画像はTV朝日と朝日新聞デジタルより。

トヨタ自動車社長豊田章男氏と経団連会長中西宏明氏が終身雇用を続けられないと言い出した。

豊田章男氏は「雇用をずっと続けている企業へのインセンティブがあまりない」と言い切った。

中西宏明氏は「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです」と言ったようだ。

終身雇用を終わりにしたいお二人の年齢は

中西宏明氏は73歳。

豊田章男氏は63歳。

申し訳ないが、経営者の能力が無いから終身雇用をする事によってインセンティブが得られないのでは。

昔の日本型終身雇用制度が海外で見直されようとされだした今、終身雇用を止めるとは。

確かに巨大製造業によっては、

邪魔で仕事も労働もまともにせず、ただ永く居座っている者達が幅を利かせている事があるようだ。

永くいれば給与も上がり、適当な役職も付いたりする。

酷いところになれば、永く居座る者に媚売り体質が蔓延し、それがデータ改ざんや、隠蔽体質を生み出すなど悪影響を及ぼす事もあるようだ。

しかしそれは従業する者達の問題ではなく、経営陣のガバナンス能力の無さが原因だと私は断言する。

経営陣がしっかりとしたガバナンス能力を発揮し、従業する者達全てにそのガバナンス意識を共有させる事を徹底すれば、終身雇用は極めて有意義な結果を生むはずである。

経営陣が目先の銭と株主しか目に入らない状況がガバナンス能力を下げ、結果従業する者達のガバナンス意識の欠落を生む。

それが終身まで雇用する事にメリットの無い従業する者を生み出すと私は考える。