画像はwikipediaより。

梅田大丸屋上から女性が飛び降り自死した情報がネット上で錯綜し、映像までも流れている。

警官が説得しながら近寄るシーンまでも。

ただ、映像は状況を知り理解判断するには必要不可欠である。

ネット上にある警官による説得し近寄るシーンは、説得に当たった警官にとって極めて厳しく、苦しく、難しい選択である様に私には見えた。

約50分程度飛び降りを留められた様にも思うことが出来ないではないが、女性はその場所から警官の居る場所へ降りる事はなかったようだ。

対応にあたった警官はあの状況、あの場所では、そうするしか手段が無いだろう。

女性の思考、思想が理解出来、なぜその場所に居るのかが想像され、その上で説得するのであれば可能性も少しは生まれる。

しかし、映像から女性の思考は説得に共鳴している様には私には見えない。

説得に共鳴する様であれば1段下に降りる仕草が見られる事がある。がそれはなかった様である。

警官は女性に何とか近寄り、あわよくば掴まえ保護したかったのだろうが、不可能な事は薄々感じと取れていたのではないだろうか。

多くの自殺は過去に行われた手法、場所を真似る。

人間の脳は哀しいかなそんな事も学んでしまう。

しかし今回は梅田大丸の屋上という極めて選ばれにくく想像が難しい場所を選択している。

しかもゴールデンウィーク期間中で多くの人々が地上を往来し直ぐに発見され話題にされSNS等に拡散までされる事は容易に想像出来る。

その場所を選択した時点でメッセージ性を疑え、覚悟まで認識出来てしまう。

その状況で約50分程度も時間を引き延ばし近寄る事の出来た警官は、今後同様な事件に対し新たな手法を生み出すきっかけを掴める事になると私は祈っている。

亡くなられた女性が何故自死を選び、何故あの場所を選択したかの解明と、警官による説得の全容を公にする必要の是非は何とも言い難い事ではあるが、将来を考えれば全容を公にし、類似箇所の管理強化くらいには繋げて頂きたいとも思うところもある。