日本国民戦後最悪の政治的思想思考。
右左の境界が拡がり過ぎ、中道思想・思考や正論、筋道論、常識論が通用しにくくなっている。
これは安倍晋三政権が長期に渡った結果がもたらした最悪の負の遺産そのもので、
菅義偉政権はそのまま継承しているようだ。
安倍晋三政権下で起きた問題や政策に正論や常識論を持って否定的コメントを出せば、極左的だと批判を浴びせられ、
逆に正論、常識論を持って肯定的コメントを出せば、極右的もしくは政権支持者として批判を浴びる事になってしまう。
この状況は、安倍晋三政権が、正論、常識論による反対意見・質問・批判に誠意的対応を行わず、反政府的な思想・思考による者達の政権攻撃と取れる態度を取り続けた結果、政治的思想・思考、教育の乏しい日本国民の一部に中道右左派の思想・思考を許せない者達を生み、右左境界拡大の結果となった。
更に、安倍晋三政権は分断した者達を放置するどころか、煽る事で更に右左の境界を拡大し、支持率に繋げる策を続け、菅義偉政権に継承した。
菅義偉政権では日本学術会議人事任命拒否や中曽根康弘氏の葬儀、民間企業への料金値下げ強要等について誠意ある説明を行わず、菅義偉政権発足1ヶ月足らずで最悪の負の遺産継承の成果を遺憾なく発揮されている。
元来、中道右派的な思想を持つ者が多い日本国民ではあるが、
安倍晋三政権下で中道から外れ、右化する者が増加した事は言うまでもない。
中道左派の左化も増えたが、右化の増加レベルでは無い事は言うまでもないだろう。
問題なのは日本国民は政治思想・思考に対し教育を受けられる者は限定的で、義務教育下では皆無であろう。
それが故に、政治的に幼稚であり、右左に流れ安い状況にある。
問題なのは、時の政権や官僚がそれを利用し政治的思想・思考を誘導するところである。
結果、中道右左が減り右左化が進み、今の菅義偉政権の状況を生み出したと言えるだろう。
政治家は筋道が重要で、筋道を国民に説明する責任がある。
筋道を無視し勝手にやった後で説明を適当にすれば、
たとえ正義であっも、大義があったとしても、恣意的である、民主的でない、独裁的である。
と批判され、否定される事があって然りである。
それを作為的に右左化を進め抑え込む手法をしている事が極めて問題で、
あってはならない行為であると私は考える。
日本国民はもっと政治を観察べきだろう。
