新型コロナウイルス対策特別措置法に伴う安倍晋三氏の会見。

安倍晋三氏は緊急事態宣言について、人口1万人当たりの感染者数が0.06人に留まっている事をあげた上で、

「韓国、中国のほか、イタリアをはじめ欧州13か国、イランなどより少ないレベルに抑えることができている。こうした状況を踏まえれば現時点で緊急事態を宣言する状態ではないと判断している」と説明した。

安倍晋三氏は結局自分で自分の首を締めた。

以前から私が言っている感染者数(分子)に対しPCR検査数(分母)が極端に少な過ぎる。

更に検査結果にも疑問がある。

国や県指定の検査機関が検査した結果が陰性で民間検査機関が検査した結果が陽性となった事例がある。

検査結果を誤魔化したり、検査せずに陰性として回答しているとまでは言いたくないが、

感染者数が日本のみ不自然に極めて低い理由がどこに有るのか考えれば、

安倍晋三氏率いる政府を疑わざる負えない。

感染者数を人的に低く抑制した事で、伝家の宝刀である緊急事態宣言を出したくても出せない状態に陥った。

経済活動の正常化も国民生活の正常化も、医療機関の安定的運営も、

緊急事態宣言を行い一定期間あらゆる活動を同時に停止する事が最短の方法であり、

この方法を世界各国が同時に行う事が極めて重要である。

現時点となっては、それ以外リスクを最小限に抑える方法は無い。

せっかく安倍晋三氏が新型コロナウイルス対策で世界のイニシアティブ的存在になれるチャンスであったが、

それを逃すどころか、日本発世界恐慌へと舵を切ったと言っていいだろう。

さて、安倍晋三氏はこの最悪の状況の責任を誰に押し付けるのだろう。