
画像はめざましTVより。
吉本興業闇営業問題。
吉本興業は「決意表明」なるものを同社のホームページへ掲載されている。
今の所、芸人の解雇、謹慎処分で誤魔化し、沈静化を図ろうとしている様に感じ取れる。
吉本興業にすれば事の本質を叩かれる前に幕引きしたいのだろう。
吉本興業は所属する芸人を使い銭を儲ける。
芸人のマネージメントをしている会社ともいえる。
吉本興業がマネージメントする芸人が、闇営業を反社会的勢力と言われる方々が居たとされる場所で行わざる負えない理由が何処にあるのか。
答えは至極単純で、吉本興業に芸人のマネージメント能力が無いと言う事である。
これは企業として体を成していない事を表し、コーポレート・ガバナンス、コーポレート・コンプライアンスが存在していないか、理解されていないと言える。
そんな企業経営者が問題や事件発生時に発する言葉がコンプライアンス遵守、徹底だ。
経営者、経営陣の能力以前に従業する者にコンプライアンスを押し付け、事の本質を誤魔化すのである。
体を成していない企業の経営者に経営能力がある分けも無く、能力の無い経営者にその企業を統治出来るわけも無い。
統治出来ていない企業では、問題や事故、事件、法令違反が日常的に発生する。
例え従業する社員や、マネージメントされる芸人にコンプライアンスの研修を行ったとしても、
経営者、経営陣が統治能力を持たず、コーポレート・ガバナンス、コーポレート・コンプライアンスの重要性も理解されていない状況であれば、研修は無意味となり、再び同種の事件、事故、法令違反等が発生する。
これはどの企業にも言える事で、往々にして従業する者に企業がコンプライアンス遵守を押し付ける。
酷い企業になると、私生活まで首を突っ込み出す始末。
そんな企業の経営者や経営陣を見れば、従業する者の事など一切見ておらず、重要株主、経営陣仲間、重要取引先、自身の保身しか頭に無い言動を行っている。
経営者、経営陣がそんな状況であれば、それは役職者へ波及し、底辺の従業する者との信頼関係、統治関係は形だけのものとなり、事実上崩壊している状況となる。
吉本興業は一連の報道されている件を含め、約6000人の所属タレント及び約1000人の社員のあらゆる行いについてはすべて当社の責任です。と「決意表明」の後半に記載されているが、
芸人約6000人のマネージメントを約1000人の社員で行っている事を露呈した事になる。
そして「決意表明」の最後に、
当社グループ全体でさらなるコンプライアンスの徹底に全力を尽くす覚悟であり、ここにその決意を表明いたします。
と記載されている。
さて、4年も5年も前に行われた闇営業に反社会的勢力関係者がいた事が、今コンプライアンス違反として問題なのか、
企業経営者、経営陣の統治能力が無いことと、コーポレート・コンプライアンス、コーポレート・ガバナンスを企業経営者、経営陣が理解していないか、理解しようとしていない事が問題なのか。
企業ならマネージメント担当者、マネージメント責任者の処分を先に行うだろう。
その上で芸人の処分と経営者、経営陣の処分を発表するはずだと思うが。
「決意表明」なる言い訳は解雇になった芸人と、謹慎処分になった芸人の違いを誤魔化し、企業の先の利益を見据えた「決意表明」に思えてしまうのは私だけだろうか。