氏が特定地域での人流抑制目的で緊急事態宣言を発出したものの、効果が想定していたよりも極めて低い状況となっている様です。

企業や商業施設への休業要請や時短要請、テレワーク、個人への不要不急の外出自粛、他都道府県をまたぐ越境移動の自粛を求めた宣言の結果ですが、国民の自粛疲れやコロナ慣れが原因で期待する程効果が出ていないとするコメントをTV等でよく見聴きします。

自粛疲れにコロナ慣れと言うアナウンスやメッセージを見聴きする度に何を馬鹿な事をおっしゃられているのかと私は思っています。

誰が、自粛に疲れたから夜の街で呑み歩いていますと言い訳を最初にされたのでしょう。

誰がコロナに慣れたから外出していますと言い訳を。

国民や企業経営者は慣れや疲れと言う言い訳は元々されていないはずでは。

メディアでコメントする者達が慣れや疲れと言ったキーワードを使い、菅義偉氏や菅義偉氏率いる政府関係者、専門家の皆様がそのキーワードを使いある事を誤魔化しただけでしょう。

それにつられ一部の国民がそのキーワードを使い言い訳をしているだけの事では。

人は誰しも自身にとって有意義な利益を優先します。

そうでないものは無視したり排除したり、自身の都合に合わせた解釈をしたり、見聞きしない様にすると言う様な傾向が昨今はより強く、特に若年層にそう言った傾向が強く現れています。

更にその傾向は一部の中高年層にも現れている様です。

政治やTVに興味の無い若年層や中高年層が多く、菅義偉氏や政府、TVそのそものが相手にされていないだけの事で、

発せられるメッセージが単に独り言になってしまっているだけか、都合のいい様に解釈されているだけの事なのです。

結果その独り言を個々の有意義な利益の為の言い訳に利用されているだけの事でしょう。

何故4回目の緊急事態宣言で効果が出ないのか、

単に有意義な利益を優先しているだけでしょう。

では何故、1回目の緊急事態宣言ではあれだけ抑制出来たのかと言われるかもしれませんが、

その答えは

人は誰しも自身にとって有意義な利益を優先します。

と言うことです。

あれだけ大騒し、日本国中が右往左往すれば多くの国民一人ひとりの有意義な利益はコロナへ曝露感染しない事となるでしょう。

企業としても、狙い撃ちされ叩かれるよりも自粛やテレワークを形だけでも行う事が有意義な利益と判断する事もあったのでは。

しかしその後の菅義偉氏の言動や大臣達の言動、TV放送から発せられるコメントやメッセージにどれだけの人々が共感し同調したか。

テレビを見るよりはネットでYou Tubeを見ていたほうが、

今の有意義な利益は目の前に居る友と酒を飲み会話をする事。

子供を理由に外出し、自身のイライラを解消する事。

主要公共交通機関の鉄道会社や航空会社が中途半端な減便と中途半端な予防対策だけで利益目的の運行を優先出来ている事自体、都道府県の越境自粛やテレワークの推進と言った菅義偉氏が発出した緊急事態宣言による人流抑制策とは掛け離れているのでは。人流抑制と言う言葉の裏側で移動をコントロール出来る主要公共交通機関の営業には寛容な態度を貫く姿勢をとっているとしか思えない菅義偉氏率いる政府や二階俊博氏率いる一部の自民党議員、都道府県知事の有意義な利益を得ようとする画策が、一部の個人や企業経営者の有意義な利益とリンクし自粛崩壊に繋がっている事。

菅義偉氏や議員達、都道府県知事達が自身の有意義な利益を優先し、人流抑制と言いながらエビデンスもはっきりとしない弱い者達への休業要請や時短要請、行動移動自粛を中途半端にしているのであれば、企業経営者としてはテレワークも越境しての営業活動も利益最優先での判断をしても差し支えないのではと考えてしまえる事。

これが答えではないのでしょうか。

菅義偉氏も今のTV放送も既に一定の国民や企業経営者に相手にされていないのです。

それを理解されていたかどうかは存じませんが、自粛疲れやコロナ慣れと言った言葉で、相手にされていない事を単に誤魔化したに過ぎないと私は思えてなりません。

菅義偉氏も大臣達も、都道府県知事も、TV局も、コメンテーター達も、専門家達も、

自身の有意義な利益の為に相手にされていない事を誤魔化す事を是とし、あえて自粛疲れやコロナ慣れと言う言葉を乱用し、

結果緊急事態宣言を無力化させてしまったと言うことでしょう。

自粛疲れやコロナ慣れと言った言葉でなく、

単に個人や企業の個々の判断での行動移動はCOVID-19の曝露を抑制出来ず、二次三次曝露を誘発拡大させ、後に感染者を激増させる事に繋がる懸念が否めないとでも言うべきではないでしょうか。

ときに言葉のチョイスは人々の行動に反作用的影響を及ぼす事があり、

今の菅義偉氏や担当大臣、都道府県知事、TV、専門家、コメンテーター達が発する言葉は、相手にされていない場合や、反作用的に影響している事が多いと思え、

COVID-19で発せられる言葉での影響力は最低レベルの状況に陥っていると言えるのではないでしょうか。