画像はフジテレビ日曜報道THE PRIMEより
日本最大級クルーズ船「飛鳥II」でCOVID-19陽性者1名が発覚、濃厚接触者は1名と報道された。
THE PRIMEは視聴者調査で運行の是非を調査し66%が運行を控えるべきとの回答があったとした。
飛鳥IIは徹底した曝露予防策とPCR検査を実施した上での運行である。
THE PRIMEでの視聴者調査で運行を控えるべきと回答された方々は、公共交通機関である鉄道についてどうお考えなのだろう。
橋下徹氏は鉄道には言及されなかったがイベントや東京オリパラについては合わせて御自身の考えを話されいた様だった。
適当な曝露予防、詰め込めれば詰め込めるだけ詰め込み、ゴールデンウィーク期間中の新幹線も指定席のみでなく自由席もそのままでの運行。
駅構内での密も何ら策を講じられず、混雑時のニ次三次曝露の懸念も考えられる。
飛鳥IIと新幹線での曝露可能性率は乗船乗車の不特定多数度合や乗船乗車変動率、乗船乗車直前曝露率、陽性者乗船乗車率、曝露予防策の実施状況等を考えれば大凡どちらが曝露の可能性が高いか理解出来るだろう。
現状、曝露の可能性は新幹線の方が飛鳥IIより極めて高いと言わざる負えないはずである。
飛鳥IIが何ら曝露対策を実施せず陽性者を放置したまま運行を続ければクラスターを生む曝露結果になったであろうが、迅速な対応でそれに至らなかったのである。
更に飛鳥IIでは乗客に対し一斉にPCR検査を実施しそれにより出港後であったが陽性者を確認し対応が出来ている。
鉄道においては、駅構内や車内での曝露を立証する事が困難で、そこを誤魔化し国も都道府県も鉄道会社も国民を騙したまま運行を強行しているに過ぎないと私は感じている。
鉄道のCOVID-19曝露予防策は1車両における乗車人数制限や駅構内の人数制限、紫外線222照射機器、オゾン、次亜塩素酸発生機器の設置等が最適と考えられるが、その様な措置は見受けられず、只々鉄道での曝露・感染は確認されていないとする誤魔化し騙しに終始されている様に思えてならない。
換気を徹底しているとするアナウンスをTV等でよく見聴きするが、曝露予防策としては極めて限定的で曝露を否定出来るものでは無いと言えるはずである。エビデンス的にも電車内、駅構内での曝露を否定出来るエビデンスは無いはずで、暴露する可能性を疑えるエビデンスを得る方が簡単なのではないかと思える程ではないだろうか。
フジテレビに限らず、TV各局は飛鳥IIの運航と陽性者確認後の対応を取り上げるのであれば、同時に鉄道等公共交通機関の運行についても取り上げるべきである。
人流を抑制するはずの非常事態宣言下で、多くの飲食店や商業施設、企業が休業や時短営業等を強いられる状況で、人流がある事で企業存在価値があるとされる鉄道企業が多少の減便や運行時間の変更でよしとされ、更に曝露予防も中途半端で是とされる不合理な理由が菅義偉氏や政府、都道府県知事、TV各社、コメンテーター、専門家等から何ら語られない事こそが、今の感染者数を現す結果となっていると私は思う。
飛鳥IIが運航出来ないのであれば、鉄道も飛行機もバスも運休しなければ理屈は合わない。
更に言えば、飛鳥IIがこの先運航出来なければ、全てのイベントは中止しなければならないだろう。それは東京オリパラも例外ではない。
と私は考える。
